挨拶やスピーチで好感度を上げる!すぐに使える15の言い方・話し方

好感度を上げる言い方・話し方13:抽象的から具体的に聞く

自分から意見や言葉を発信する場合は、まず「相手の事を聞きだす」という作業が必要になる場合もあります。しかし、「相手に話す気がない」となれば聞き出すのも一苦労です。その場合は、「抽象的な質問から始めて、徐々に具体的にしていく」という方法が有効。

たとえば、あるプロジェクトについて親会社と話をするとします。人にもよりますが、やはり親会社なので「上から目線」になることも多いんですね。当然、そのような人に多くを語る人は少ないでしょう。

そこで、「これはどんなプロジェクトですか?」と、「具体的に」という言葉を使わずに抽象的に聞き始めて下さい。当然、相手は「あなたに言ってもねぇ~」となりますが、一応、「こんなプロジェクトです」と答えるでしょう。

次に、「では、このプロジェクトの目玉は何ですか?」のように、話題の中心となる部分を聞き出して下さい。まだ相手は上から目線ですが、「ここですね」と、よほど常識はずれな人間でもない限り教えてくれるはずです。

そして、「それはどんな成果を狙っているのでしょうか?」のように、相手の立場に立って「こうなったら嬉しい」と思える成果について聞き出して下さい。ここから徐々に相手の心もほぐれてくるはずなので、「そうなれば景気の良い話になりますね」と共感を挟んでおけば、さらにスムーズに会話が進みます。

このように、最初から具体的な部分を質問攻めにするのではなく、あえて抽象的な部分から聞き出して徐々に会話のトピックを絞り込んでいくのです。こうすることで相手の言葉をドンドン引き出し、十分に打ち解けたところでこちらから言葉を発信するようにしておきましょう。そうすると、「この人とは話しやすい」と思ってくれるため、仕事上の好感度を上げる効果があります。

 

好感度を上げる言い方・話し方14:媚びずに一体感を演出する

政治家の「歯が浮くようなお世辞」って嫌ですよね?これは私たちがスピーチやプレゼンをする時と同じで、昭和の時代のような「ゴマスリ」では好感度を上げることはできません。

そこで注目されているのが「媚びないスピーチ」ですが、この言葉を勘違いしてしまうと大変なことになってしまいます。「媚びない=自分のことだけを考えて話す」ではダメなのです。それでは単なるワガママになってしまいますから。

「媚びない」とは、「必要以上に褒めるのではなく、相手の立場に立って物を言う」ということ。

たとえば、結婚式では家庭不和を連想させるような言葉は慎むべきです。しかし、「結婚生活では○○のような問題もあります」と、あえて家庭不和を連想させるような話題をするのです。この時、会場は一瞬「シーン…」となるかもしれませんね。

しかし、そこでビビってはいけません。「でも○○君のような性格では、そのような状況になっても△△のようにして乗り越えられると信じています」のように続けておきましょう。

このフォローさえ「多くの人が共感できる」となれば、スピーチや挨拶での好感度はウナギ登りです。少し難しいテクニックかもしれませんし、失敗した時のリスクは大きくなってしまいます。しかし、「これに関しては、誰にでも納得してもらえる!」という根拠をあなたが知っているなら、あえて御法度とされる言葉を選んでフォローして下さい。そうすることで、「この人はキレイ事を並べているだけではない。心をこめてスピーチしているんだ」と相手に伝わるため、好感度も一気にアップします。

 

好感度を上げる言い方・話し方15:締めの一言を入れておく

スピーチや挨拶、ビジネス上の商談やプレゼン、また説明などに関しては、誰だって「これを話そう」と準備するものです。

しかし、「締めの言葉」を準備していない人が多いのには驚かされます。締めの言葉は、そのスピーチを締めくくる大事な場面なのです。それにもかかわらず、準備しないのはおかしいですよね?

だからこそ、手慣れたビジネスパーソンでも「最後にボロを出す」というケースが多いのです。

さて、締めの表現の最大のポイントは、「説得力の裏付け」にあります。たとえばプレゼンをした場合、「最後になりますが、何度もシミュレーションをして本日のプレゼンとなりました。データには自信を持っていますし、各データの裏付けも取れております。したがって、そこから導き出せる結果には大きな自信と万全な対策をお約束します」という感じです。

もちろん、グダグダと長く話すのはご法度です。あくまでも短く、「私には自信があるのです!」というニュアンスを締めの一言に含ませておけば、スピーチやプレゼン全体がキュッ!と締まるのです。ぜひ、締めの言葉も前もって準備しておきましょう。

 

このように、スピーチや挨拶をする上で、聞き手から好感度を勝ち取ることは重要です。しかし、重要だと分かっていても難しいものですよね。

一方で、上記で紹介した方法を自然と実践できるだけ練習しておけば、これまでのあなたにはなかった相手のリアクションを経験する事になるでしょう。

ですので、ぜひ何度も練習をして、自然と好感度の上がる、言い方や話し方ができるようになりましょう!

まとめ

好感度を上げる、言い方・話し方のポイント

好感度を上げる言い方・話し方1:無表情はNG
好感度を上げる言い方・話し方2:短くまとめる
好感度を上げる言い方・話し方3:自分のことは言わない
好感度を上げる言い方・話し方4:自慢はNG
好感度を上げる言い方・話し方5:根拠を付けて話す
好感度を上げる言い方・話し方6:失敗談の深刻さは入れない
好感度を上げる言い方・話し方7:病気の話はNG
好感度を上げる言い方・話し方8:抑揚を付けて話す方法
好感度を上げる言い方・話し方9:謙虚になり過ぎない
好感度を上げる言い方・話し方10:聞き手を静かにさせる方法
好感度を上げる言い方・話し方11:最初の10秒が肝心
好感度を上げる言い方・話し方12:伝え方に問題あり!?
好感度を上げる言い方・話し方13:抽象的から具体的に聞く
好感度を上げる言い方・話し方14:媚びずに一体感を演出する
好感度を上げる言い方・話し方15:締めの一言を入れておく

コメントをお書きください

  1. tamaki より:

    方法8に書いてある
    「たとえ素晴らしい内容のスピーチや挨拶でも、「お経を読んでいるように話す」ではいけません。聞き手に心地よい睡魔を与えてしまうだけ。」

    という一文が気になりました。細かくてすみません。
    でもお経は平坦に読んでいるお坊さんばかりではありません。
    ボイストレーニングをし、抑揚をつけて少しでも仏様に届くように鍛錬を積んでいる方もいます。

  2. 金武 より:

    素晴らしい文章です。
    語学練習の為、最初に目に付けましたが、
    毎度口から出した言葉を耳に聞くという練習で、
    いつの間にか、本当に自分も変わったことが実感します(The Change)。^-^

    大変感謝いたします。

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