初心者でも簡単にできる!アボガド栽培のポイントとは

初心者でも簡単にできる!アボガド栽培のポイントと
おしゃれなサラダやカルフォルニアロール(巻寿司)、ハンバーガーなどによく使われているアボカドは美容効果も高く女性に人気の食材ですよね。さて、このアボカド、実は栽培もそれほど難しくない植物だということはあまり知られていないようです。

最近はスーパーの果物売り場でもよく見られるこのアボカドの、栽培のポイントを知ってご自宅で育ててみるというのはいかかでしょうか。それも種や苗を買ってくるのではなく、食べたあとの実を使ってそのままアボカド栽培をはじめるお手軽な方法です。

食べておいしく、また栄養価も高いアボカド、そして食べたあと、その種を使ってアボカド栽培を始める、と、いうなれば二度三度とおいしい、そんなアボカド栽培のポイントを、初心者でも簡単にできるようお伝えいたします。

種は食べたらすぐに植えましょう。

アボカドを栽培するのに適した季節は5月から6月にかけての初夏です。まず種をまきますが、この種、乾燥したり冷えたりすると発芽が非常に難しくなりますので、冷蔵庫に保存したりせず、食べたらすぐに植えるのがポイントです。

また、非常に栄養価の高い実ですが、その実の中には発芽を抑制する作用が含まれています。また、脂肪分が種に残っていると腐って枯れる原因になってしまいます。植える前にしっかりと薄めた洗剤を使ってたわしでごしごし種を洗いましょう。

種の表面に傷がついてしまってもちょっとぐらいなら問題ありませんので心配しないでくださいね。そして、種のとがっている方を上に、丸くなっている方を下にして、種の三分の一ぐらいが水に浸るような感じで透明なカップやガラス食器などで水栽培します。

安定させるためにつまようじや竹串を数本差しておくといいようですね。これでアボカド栽培開始です。毎日水を取り換えて室温を15度から20度ぐらいにしておくと一ヶ月ほどで根が出てきます。

 

根がいっぱいになってきたら鉢植えにしましょう。

水だけでも大きな葉をつけるまで成長しますが、だんだん栄養が足りなくなってきます。せっかくアボカドを栽培しているのですから、鉢に植え替えてあげましょう。アボカドの根はとても弱く、傷つけると枯れてしまいます。

丁寧にできるだけ根を崩さず、細い根も傷つけないように、そのまま観葉植物用の土に植え替えてあげましょう。鉢の大きさとのバランスが悪い場合は茎の先を切ったり、余計な葉を落としたり、伸びすぎた枝を切るなどして風通しをよくするとよいです。

アボカドは乾燥に弱いので、土の様子をよく見て、乾いてきたらたっぷりと水を与えるのがアボカドの栽培のポイントです。

 

大きく育つので地植えが向いています。

アボカドは寒さに弱いのでまだ小さい時に地植えにすると寒さで枯れてしまいますが、二メートルを超える程度の高さになったら地植えにすると大きく育ちます。本来20メートルぐらいの高さまで育つ常緑樹木ですから、根も大きく育ちます。

そのつもりでスペースをあけて植えるようにしましょう。あまり大きくしたくない時は木の一番上を切る摘心を行ってください。また、風通しが悪くなると病気や害虫がつきやすくなりますので、風通しををよくするために剪定も行うといいですね。

 

実をつけたかったら、複数のアボカドを育てましょう。

アボカドを栽培する目的に自分の家で育ったアボカドを食べたい、という人もいるかもしれません。残念ながら、アボカドの実を実らせるのは少々難しいんです。

アボカドはまずめしべを持った雌花が咲き、その花が一度閉じてから今度はおしべを持った雄花が咲くという珍しい特徴を持っています。一つの木に咲く花はどれも同時にまず雌花が咲き、同時に雌花が閉じ、そして同時に雄花が咲きます。

なので、木が一本しかないと、雌花に受粉させることが出来ないのです。種類の違うアボカドを何本か植えることで受粉させることが出来ますが、自然に受粉するのは難しいので人工授粉させる方が確実です。

 

ペットのいるご家庭は要注意!

実はアボカドには「ペルシン」という物質が含まれています。このペルシンは動物が体内に取り入れると中毒症状をおこし、下痢や嘔吐、けいれんや呼吸困難に陥ることもあるそうです。

該当する動物はインコ・オウム・モルモット・ウサギ・イヌ・ネコ・フェレットにヤギや馬や牛まで広範囲にわたるそうです。

ペルシンは実だけではなく、種や葉、茎にも含まれているので、ペットを飼っている方はアボカドを栽培する時にはくれぐれもかわいいペットたちが葉や茎を食べないように気をつけて下さいね。

 

いまや「食べる美容液」なんていわれるほど栄養が豊富で美容にいい成分がたくさんつまっているアボカドですが、栽培も簡単で食べたあとの種から簡単に育つなんて驚きですね。

幼木のうちはきゃしゃな茎に美しい緑の細長い葉がかわいらしく、見ているだけで癒されます。そして庭に植えて大きく育っていくのを見るのも、日々のちょっとした刺激と感動を与えてくれるに違いありません。

慣れてきたら、品種の違うアボカドを栽培して実をつける挑戦もきっと楽しいと思います。そんないろいろな楽しみ方ができるアボカドですから食べたあとの種をゴミ箱に捨てるなんてもったいない、是非ご家庭でアボカドの栽培に挑戦してみて下さい。

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