怒りの感情は不意を突いて出てきてなかなかコントロールすることは難しいですよね。学校や会社、あるいは家庭でも、「できるだけ怒らないように」「毎日を心穏やかに過ごしたい」と心がけていても、一度怒りの感情にスイッチが入ってしまうともうだめ、怒りをコントロールすることができなくなってしまうという方は多いでしょう。
怒りのままに暴れて周りに迷惑をかけてしまった、あるいは怒りを何日も引きずってしまうなど、怒りをコントロールできず後悔したという経験をお持ちの方もいるのでは?
また、一方で怒りを我慢するとストレスがたまって寿命が短くなるという話も聞いたことがありますよね。たしかに怒りを我慢し過ぎるのはストレスのもとですが、だからといって怒りに振り回されるのもまた寿命を縮める原因です。
長生きするためには我慢し過ぎず・振り回されず怒りを上手にコントロールすることが大切!ということで、今回は怒りを上手にコントロールして長生きをするコツをお伝えします。
今が怒りのピークだと自覚すること
怒りが爆発したときは理性なんか吹っ飛んで、頭の中は怒りでいっぱいになります。ただ、怒りのピークはそれほど長くは続きません。自然な感情の動きとしては、怒りはわっと大きくなった後、急速にしぼんでいくもの、怒りのピークは一瞬なのです。
何日も怒りを引きずってしまうという方は、実は努力して怒りの感情を継続させているのですよ。「怒らなければ男がすたる」だとか「ここで許したら相手に舐められる」だとか怒らなければいけない理由を自分に言い聞かせて、ね。
怒りの感情をコントロールしたい、短時間で怒りを鎮めたいときには、「今この瞬間が怒りのピークだ」と気付きましょう。
怒りは、ピークを過ぎてしまえばあとはしぼむのみ、自然と怒りを鎮めることができますよ。ピークを見失ったり、意地を張ると怒りをコントロールしにくくなります。
深呼吸をすること
怒りのピークが過ぎたことを自覚したら、目を閉じて深呼吸、怒りやイライラを鎮めましょう。深呼吸をすることで、気持ちの切り替えがしやすくなりますし、副交感神経が刺激されるので緊張が和らぎリラックスした気持ちになります。
深呼吸をするときには、体から無駄な力を抜いてくださいね。また、怒りの原因や相手のことは忘れて頭を真っ白にしましょう。
気持ちが和らぐまで深呼吸を繰り返した後は、ゆっくり目を開きます。そして、自分の内側から怒りが過ぎ去ったことを確認してください。
怒ったり感情的になる自分を恥じないこと
怒ったり感情的になることは大人げない、特に会社や学校、人前で怒ることは恥ずかしいことだという考え方もありますが、怒ることは恥ずかしいことでも子供っぽいことでもありません。人間のごく普通な感情の動きなのです。
怒ることを恥ずかしいと自分に言い聞かせたところで、怒りにスイッチが入ったときには我慢することはできません。怒ったときには感情に任せて怒るしかないのです。
それなのに、怒った後で「恥ずかしい」と後悔したり自分を責めては、怒るだけでもストレスのたまる行為なのにその上にさらにストレスをためなければいけません。これでは長生きは難しいですよね。
また、怒った自分を「恥ずかしい」と思えば、自分を怒らせた原因や相手をさらに憎まなければならなくなり、怒りや憎しみが倍増してしまいます。
「怒ったけどしょうがない、人間だもの」と怒った自分を笑い飛ばす方が、ストレスをためないし、怒りを短時間で鎮めることができますよ。
怒りの原因や相手から離れること
怒りを上手にコントロールするためには、怒りの原因や相手から離れるのが一番!あなたをイライラさせる友人や親戚とは会わないようにしましょう。
新聞を読んで腹が立つのなら新聞を読まなければいいし、他人のマナー違反に怒りを覚えるのなら移動中はスマホを見たりイヤホンで耳をふさいでおけばよいのです。
一度火がついた怒りをコントロールすることは理性では難しい、でも怒りに火がつかないように行動することはとても簡単なことなのです。
無理に嫌なものを見たり聞いたり、あるいは嫌いな人と会う必要はなし!長生きのためにも怒りやストレスからは逃げるのが吉です。
相手や周囲に期待しないこと
「こうしてくれるはず」「このくらいのことはやってほしい」と相手や周囲に期待すると、期待を裏切られたときに怒りが湧いてきます。怒りをコントロールしたいときには、相手や周囲に期待しないのがおすすめ!
自分の希望を叶えてくれる・自分を理解してくれる人なんてこの世の中にはいないと割り切りましょう。
そうしておけば、期待通りにならなくても、また恩をあだで返されても、「仕方ないね」と笑ってやり過ごすことができますし、もし自分の期待以上のことを相手がしてくれたとき喜びも倍になります。ストレスや怒りは小さく、喜びは大きく!これが長生きのコツですね。
以上のように、怒りをコントロールするときには、まずは怒りのピークを知ることから始めましょう。「今が怒りのピークだ」と気付けば、あとは怒りがしぼむだけ、感情の自然の動きに身をゆだねるだけで自然と怒りを鎮めることができます。
怒りを無理に長引かせることもしなくて済みますよ。怒りから気持ちを切り替えたいときには新呼吸が効果的です。目を閉じてゆっくり深呼吸を繰り返しましょう。怒りをコントロールするためには、怒りそのもののとらえ方も変えなければいけません。
怒ることは恥ずかしいことではないと考えることで、怒った自分や怒らせた相手に対する怒りが湧かなくなります。怒りの原因や相手から離れたり、あらかじめ相手や周囲に期待しないことで、怒りを回避することができます。
怒りはいったんスイッチが入ればコントロールするのは難しいもの、怒りのスイッチが入らないようにするのが怒りの上手なコントロール方法だし無駄に怒って寿命を縮めないコツなのです。
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