何かの作業や勉強に集中する為に音楽を聴くという経験は、多くの方にとって身に覚えのある事でしょう。特に受験など、長期間勉強を続けなければならない時は、いかにモチベーションを保てるかということが大切ですよね。
ただ一般的に、単純作業などはともかく“ながら勉強”については、あまり良いことではないという印象を持たれることも少なくありません。注意されたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
けれど、音楽のジャンルや聴き方を適したものにすれば、勉強の集中力維持に音楽が色々な役割を果たしてくれます。
そして、それを上手に利用することで勉強への集中力を音楽で保つ事ができるようになりますよ。そこで今回は、勉強の集中力を音楽でキープする方法についてお伝えします。
集中するための“スイッチ”として利用しましょう。
勉強に集中するためには、まず勉強を始めなければなりません。でも、なかなかやる気が起きない…なんてことは、珍しいことではないですよね。
そんな時は、とにかく机に向かい勉強の準備をして、まず好きな音楽や聴きたい音楽を聴きましょう。その曲を聴きながら、じっくり考えるようなものではなく、復習や繰り返し書いて覚えるようなことから勉強を始めるのです。
厳密に言えば、勉強の集中力を維持する音楽というより、勉強を始めるきっかけの音楽と言えます。CMなどで耳にする“やる気スイッチ”のようなものですね。
勉強に限らず、何事も集中して行うためにはともかくそれを始めなければなりません。音楽を上手く利用して勉強へのやる気を引き出しましょう。
眠気や勉強以外の誘惑と戦うためのBGMにしましょう。
勉強に集中する為の音楽として適しているとよく言われているのが、クラシック音楽やイージーリスニングといった歌詞のない穏やかな曲です。
もちろんこういった音楽にも適した役割があるので後ほどご紹介しますが、聴きなれていない人にとっては眠気を誘う音楽となってしまう事もあるのです。
そんな時は、ノリやテンポの良い元気な曲で眠気を吹き飛ばし、勉強以外のことに気が向かないようにしましょう。
楽しんで勉強に集中できる音楽で気分をあげて、勉強すること自体を面白い、楽しいと思えるようなものに変えてしまうのです。勉強への集中力を音楽で高めましょう。自分を鼓舞し、また励まされる曲を探してみてくださいね。
周囲の「雑音」を遮断するカーテンにしましょう。
さて、勉強する場所の環境によっては、生活音や雑音がどうしても防げない場合がありますよね。大きな幹線道路や鉄道沿線に住んでいる方々は、車や電車の音が生活の一部となっていることでしょう。
普段は気にならない程に慣れていても、窓を開けた時や周囲が静かな夜遅い時間帯などは、やはり騒音として多少耳につくことがあると思います。
図書館ですら、人がペンを動かす音などが気になることがあるのではないでしょうか。そのような場合、心地よい音楽を聴くことで聴きたくない雑音をシャットアウトすることができるのです。
勉強に集中する為に音楽というカーテンで集中を妨げる雑音を遮断してより良い環境を整えましょう。
リラックスして勉強疲れを感じにくくしましょう。
これまで、勉強の集中力を維持する音楽の使い方として、色々とご紹介していますがやはり勉強の内容によっては、曲のジャンルを選ばなければいけません。
じっくり考えて解く問題や、英語のヒアリングや発音などのBGMとしては、歌詞のある曲はやはり不向きです。また、気分を盛り上げて勉強に対するやる気を向上させるよりも、落ち着いた気分で勉強する方が集中できるという方もいるでしょう。
そういう方には先の項目で少し触れましたクラシック音楽をはじめ、映画のサウンドトラックやゲーム音楽などのインストゥルメンタルの曲が適しています。こうした音楽と川のせせらぎや波の音などの自然音を組み合わせるとリラックス効果がより高くなりますよ。
気分転換に好きな曲を聴いてリフレッシュしましょう。
さて、勉強への集中力を保つ為に音楽が活用できるのは、勉強をしている最中だけではありません。受験に向けての勉強のように、長い期間で勉強を続けなければならない時は、集中することと気を休ませることのメリハリが大切です。
休憩する時はしっかり休憩する。もしも好きな音楽が勉強している際のBGMとして向いていないと感じるのであれば、休憩する時に没頭して音楽を聴きましょう。
そうすることで短い時間でも気分がかなりリフレッシュされて、長いスパンでの集中力の維持に繋がります。また、休憩終わりに最初にご紹介した“やる気スイッチ”の曲をそのまま聴くようにすれば、自然な流れで勉強に戻ることもできますね。
さて、勉強の集中力を音楽でキープする方法についてお伝えしました。勉強への集中力を音楽でキープする方法や音楽の活用の仕方は色々ありますが、勉強の内容や質に合わせて音楽のジャンルなどを上手に使い分ければ、集中しながら楽しく勉強を進めることができますよ。
特に音楽好きの方は、今回ご紹介した勉強の集中力を音楽でキープする5つの使い方をフルに活かして、「やる気スイッチ用」「マスキング(雑音を遮断する)用」という風に、役割ごとに自分だけのプログラム、ライブ風に言えばセットリスト(演奏曲目)を考えるのも良いでしょう。
インターネットを利用すれば、お金をかけなくともアーティストの公式PVなど数多くの曲を手軽に聴くことができます。身近な音楽を集中力の維持にぜひ活用してくださいね。
コメントをお書きください