自己啓発したいけど目標がわからない人のための7つの実例

 自己啓発したいけど目標がわからない
自己啓発とは、自己をより高い段階へ上昇させようとすることである。より高い能力、より大きい成功、より充実した生き方、より高い人格などの獲得を目指すこととされています。(出典:『ウィキペディア―自己啓発』)この点、世間に所謂ところの「より高い能力」、「より大きい成功」といった意味は理解し易いといえますよね。

しかし、「より高い段階に上昇する」とか、「より充実した生き方」、如いては「より高い人格」といっても、殆どの人は、あまりよく判らないのではないでしょうか。要するにそれは、「自己啓発は、一体何のためにあるのか?」という疑問でもあるのです。そこで、ここでは、自己啓発したいけれども、その目標が何であるのか判らない人のために、7つの実例をご紹介します。

自信の回復

「自分は女性として素敵な生き方をしていると自信をもつことができるようになりました。」というAさん(仮称)は、あまり自分に自信のない地味なOLでした。今時の女性さながら、美容やお洒落にはそれなりに関心を持ち、旬なドラマも欠かさずにチェックし、同僚のOLたちとの関係にも気遣う、とても優しい人柄の持ち主です。

しかし、彼女はどういうわけか、自分の生き方が自分にとって最善であるということに確信を持つことが出来ずにいたのです。そんな中、彼女がふと参加してみた自己啓発セミナーは、彼女の精神のあり方に大きな影響を及ぼしました。今や、彼女は自分のやりたいことを見付け、オフにも充実した時間を過ごし、生き生きと輝きのある瞳で自分の人生を生きています。

 

本を読んで教養を深める習慣の会得

「世間が狭く、何も考えずに生きてきた自分でしたが、自己啓発に触発され、今は勉強中です。」というBさん(仮称)は、あまり人付き合いが上手くない、内向的な性格の主婦でした。子育てだけで毎日が過ぎ、気が付けば、買い物に行く以外には、ほとんど自分の趣味もなく、一日中ドラマを見て過ごす日も。

子どもからは「トドみたい」とからかわれつつも、自分の生き方を変えようとはしませんでした。しかし、ある日、自己啓発に関する一冊の本を読み、大きな衝撃にも等しい程のカルチャー・ショックを受けたのです。

何も考えていなかった自分の生き方がいかに虚無で怠惰なものであったかを猛反省し、それ以来、無知な自分を改革すべく、図書館に通い詰めては、自己啓発をはじめとする様々な書物を読み、教養を深める努力をしています。

 

純粋な世界に目覚め、仲間に恵まれる

「人生や世間を大したことのないものとのっけから斜めに見ていたが、自己啓発により、純粋な世界に目覚め、仲間にも恵まれました。」というCさん(仮称)は、人生や世間をうさんくさいものと内心蔑視していました。

平均的なサラリーマンで、容姿も特別なわけでもないため、未だ独身で彼女にも恵まれていなかったのですが、合コンなどに参加しても、なぜか今時の女の子に魅力を感じることが出来ません。昔の活動写真などを観ては、古風な女優にため息するといった具合で、未だにお付き合いの出来ない冴えない男性でした。

しかし、とある自己啓発セミナーに参加して、純粋な観念上の世界に出会ってからというもの、彼の瞳には輝きが現れ出しました。彼の理想としていたものが、観念的な純粋性の世界であることに気付いたのです。彼は良き仲間にも恵まれ、次は良き伴侶をと願っています。

 

行動力と人生に対する意欲の獲得

「行動力がついて、人生により意欲的になった。」というDさん(仮称)は、工場で働く大人しい若者でした。高校を卒業後、家計を支えるため、進学はせず、工場で働き始めました。

しかし、工場で言われたとおりに単調作業をこなすだけの毎日そして、さして取り柄もなく、学もないため、一向に湧かない自信そういった心境から、彼は自分から何かを始めようとか、どこかに行ってみようとしたことが殆どありませんでした。

しかし、偶然、同僚に誘われて参加した「自己啓発セミナー」にて、自分の人生が工場とコンビニ通いに終始していることに気付いた彼は、それからというもの、休日には自分で計画を立て、登山に行ったり、あちこち生涯学習の臨時講座を受講してみたり、主体性のある充実した自分づくりに励んでいます。

