上司が納得する企画書の書き方と構成の煉り方を伝授!

上司が納得する企画書の書き方と構成の煉り方を伝授!
新人社員にとって企画書を構成するのは難しいものですよね。企画書はプロジェクトなどの内容をクライアントやスポンサーなどに伝えるための「武器」です。この武器が冴え渡っているか鈍っているかに、プロジェクトが通るかどうかの命運がかかっています。

せっかく企画や商品がよくても、的確に企画内容を伝えなければ、プロジェクトは陽の眼をみないのです。そういう意味では、企画書がプロジェクトの命を左右するといっても過言ではないほど。

上手な企画書を書ける部下は上司にとって何よりも有難い存在なのです。逆にいえば、企画書の構成もしらないようでは、上司の覚えもめでたくないということになってしまいます。

ということで今回は、上司が納得してくれるような企画書の書き方と構成の練り方をお伝えします!

企画書の構成は、分かりやすさが第一!

まず、基本的な企画書の構成についてみておきましょう。企画書には何を書くのでしょう?業種によって書くことの内容や分量には違いがありますが、基本は「企画の意義」「目的」「予算」「具体的計画内容」「目標」の5点です。

この5点を相手に伝わりやすいよう、コンパクトにまとめるのが企画書の役目というわけですね。では次に、それぞれの項目に何を書けば良いのかをみていきましょう。

「企画の意義」というのは基本となる理念的テーマのこと、「いま何故この企画を提出するのか」ということを端的に述べます。プレゼンの冒頭で相手のハートをつかむという意味で、とても重要なパートです。

次に書くのは「目的」。何のためのプロジェクトかということを書きます。「意義」の部分に理念的背景を書いたのとは対照的に、ここでは具体的な目的を示します。

理念的な意義と具体的な目的を示したら、次は「予算」プロジェクトが受け入れられるかどうかは予算にかかっている部分もありますので、慎重に設定します。

そしてその次が、「具体的計画内容」。これが企画書の主眼ですので、しっかり説明します。言葉だけで伝わらないと思ったときは別資料を用意しましょう。無駄に長い説明をするより、写真やグラフなどを用いて効果的に提示しましょう。

最後に、プロジェクトの「目標」を設置します。当該プロジェクトが成功したら何が見込めるのかという点の説明です。これは企画書構成の締めの部分。これによってスポンサーやクライアントの反応が変わってきますので、慎重に設定しましょう。

 

企画書の構成は、コントラストを示すのが大事!

効果的に企画書を構成するには次から次へと情報を出していくのではなく、聞き手の頭に入りやすいように工夫することが大切です。そのためには、構成に緩急をつけ、コントラストを示すのが大事です。

まず、「意義」と「目的」は対照的に示しましょう。「意義」の部分は見ただけでイメージが喚起できるような、象徴的な表現を盛り込みます。

「若い層にアピールする」「従来品のイメージを刷新する」「画期的な商品プロジェクト」といったように、一語ではっきり意味の分かる用語を並べます。

一方、「目的」の項目では、実際に得られる経済効果や評価などを具体的な数値で示し、読み手が納得できるような説得力のある項目にします。ここでは抽象的な理念にひっぱられず、「業界でのシェアトップに返り咲く」とか「観客動員数を倍増させる」とか「売り上げ150%増」とかいった実際的な目的を掲げます。

抽象的理念と具体的目的を順に提示することで、理念がよりシンボリックに、目的がより明確にうきあがってくるのです。そして、最後の「目標」項目では具体的数値は示さず、冒頭の「意義」に対応するよう、締めとして、結果的に得られる理念的目標を再び掲げます。

意義を述べているときは、長々と細かい事象をのべない、逆に、具体的目的を述べているときは抽象概念を羅列しないのが分かりやすい企画書を構成するポイントです。

 

企画書の構成を助けるのは資料!

効果的に企画書を構成するには、資料を工夫することも大切です。大きなプロジェクトなどでは、どうしても言葉頼りになってしまいがちですが、それでは分かりにくくなってしまいますので、ビジュアル資料を活用しましょう。

同じ視覚から入ってくる情報でも、文字と画像、映像ではそれを処理する脳の働きが違うのです。例えば、「目的」の項目で、ユーザーアンケートを資料として提示すれば、言葉でダラダラ説明するよりずっと理解が簡単になるのです。資料をきっちり準備できるかどうかで、企画書の分かりやすさが大きく違ってくるのです。

特に、「予算」と「具体的計画内容」の項目では、説明事項が多いため、言葉だけで説明しようとすると煩雑になってしまいます。こういうときは、画像やイラスト、表、グラフなどを活用すると伝わりやすくなります。

表やグラフを作るときは、これまでの経緯と現状を示すだけではなく、プロジェクトが成功した暁にはどの位置に到達するかといった将来像をポイントで示すと効果的です。

画像やイラスト、表、グラフなどを利用すると、字面で説明するより、ピンポイントで視覚にうったえられるものです。商品説明などが必要なときは、カラー見本を用意して提示しましょう。色、数字、パーセンテージといった項目は、文章よりもビジュアルに訴えましょう!

 

企画書の構成はプロジェクトの要。思いついた順に書けば良いと言うものではなく、きちんと構成し、読みやすく工夫しましょう。

一般的な企画書に書くべきことは、「企画の意義」「目的」「予算」「具体的計画内容」「目標」の5点。「企画の意義」にはプロジェクト全体を現すような理念的テーマを掲げます。

一方、次項の「目的」では、数値をあげて具体的な目的を説明していきます。最初に大きな理念を見せて、次項で具体的に切り込む。このコントラストが大切です。続く「予算」と「具体的計画内容」では、参考資料を駆使して企画書の充実を図ります。

「予算」といってもただ数字を羅列するのではなく、予算をかければどういう効果が得られるかということを画像などで示します。「具体的計画内容」は企画書構成の心臓部。

徹底的に説明を加えたいところですが、言葉が多くなりすぎないように、資料を工夫しましょう。画像のほか、表、グラフ、アンケートなど視覚的にも工夫をこらすと見やすくなります。

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