「家出したい」という悩みを突然友達がぶつけてきたら、どう答えたら良いのか悩みますよね。状況によってはその家出したいという欲求を後押ししてあげた方が良いときもありますが、いろいろな問題を考えると、やはり引き止めてあげた方が友達のためだと思うことの方が多いでしょう。
しかし、家出をしたいと叫ぶ人はたいてい精神的に高ぶった状態にいるので、普通に説得しようとしてもなかなか言うことを聞きません。せっかく止めた結果逆上し、何が何でも家出をするという選択肢に走ってしまうこともあります。
それでは、家出をしたい友達を冷静に引き止めるにはどう説得すれば良いのでしょうか。この記事では、家出したい友達を上手に説得するため方法についてお伝えします。
まずは共感してあげる
家出したいという友達は興奮状態にあるので、こちらが話を聞いてすぐに否定の姿勢に回るとかえって意固地になってしまい、危険です。そのため、友達が家を出ることについて相談してきたらまずは否定せず、心行くまで話をさせてあげてください。
そもそも家出衝動を起こしたからには、何らかの事件が起こってストレスを感じているということです。それをしっかり受け止めてあげれば、話しているうちに落ち着いてきて「やっぱり家出しないで頑張ってみる」という結論に落ち着くことがあります。
お金の現実問題について指摘する
進路もまだ決まっていない中学生や高校生などが家出したいと話しているなら、迷わずお金の問題を指摘してあげてください。家出は簡単に思えるようで、実はたくさんのお金がかかる決断だからです。食費、光熱費、家賃、学費など、用意しなければならないお金は数えきれません。
こうしたお金をまだ仕事もない若者が作るのはほとんど不可能です。そして十代くらいの若者が家出したいと話すときはたいていお金の問題を意識していないので、指摘するとそれだけで少々冷静になることがあります。
住む場所をどうするのか
家出するからには新しく住む場所が必要。しかし、現在は新しくアパートなどを見つけるのも簡単ではありません。未成年は一人でアパートを借りられないという制約もあります。
「アパートを借りられないなら友達の家に居候する」と言い出す人もいるかもしれませんが、居候も相手にとっては迷惑でしょう。相当の理由があるなら仕方がありませんが、衝動的な理由で家出をしても周りが困ることを教えてあげてください。
家出で何が解決するのか?
家出を考えるからには何か理由があるのでしょうが、それが家を出ることによって解決するかというと疑問です。むしろ、臭いものにふたをして逃げているだけですので、実際にはなにもメリットがないでしょう。
向き合うのがつらい問題があるのかもしれませんが、できる限り逃げ出すのではなく向き合うことによって解決する方が良いものです。その方が社会的な力がつくので、結局は家出するよりも人間として成長することになります。
コミュニケーション力をつけることをすすめる
家出の原因で一番多いのが家族との喧嘩。意見の不和などで喧嘩が起こるとストレスがたまるのは当然ですが、そもそもの喧嘩はコミュニケーション能力の低さから発生しています。つまり、交渉能力を磨けば喧嘩の頻度を減らし、ストレスを軽くすることができるのです。
家出したいという友達の問題も、もしかしたらコミュニケーション能力を磨くことによって解決するかもしれません。対話力をつけることによって人生がどう向上するのかなど、メリットを含めて諭してあげましょう。
ポジティブにとらえる
特殊なケースを除き、ほとんどの家出衝動の源泉となっているのはネガティブなエネルギーです。破壊衝動にも近いネガティブな力に振り回されているだけなので、家出をしたとしても結局また苦しい思いをするだけでしょう。
そこで、家出したいという衝動や問題原因などネガティブさではなく、本当はどんな環境が欲しいのか、そのためにはどんなことが必要なのかなど、ポジティブな方向に目を向けさせてあげてください。その方が何事においても人生うまくいくものです。
児童相談所や警察などに相談
家出したいという人の中にはひどい家庭内暴力に悩まされている人もいます。そうした場合に家出したいと思うのは当然ですが、一人で家出させるよりは児童相談所や警察など専門機関に相談しましょう。
また、本人の親戚にも連絡をし、サポートを頼めるかも確認してください。
さて、家出したい友達を引き止めるときに使える説得術をお伝えしました。「家出したい」と友達が話してきたとき、否定から入ってしまうのはNG。まずは友達の心にたまっているよどんだ感情を吐き出させてあげ、説得はその後に始めてください。
次に、家出した先にある現実問題を指摘しましょう。たいていの場合はお金の問題や新しく住む場所についてほとんど考えていないので、指摘されるとそれだけで家出衝動が冷めます。
同時に、家出したところで結局何が解決するのかも一緒に考えてあげてくださいね。たいていは家出という逃げの手段に出るよりも、今抱えている問題を何とか解決した方がベターなものです。そのためにはコミュニケーション能力が必要なことも指摘しましょう。
ただ、場合によっては児童相談所や警察などのサポートが必要になることも。そういうときには本人の親戚などとも協力して救出してあげましょう。
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