持たない暮らしを実践するだけで人生が輝く理由とは


あれもこれもと持ちたがる時代を過ぎて、今は「持たない暮らし」が注目されていますよね。「断捨離」「シンプルライフ」といった言葉がすっかり定着し、特集などもいたるところで目にするようになりました。

ですが実は「物を持たない暮らし」=「幸せ」とは限りません。現に断捨離にはまりすぎて、かえって生活や人間関係に支障をきたしてしまったという例も多々あります。大事なのは「そこに含まれている意味をはき違えないこと」「正しい方法を実践すること」なのです。

そこで今回は「物を持たない暮らしが、なぜあなたの人生を輝かせるのか」をお伝えします。シンプルライフがあなたに幸せをもたらす理由について、この機会に一度おさらいしておきましょう。

厳選された、あなただけのお気に入りに囲まれた生活になる


そもそも「物を持たない暮らし」とは「すっからかんに何もない暮らし」とは違います。「物を持たない暮らし」とはなんでもかんでも断捨離するのではなく、「本当に必要なものを、品質などにこだわって厳選する」ことです。
だから余計なものをごちゃごちゃそろえなくても、必要最低限でじゅうぶんまわすことができて、しかも生活に不便さを感じません。人間関係も同様です。

その人の性質を見極めて、最低限の礼儀を保ちながら程よい距離をはかって付き合えば、余計なしがらみやストレスに煩わされる確率は大幅に下げることができますよね。「持たない暮らし」における幸せは、「厳選する目を養う」からこそ訪れるのです。

選びぬいた物に囲まれる生活は、そのままあなたのフェイバリットに囲まれた生活でもありますから、居心地が良くなって当然です。居心地の良い生活はあなたに心の平穏をもたらしてくれるはず。これが、あなたの人生を輝かせる土台となるのです。

 

無駄な執着や、体裁から解放される


「物を持たない暮らし=厳選された物のみに囲まれた暮らし」を送るようになると、自然と物に対する執着が薄れてきます。

もちろん、譲れない部分に関してはこだわりを持つとしても、「○○の新作が出たから」「××さんが持っていたから」「△△がないと体裁が悪いから」といったような理由よりも「今これは自分に必要なのか」「本当に欲しいものなのか」と一歩引いて考える癖が身につきます。

また、メディアや広告、口コミなどに踊らされることなく、自分の意思を中心に判断することができるようにもなるのです。この考え方は、そのままあなたの人生にも影響を及ぼします。

人は往々にして、親兄弟・学校や会社の付き合いなど、周囲の様々な人間関係にいたずらに思い悩んで心身が消耗してしまいますが、物を持たない暮らしが定着すると「自分は自分」という意識がしっかりと芯に据えられるので、こういった悩みからも解放されます。

人のしがらみに疲れ果て、心の病が増える現代社会において「他人に振り回されない」「執着しない」という考え方は、「自分らしく生きる」という理想のために必要不可欠といえますよね。

 

自分の人生が、自由と責任を伴ったものになる


物を持たない暮らしとは、あなた自身の選択が積み重なって作りあげられるものです。「物を持たない暮らし=厳選したものに囲まれる暮らし」は、誰かに勧めるままに揃えたのではなく、あなたが自分の目で見て、耳で聞いて、判断したものに囲まれた生活といえますよね。

ちょっと大げさかもしれませんが、そこには確かに、あなたの自由と責任が存在しています。みんな自由に見えて、その実、様々なしがらみに縛られています。いろいろと物が増え便利になった反面、依存傾向に陥る人も増えていますよね。

必要不必要ではなく「物に囲まれていないと落ち着かない」「○○がないと落ち着かない」という話をいたるところで聞くようになりました。物を増やすことは簡単です。

「何かを買う」という行為は脳に快感を与えますから、その刺激や一時の高揚感を得るために買い物に走る人もいるくらいです。しかしその逆である「物を持たない暮らし」は「物にあふれる暮らし」よりも時間も労力もかかります。

自分が気持ちよく生活するために、必要だと感じた物、一つ一つを吟味することでしょう。無意識ではありますが、この時点で選ぶ自由・選んだ責任をあなたは手にしているのです。

 

さて、物を持たない暮らしがなぜあなたの人生を輝かせるのかについてお伝えしました。今一度「正しい「物を持たない暮らし」」を見つめることで、あなたの人生はあなた主体のものへと変化するはず。

外で凹むような出来事があっても、家に帰れば気持ちが安らぐ、いわば「あなたの城」を作ることができるのです。「リラックスとリフレッシュができる場所がある」というのは、人生において重要な働きをしてくれます。

「最低限必要なものは残す」「厳選する」「収納場所を決める」といったルールを定めつつ、この機会にあなたの周りを見渡してみてください。必要なもの・不必要なものを見極めているうちに、あなたの心もすっきりとしてくることでしょう。

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