多肉植物の季節ごとの水やりを知って元気に育てるコツ


多肉植物と言えば、最近では雑貨屋さんなどでも小さな鉢植えでかわいらしく並んでいることが多いですよね。

机やテーブルの上に置いて、かわいい多肉植物に水やりをする、そんな気持ちのいい朝を想像して、思わず手に取って買って帰る方もたくさんいらっしゃるんじゃないでしょうか。

多肉植物は比較的丈夫で、初心者にも育てやすい植物と言われています。とはいえ、せっかく育てていたのに枯らしてしまった、なんて人も結構いるのではないでしょうか。

そんな多肉植物は水やりの方法を間違えるとなかなか元気に育てるのが難しくなってしまいます。でも心配ご無用、コツがわかればそれほど難しいことではありません。今日は多肉植物の水やりのコツをお伝えいたします。

多肉植物はもともと乾いた土地で育つ植物です。

植物には水が大切、だから枯らさないためには水を切らさないようにいつも水をあげなければ・・、と、そのようにそう思いがちですが、多肉植物は水やりがそれほどいらない植物なんです。

多肉植物の故郷はアフリカ大陸や中南米の乾燥地帯で、あまり雨が降らない場所なんですね。なので毎日たっぷりとお水をあげてしまうと逆に根腐れを起こして枯れてしまいます。

土が乾いてもすぐには水を上げないで、葉っぱの張りが無くなるまで待ちましょう。そして上げるときにはたっぷりと、鉢の底から水が流れ出すぐらいあげます。しっかり乾かして、しっかりと水やりをする、そのメリハリが多肉植物の水やりには大切なんです。

 

春と秋は午前中にたっぷりとあげましょう。

春は気温も上がり、最も成長するする季節です。根もどんどん成長していきますのでお水をたくさん吸収していきます。成長する多肉植物のため、水やりもたっぷりとしましょう。

また、秋も暑さが落ち着いてきて再び多肉植物が成長しますので水やりが大切です。夏の暑さにダメージを受けた多肉植物に水やりをして回復させてあげましょう。土が乾いてすこし葉にハリが無くなってきたら、午前中にたっぷりと水やりをするとよいでしょう。

成長期の根はたくさん水を必要としますので、土が乾くのが早くなります。葉の具合をこまめに確認しながら、しっかりと多肉植物に水やりをしてあげましょう。

 

夏は夕方から夜にかけて控えめにあげます。

日本の夏は蒸し暑いですから、空気中の水分だけでも大丈夫なぐらいです。乾燥した地域から来た多肉植物ですから水やりし過ぎで枯らせてしまうことが一番多い失敗ですので、気をつけましょう。

夏の間全く上げないでいるとさすがにしおれて枯れてしまいますから、葉の様子を見て、多肉植物の葉がしおれていたら水やりをしましょう。あげるときは、日が沈んで気温が下がる夕方から夜にかけてなら、根が蒸れることもありません。

夕立などで直接雨がかかるようならちょっと場所を移動して雨がかからない風通しのいいところに置くようにしましょう。

 

冬はほとんどいりませんがあげるなら暖かい日の昼間にしましょう。

冬はほとんど水やりはいりません。寒さで凍ってしまってダメージを与えてしまうと枯れてしまう原因になります。やるなら月に数回、暖かい日の昼間にしましょう。また、特に葉が全部落ちてしまった多肉植物に慌てて水やりするのはやめましょう。

これは寒さに弱い品種に見られますが、枯れたわけではなく、成長をやめて休んでいる状態です。その時は水をあげないで、春になって芽が出てきてからあげましょう。

 

成長期にはたっぷり水やりを、逆に休眠期には水をあげないようにしましょう。

多肉植物と一言で言ってもそれぞれ成長期が違います。大きく「春秋型」「夏型」「冬型」に分かれますが、成長期の多肉植物はたっぷり水やりを、反対に休眠期に入ったら水をあげすぎないことが大切です。

自分の多肉植物の成長期をぜひ一度確認してみましょう。一例をあげると、「春秋型」はアロエ、グラプトペタルム、ハオルチアなど、「夏型」はカランコエ、サボテン、ユーフォルビアなど、「冬型」はアエオニウム、クラッスラ、プレイオスピロスなどがあります。

「夏型」は冬が、「冬型」は夏が休眠期ですから、休眠期に入った多肉植物には水やりは控えましょう。

 

さて、ぷにぷにとかわいい葉っぱがたくさんついている多肉植物ですからたくさん水やりしなきゃ、と思ってしまいがちですが、実はそれが失敗の原因になりやすいことがおわかりいただけたと思います。

せっかくの葉に元気がなくなってしわがよっていたりするとあわててしまうかもしれませんが、それから水やりをやっても十分なんですよ。そして多肉植物に水やりをする時には、鉢底の穴から水が流れ出るまであげましょう。

たくさんの水が土の中に新鮮な空気を送り、そして、根から出てくる老廃物を洗い流してくれるのです。そして、受け皿に流れ出てきた水を捨てるのも忘れずに。土が湿り過ぎないように、それが多肉植物に水やりをするために一番大事なことなのです。

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