陰と陽を活かして「冬」を快適に暮らす7つの方法


世の中には、相反するものが存在します。

例えば
男と女
太陽と月
夜と朝
右と左
生と死
交感神経と副交感神経
暑さと寒さ 等。

東洋では、これらの相対的な物事を「陰陽=上記表で言うと、左が陽、右が陰」というモノサシで見て、そのバランスをとる生活の仕方、食の仕方をしてきたのです。

言うならば、「自然の摂理」「宇宙の秩序」という所でしょう。

 

相反するものがあっても、大事なことは、一方に偏ってはいけないし、どちらがいい悪い、の話ではないという事。

実はこの陰陽に目を向けて物事を見て、自然を感じると、奥深さが出て、なかなか面白いですよ。

そんな事を感じてもらいたいので、今回からシーズンごとに、「陰と陽を活かした過ごし方」をご紹介していきます。

気候学上の、春(3〜5月)夏(6〜8月)秋(9〜11月)冬(12月〜2月)に
合わせてみますね。

今回は、陰陽でいう「冬」をご説明します。冬は、自然界で見ると、陰性です。寒く、冷たいですものね。陰性の特徴は、このような冷たいもの、静的なもの、遠心性(中心から外に向かう性質)、上昇性です。

冷え切った朝に、地面から湯気のように湧き上がる、放射冷却現象。寒い日に見える、雪のダイヤモンドダスト・・冷たく、静かで、遠心的で、上昇性 ですよね。。

季節がこのような陰性の際には、

陽性の食材を食す

一方に偏り過ぎた場合、中心に戻すべく、もう片方を取り入れるのが陰陽の知恵を取り入れる過ごし方です。

過ごす環境が「陰性」ならば、「陽性」を補って、バランスを取りましょう

陽性な食べ物は、(=下降性で求心的な要素があるもの)

① 下降性(=地面から下に向かって育つ)食べもの
ゴボウ、大根

② 乾燥(太陽の力をたくさん受けたもの)
乾燥野菜(切干大根)、ドライフルーツ

 

 陽性の食べ方をする

実は同じ食べ物でも、料理法によって、陰陽が大きく変化します。不思議ですよね

① 長時間熱(=火力)を加える調理法にする

例えば、煮込むシチューや、鍋料理、おでんなどは、冬の定番ですよね。ちゃんと昔の人は、陰陽の原理をしってお料理を考えてきたのです。

② 味付けを濃くする

塩気は、陽性の代表です。寒い陰の環境で陽性の塩やお味噌を使って陽性に仕上げることで、身体のバランスがとれます

 

生活のペースを落とす

同じ動物の仲間であるクマなどは冬眠をします。自然の摂理を考えて無駄な力を使わない生きる知恵なのですね。でも人間はそうはいきませんよね。しかも「師走」と忙しくする風潮もあって、バタバタしてしまいがちです。

陰陽で見ると、冬は「漂流」の性質があります。漂う感じですね。春に強烈な上昇の性質がでてきますので、それに向かって、計画を練ったり、力を蓄える事に専念してみませんか。

 

早寝早起きをする

冬は、1年で一番日が短くなります。それが自然の摂理です。日が短いという事は=陽性の力を得る時間が短い と言う事になります。太陽は陽性の代表ですから。

それならば、この太陽のいる時間に合わせて、早寝早起きをしましょう。年末の忙しなさに影響されて、夜遅くまで出歩くような生活をしていると、春になった時に大きな体への疲れに繋がります。

極陰が冬です。これに対応するのは、陽性を保つ生活がキーです。夏よりも少し長めに睡眠をとってもいい時期です。エネルギーを温存させるのが、この極陰に対応するのに適した過ごし方ですから。

 

運動をしすぎない

放っておくと、極陰に影響をうけてしまうのが、この冬です。運動は確かに体にいいのですが、夏と同じように汗だくになるほどの運動はこの時期あまり良くありません。汗だくの後は急激に体が冷えたり、大量の冷たい水分を要求しますからね。

緩やかに体が温まるヨガや、ピラティスなどで、うっすらと汗ばむ程度を目安にしてみましょう。過激に動いた後に、ビール一杯は問題外ですよ!

 

着込んで体温を調節する

寒いからといって、部屋の温度をあげて、自分は薄着でいる人がいるかもしれません。でも、これ実はとってもよくありません。

薄着でいると、汗と一緒に蓄えておくべきエネルギーも外に放出してしまい、あっと言う間に外の極陰のエネルギー(風邪やウイルス)にやられてしまいますよ。

寒いのは仕方ないので、エアコンよりも、たくさん着込むこと(綿でなくウール)でエネルギー放出を防ぎましょう

 

不要なエネルギー整理をする

冬はエネルギーを蓄える時期という事はおわかり頂けたと思います。そして、次に来る春は、冬に温存させたエネルギーを上昇させる時期になります。その前に不要なエネルギーと蓄えるべきエネルギーを整理しましょう!

例えば、過去への執着もエネルギーの一つです。これは、いらないですよね!?エネルギーの整理をしてみましょう。目安は、春にもう一度会いたいかどうか。

そのものを見て、元気になる(陽性)イメージができれば、それは大事なエネルギー。それを見て、ちょっと悲しい気持ち(陰性)になるのであれば、不要なエネルギーです。

心に正直に問いただしながら、エネルギー整理に時間をあててみましょう。きっと、すっきりした心を手に入れる事ができますよ!

 

以上、陰陽の側面から冬の過ごし方を紹介しました。

一番のキーは「食」だと考えています。何よりのエネルギー提供ですから、これを陽性にもっていくだけで、極陰の冬でもバランスがとれて、それが心のバランスにも繋がってくること、間違いないです!

春夏秋冬、陰と陽についての記事はこちら
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まとめ

陰と陽を活かして「冬」を快適に暮らす7つの方法

1. 陽性の食材を食す
2. 陽性の食べ方をする
3. 生活のペースを落とす
4. 早寝早起きをする
5. 運動をしすぎない
6. 着込んで体温を調節する
7. 不要なエネルギー整理をする

今日のあなたの疲れを取ってストレスを解消するモーツァルト

モーツァルト音源:

 

とてもリラックスできますよね。モーツァルトの音楽には、忙しい毎日の中で、過敏になっている脳や神経を休ませる働きがあります。何故かと言うと、モーツァルトを聴くと、脳からα波が出るからなのです。

そして、この脳からα波が出ている状態というのは、眠りにつく前の状態(まどろみ)に近く、モーツァルトの音楽は、リラックスすることはもとより、睡眠導入剤としてもお奨めです。

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