1分間スピーチで失敗しない原稿の作り方

1分間スピーチで失敗しない原稿の作り方
1分間スピーチが苦手だという人って多いですよね。時間に制限がなければ伸び伸びと話せますが、1分間と制限を設けられると、話したい内容を短くまとめなければいけないというプレッシャーがかかりますし、伝えたいことがたくさんありすぎて取捨選択ができなくなってしまいます。

しかし、ビジネスの場においては1分間スピーチをしなくてはいけない場面がたくさんあります。朝礼でのスピーチやエレベーターで上司に仕事の話をしなければいけない時など、ふとした瞬間にスピーチせざるを得ない状況になることは多々あるのです。

そこで、分かりやすく話すのが苦手だという人でも落ち着いて話せるようになるための、1分間スピーチで失敗しない原稿の作り方について6つのポイントを順序に従ってお伝えします。

話し方はPREP法

自分の意見を短い時間でわかりやすく相手に伝えるための方法として有名なのがPREP(プレップ)法です。話の組み立て方はいくつかあります。ストーリー性を重視した起承転結の話し方や、いくつかの例を挙げて説明をする帰納法などが代表的ですが、1分間スピーチには簡潔に話すことができるPREP法がおすすめです。

PREPとは、P(Point)、R(Reason)、E(Example)、P(Point)の頭文字で、結論、理由、具体例、結論の順で話すという方法です。

 

最初に結論

1分間スピーチは短い時間でいかに論理的に相手に自分の言いたいことを伝えら得るかがポイントです。そこでPREP法を使います。PREP法の最初のPはポイント、すなわち結論です。自分が言いたいことを最初に言ってしまうのです。

例えば、自分が犬好きだという事を相手に伝えたい場合は、結論である「私は犬が好きです」ということを最初に言うのです。そうすることで、相手が何に関するスピーチなのかを伝えた上で話すことができ、理解が深まります。

 

簡潔な理由

PREP法の最初のステップである結論を伝えたら、次にRの理由を話します。「私は犬が好きです」という結論に対する理由ですから「犬は賢く、人に懐くためです」とか「犬はしつけをすれば室内でも飼うことができるためです」というような内容になります。

理由というと、長々と自分の思いや過去のエピソードを話したくなるものですが、それでは1分間スピーチに入りきらないので、理由は話したいことが山ほどあっても我慢して、簡潔に話すことが重要です。

 

定量的な具体例

理由の後には具体的な事例を話します。1分間スピーチでは、自分の意見を伝えることで精いっぱいで、その意見の裏付けを論理的に説明することは難しいと思いますよね。しかし、PREP法なら、裏付けとなる具体例や定量データも入れることができます。

「犬は賢く、人に懐くためです」という理由に対する具体例では「実際に私が過去に飼った3匹の犬は飼い主の言うことをよく聞きました」とか「人の助けとなる動物は盲導犬や介助犬など、ほかならぬ犬です」などがふさわしい言い方になります。具体例や定量的なデータを挙げることで、たった一文だけでも説得力が増しますよね。

 

最後に結論の繰り返し

結論、理由、具体例まで伝えれば十分そうですよね。確かに、具体例まで話したところで1分が経過してしまった場合には、そこで終了としてもまったく問題はありません。しかし、最後にもう一度結論を繰り返す方がより相手に伝えたいことが伝わります

理想は、1分間スピーチで最後に結論を繰り返すことです。最初に結論を言っているので、相手も理解はしているものの、最後に念押しをした方が結論がより印象的になるのです。「ですから、私は犬が好きなのです」という一言でもOKです。

 

ポイントは3つにする

1分間スピーチにPREP法を使おうとしたら、どうしても早口にならないと収まらいという人は、潔くPREP法をあきらめるのも選択肢の一つです。例えば、結論に対する理由がいくつもある場合には、結論+3つの理由という構成で話しましょう

結論に対してその根拠を相手に納得させるには、2つだと少なく、4つだと多いと言われています。「私は~思います。理由は3つです。」と最初に言ってしまうのです。3つなかったとしても1つ目、2つ目の理由を話している間にそれらしい理由をもう一つ見つけてしまえばよいのです。

 

1分間スピーチは、3分間スピーチよりも難しいものです。持ち時間が長い分には、例え時間が余っても、最後にもう一度結論を長めに繰り返したり、理由や根拠となる具体例を挙げる時に、カットしようと思っていたことも話すなどの調節ができます。

しかし、1分間スピーチはきっかり1分ですから、ちょっと油断して話したいなと思っていた事を冗長的に話すとオーバーしてしまいます。そこで、今回お伝えしたPREP法を使うということと、一文を短くすることに意識をしましょう。

例で挙げた言い回しでもそうですが、基本的に一文は超短くすることが1分間スピーチの基本です。「~で、~で、~だから、~だと思いつつ、~をしたのですが」などと、読点で長々と文章をつなげるのはNGです。短い文でPREP法を組み立てるとシンプルに考えれば誰でも1分間スピーチができますから、まずは実践しましょう。

まとめ

1分間スピーチを成功させるポイントとは

・自分の意見を述べる時はPREP法が論理的
・結論や話の概要ポイントを最初に述べる
・結論の後に理由や経緯を完結に説明する
・理由の裏付けとなるデータを定量的に
・最後にもう一度結論を繰り返して話す
・もっと短めに話す時は3つのポイントで

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