好感度を上げる言い方・話し方9:謙虚になり過ぎない
好感度を上げる話し方・言い方の1つとして、「控えめに話す(謙虚になる)」という方法があります。しかし、この方法は「両刃の剣」なんですね。失敗すると逆に好感度ダウンになってしまいます。
謙虚になり過ぎると、「相手を褒める」という表現がどうしても多くなってしまいます。しかしそれが「褒めすぎ」につながり、結果、「この人は褒めるだけなのか…」となってしまうのです。一方、自分の自慢話を入れるのも良くありません。完全に好感度ダウンです。その場合は、「客観的な事実+相手を褒める」をミックスさせるという方法があります。
たとえば、何かの成果を上げたことをスピーチするとします。謙虚になり過ぎると、相手や協力者を褒めるだけに終わってしまいます。そこで、「成果を上げるまでの過程」をメインに話すのです。過程に関しては客観的な事実なので、不必要に相手を褒める言葉は自然と少なくなります。
そして、随所に相手や協力者の功績を挟むんですよ。こうしておけば、メインは客観的な事実として伝わるため、「褒めすぎ→好感度ダウン」を防ぐことが出来るでしょう。
好感度を上げる言い方・話し方10:聞き手を静かにさせる方法
「講釈師」という職業をご存知ですか?昭和初期までは広く認知されていた職業ですが、今では僅かに残っている程度です。講釈師とは、時事問題などを面白おかしく熱演する一種のエンターテイメントで、落語のように高座に上がり、その時の時事問題や過去の物語などを熱く語る仕事です。
しかし、「話し始め」は客席もざわついています。「今から始めるので静かに!」なんて言うわけにもいきませんし、どうすれば聞き手の注意をこちらに向けさせることが出来るのでしょうか?
そんな時、講釈師はあるテクニックを使って観客の注意をひいていたのです。それが、「聞こえるか聞こえない程度の声量で話し始める」というものです。皆さんも想像して下さい。大音量の音楽が流れている会場では、隣人との会話も大音量でする必要があります。さもないと聞こえませんよね。
しかし、「あっ、始まった。でも声が小さくて聞きとりにくい」となれば、周りへの配慮も考えて観客は静かになるものです。講釈師は、この心理を巧みに使って話し始めの観客の注意をひいていたのです。当然、このテクニックは今の時代でも通用します。
「あえて話し始めは小さな声でスピーチして、会場が静かになったら普通の声量に戻す」というテクニック、ぜひ皆さんも覚えておきましょう。そうすることであなたの発する一言一句が観客の耳と心に届くため、好感度を上げるスピーチの効果を倍増することが出来るのです。たとえどんなに良い言葉を並べても、観客が聞いていなかったら意味がありません。
好感度を上げる言い方・話し方11:最初の10秒が肝心
心理学的には、スピーチや挨拶において「最初の10秒が肝心」とされています。人は、誰かの話を聞き始めると、最初の10秒で印象の大まかな部分を作り上げてしまうのです。したがって、話し始めの10秒間に関しては、特に気を付けておく必要があります。
スピーチに自信がない方は、「聞き手への感謝」でまとめる方法が一般的です。スピーチの冒頭で「本日は足をお運び頂きまして~」のような表現が好まれるのはそのためです。
このように、最初の10秒を聞き手への感謝、あるいはスピーチを向けている人(結婚式なら新郎新婦)への言葉でまとめて下さい。
そうすることで、「出だしで失敗する」という可能性がなくなるため、その後に好感度を構築する言葉を並べやすくなるんですよ。さもないと、出だしで失敗して「それ以降の良い言葉が聞き手に届かなかった…」となってしまう可能性があります。これでは好感度を上げようがないので、「最初の10秒は感謝でまとめる」をキーワードにしましょう。
好感度を上げる言い方・話し方12:伝え方に問題あり!?
一生懸命に説明しているのに、相手が「???」という顔をしたら困りますよね?時として、「こんな簡単な事も理解できないの!?」と、ちょっとイラッとしてしまう事もあります。たしかに、理解力には個人差がありますので、あなたの言葉をすぐに吸収してくれる人、なかなか吸収してくれない人に分かれるのは事実です。
しかし、スピーチやプレゼン、説明が上手い人に共通して言えるのは、「理解力が低い人でも分かる説明方法とは?」を常に考えているのです。説明の仕方を「低い目線」に置くことで、理解が苦手な人にも分かりやすく、理解力が高い人には当然のように伝わる工夫をしているのです。
ポイントは、「何を説明するか?を明確にして、筋道を立てて説明する」ということです。一本道の説明に徹するという事です。
「今日はAについて説明します。まずCをご覧ください。Bの結果となっています」なんて話しても、「じゃあ、Bって何?」と思われて当然です。上記の通り、一本道の説明こそ、多くの人が理解できるための基本的な工夫になるんですよ。ぜひ気を付けましょう!
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方法8に書いてある
「たとえ素晴らしい内容のスピーチや挨拶でも、「お経を読んでいるように話す」ではいけません。聞き手に心地よい睡魔を与えてしまうだけ。」
という一文が気になりました。細かくてすみません。
でもお経は平坦に読んでいるお坊さんばかりではありません。
ボイストレーニングをし、抑揚をつけて少しでも仏様に届くように鍛錬を積んでいる方もいます。
素晴らしい文章です。
語学練習の為、最初に目に付けましたが、
毎度口から出した言葉を耳に聞くという練習で、
いつの間にか、本当に自分も変わったことが実感します(The Change)。^-^
大変感謝いたします。