就活の失敗で疲れた心を優しく癒してくれる7つの名作映画

一生懸命頑張ったのに、就活が上手くいかなかった… 今まで溜まっていた疲れが急にドーッと押し寄せてきて、精神的にも体力的にもかなり辛い。何がいけなかったんだろう。どうすれば良かったんだろう。

あんなに望んでいた合格の知らせを、なぜもらえなかったのか。仲間はどんどん就職先が決まって遊んでいるのに、自分にはもう希望もないし、まったく気力も残っていない。

一体どうすればいいのか、それさえもわからない。努力が報われない切なさに押しつぶされそうになったときは、まず心を癒すことから始めてください。

今回ご紹介する7作品の映画は、それぞれの主人公が現状を変えるべく奮闘する姿が描かれています。自分以外の人が頑張っている様子を知ることは、心の栄養となって、やがてあなたに逆境から立ち上がるパワーを与えてくれることでしょう。失敗は成功のもと。新たなチャレンジへ向かうためにも、名作映画でひと休みしましょう。

『英国王のスピーチ』

吃音に悩む英アルバート王子が、言語療法士のライオネルの力を借りて吃音を克服し、英国王ジョージ6世として立派な演説をするまでの道のりを描く、実話に基づいたお話。妻エリザベスの勧めでライオネルから吃音矯正を受けることとなり、独特な治療法を受けるアルバート。

父のジョージ5世が崩御し、兄のエドワードが王となるも1年も満たずに退位。国王になることとなったアルバートは、ライオネルや妻に支えられ、自らの苦しみに挑んでいく。第二次世界大戦が勃発、「王の言葉」を待ち望む国民に向けてジョージ6世となったアルバートはラジオ演説をすることに。さて、国民の士気を奮い立たせるスピーチはできるだろうか…。

 

『幸せへのキセキ』

最愛の妻を失くしたベンジャミン。仕事もうまく行かず、反抗期の息子と悲しみに沈む娘を抱え、環境を変えるために新しい土地で生活を始める決心をする。

広大な家を購入したが、実は閉鎖中の動物園付きだということを知り、周囲の反対も耳に入れず、再開園へ向けて準備を開始する。資金難や悪天候、動物の病気、さらに反抗する息子との難しい関係など問題が山積みで挫折しそうになるが、飼育員たちの協力や地元住民のサポートを得て、奮闘する。

果たして動物園をもう一度オープンすることはできるのか?登場人物の心が通い合う、実話に基づいた感動のストーリー。

 

『LIFE!』(吹替版にはいろいろな意見があるので、字幕版を推奨します)

雑誌「LIFE」の写真管理部に勤務する平凡な男ウォルター。彼の唯一の特技は空想癖。空想の中ではアクションヒーローにもなれるし、片思いの同僚シェリルにも熱い言葉を掛けられる。とりわけ冒険をして来なかった今までの地味な生活だったが、LIFE誌最終号の表紙写真のフィルムがないことに気付き、フォト・ジャーナリストのショーンを捜しにグリーンランドへと旅立つ。

空想の世界ではなく現実の冒険へと出発したウォルターは、過酷な自然環境を突き進むうちに、生きる喜びを知り、勇気を持つことを学んでいく。

 

『おじいさんと草原の小学校』

どうしても文字を自分で読みたいマルゲは84歳。2003年にケニア政府が小学校教育を無償化したことから、自分にも学校に行く権利があると一念発起する。毎日毎日何キロも歩いて小学校へ出向き、入学を直訴。

マルゲの根気に負けた女教師ジェーンは、皆の反対を押し切り彼の入学を許可する。念願叶った彼は勉強するのが楽しくて仕方がない。しかし彼は、50年前に起きた英国植民地からの独立戦争で、深く心に傷を受けたままだった…。ニュースで紹介され世界中で騒がれたキマニ・マルゲの、実話に基づく奇跡の物語。

 

『運動靴と赤い金魚』

イランの貧しい家庭の息子アリは、修理してもらった妹の靴を買い物の途中で失くしてしまう。一足ずつしか持っていないアリと妹ザーラ。失くしたことを親にも言えず、アリの靴を交代で履くことに。

ある日、マラソン大会の3等の賞品が運動靴であることを知り、アリはザーラのために3等になることを決心するが…。小さな兄と妹がお互いを思いながら一生懸命に生きる姿は、観るものの心を揺さぶります。

 

『リトル・ミス・サンシャイン』

アルバカーキに住む少女オリーブが、運良く全米美少女コンテストの予選を通過してカリフォルニアでの本選に出場することになった。

家族のまとめ役母シェリル、自己啓発コーチとして成功したい夫リチャード、彼女の自殺未遂をしたゲイで学者の兄、夢実現のためニーチェに倣って沈黙の誓いを立てる前夫との息子、ヘロイン吸引で老人ホームから追い出された義理の父、といろいろ事情を抱えた家族が800マイルの旅に出る。

 

『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』

ある日、故郷の母が倒れたという知らせを受けて島根に戻った、大手メーカーのエリート筒井肇。会社の同期の自動車事故死も重なり、今までの人生を深く顧みる。そして決めた大きな決断。

昇進も決まっていた会社を辞め、子供の頃に夢見た電車の運転士となるべく、一畑電車に中途入社する。そして念願の運転士となり、ゆったりとした時間の中で、ギクシャクしていた妻や娘との関係も改善されていく…。

 

就職先を決めることだけがすべてではないとわかっていても、人生の一大転換期であることは確かです。上手くいかなかったショックはかなり大きいに違いありません。

ただ、そこでガックリとヘコみ続けているわけにもいかないので、前を向いて進んでいくためにも今回ご紹介した7つの名作映画を鑑賞し、疲れきった心を癒してあげましょう。

目標に向かって一生懸命になったり現状打開を図る映画の主人公に自分の気持ちを重ねてみると、傷ついた心は徐々に癒され、また気持ち新たに活動していく力が心の底から生まれてくるはずです。

今回の失敗は決して無駄にはなりません。失敗から何かを学び、次に生かしていけばいいのです。カーネギーは、「成功するには、成功するまで決して諦めないことだ」という名言を残しています。自分に決して諦めず、秘めたパワーを全開にして、再度挑戦する勇気を手に入れましょう!

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