 

家族団らんの機会の増加と親子仲の改善

「家で子どもと話す機会をもつようになり、親子仲が以前よりも良くなりました。」というEさん(仮称)は、反抗期の子どもを持つ共働き家庭の女性です。彼女は、日頃、パートや家事をこなすのに忙しく、精神的にも余裕がなかったため、なかなか、生活の時間に子どもとじっくり話をする機会を設けてきませんでした。

子どもも反抗期になってからというもの、なかなか、Eさんと向き合って話しをしようとはせず、帰宅後、部屋に閉じ籠っては、ゲームやメールばかりしています。しかし、ある日、二人が小さな事柄から口論に至った時、子どもが彼女をにらみつけてこのように言ったのです。

「お母さんは、ちっとも話を聞いてくれないから、何を言ってもしょうがない」。この言葉に、彼女は大きなショックを受けました。そして、子どもとどう向き合えばよいのかを探るため、自己啓発セミナーに参加されたのです。それから数年後、彼女は子どもと一緒に買い物をするなど、とても仲の良い親子になりました。

 

物足りなさの感覚の喪失と、自分の人生の楽しみ方の会得

「いつも何か物足りなく感じていたが、自分の人生の楽しみ方がわかった。」というFさん(仮称)は、非常に真面目なうえに几帳面なのですが、焦り症でもあり、常に人に先んじて物事を片付けてしまおうといったタイプの仕事人間でした。

しかし、いくら頑張っても、いくら仕事で良い業績を上げても、何か物足りません。収入も十分にあり、オフの娯楽も充実しているのに、なぜか、全てに物足りなさを感じるのです。そうした中、彼は自己啓発セミナーに参加することとなり、「自分の心に耳を傾けて生きる」といった内容の講師の言葉にはっとしました。

そこに、それまで自分に欠けていた要素を見出したのです。それまでのFさんは、決められた事柄を決められた時間内にクリアすることだけを最優先にしてきました。能力もそのためにフル活用し、それで業績をあげることができたので、それ以上、内省したり、自問自答したりするということがなかったのです。

しかし、じっと耳を澄ましてみると、自分の心と対話できるということを実感して以来、彼は自然や余暇の空白など、ありふれた日常の事柄をも楽しむことができるようになっています。

 

他人の自己啓発の為の奉仕

「かなり自己啓発が出来たので、これからは他人の自己啓発の為に奉仕したい。」というGさん(仮称)は、自己啓発セミナーに参加し、修業を始めて相当になります。自己啓発に関する知識も、その実践における実績も、自他ともに認めるベテランのメンバーです。

しかし、Gさんには、一点だけ、未だ達成できていないことがありました。それは、自分の為ではなく、他の人の為に「自己啓発」で得られた知識やノウ・ハウを活かすことです。

彼は、定年退職後、一大発起してそれまでの実績を一冊の本にまとめて自費出版し、さらに、カルチャー・センターに売り込みの広宣をかけて、「自己啓発」の講師のポストを獲得しました。彼は、「自己啓発」の講義内容を自作のウェブ・サイトに掲載したり、「定年退職者の集い」にて講演を頼まれたりと、充実した大忙しの人生を送っています。

 

さて、様々な「自己啓発」のケースを7つの実例にてお話しました。それぞれの人が「自己啓発」を受けることによって、どのような心境に至ったか、あるいは、どのような心境の変化を遂げたのかが、それぞれのお話の冒頭に述べられていましたね。

ご覧の通り、「自己啓発は、一体何のためにあるのか?」という疑問に対する答えは、一言で表すことの出来るものではありません。しかし、それぞれの人生における変化を通じて、その意義がどういったものであるのかは、漠然とでも、お伝えすることが出来たと思います。「自己啓発」は、必ずやあなたの人生に、価値のある、何らかの意義をもたらしてくれる有益なものなのです。

まとめ

自己啓発したいけど目標がわからない人は

・自信の回復を最優先に
・本を読んで教養を深める習慣の会得する
・純粋な世界に目覚めると、仲間に恵まれる
・行動力と人生に対する意欲の獲得
・家族団らんの機会の増加と親子仲の改善
・物足りなさの感覚の喪失と、自分の人生の楽しみ方の会得
・他人の自己啓発の為の奉仕を理解する

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