射幸心は失敗のもと・欲を捨てれば本当はうまくいく7つの理由

射幸心は失敗のもと・欲を捨てれば本当はうまくいく7つの理由
「何事も上手く行かない…」という人に話を聞くと、「そりゃあ、誰だって失敗しますよ!」と突っ込みたくなる人が多いことに気付きますよね。

そしてそのような人に見られる共通点は、「射幸心に煽られている」。射幸心に煽られることは、まさに「百害あって一利なし」。しかし誰にでも射幸心はありますし、「捨てるのは難しいのでは?」と思われる方も多いでしょう。

そこで、今日は「射幸心を捨てた方が良い理由」を知り、何かに取り組む前に冷静な目線で物事を見るクセを身に付ける方法をお伝えします。

まずはギャンブルに走らない事!

射幸心とは、「まぐれ当たりによる利益」というものです。「何の努力もせず、結果だけを求める心」という意味です。

射幸心に煽られている人に見られる共通点としては、「楽をしてお金を儲けたい」を「実践」している点にあります。

誰でも楽をしてお金を儲けたい気持ちはありますが、たいていの人は「それは無理ですね」と割り切ってコツコツと努力をします。しかし、射幸心だけに固まってしまった人というのは、「努力は無視して結果だけを求める」という傾向が強いのです。

結果、何事もギャンブルになるケースが多いんですよ。本当のギャンブルで「一獲千金」を狙う人もいれば、大した計画も練らずに事業を始めて大失敗する人もいます。あるいは、上手い投資話に乗せられて騙されることもあるでしょう。

例えばFXの世界ではよく聞きますよね。もともとFXで大儲けをするつもりはなく、「1日1000円でも稼げれば十分」と気楽な気持ちで取り組むくらいが良いでしょう。欲を出さない事が今の勝ちにつながる事が多いです。下手に下心を出してしまうと、どうしても一気に大きな勝ちを求めてしまいますし、そうなれば資産運用を越えて単なるギャンブルになってしまいます。

つまり、一気に結果を求めた場合、失敗した時のダメージが大きすぎます。取り返しの付かないダメージを背負うくらいなら、コツコツと利益を重ねた方が得をするということです。

 

射幸心を捨てると自然な表情や声になる

最近ではパソコンを使って、オンライン上で他人と交流することが当たり前の時代となりました。仕事においても、「長い付き合いだけど会ったことはない」というケースもあるでしょう。

つまり「実際に会って話をする」もあれば、「電話で話すだけ」というお付き合いもあります。また、全てのやり取りをメールだけで済ますなど、コミュニケーションの方法がドンドン多様化していますよね。

しかし、どのようなコミュニケーション手段であっても、人間の下心は正直に出てしまうものです(笑)。特に実際に会って話をする場合は、スケベ心が表情や声に思いっきり出てしまうんですよ。本人は上手く隠しているつもりでも、誰が見ても「何か良からぬことを考えておるな…」と分かってしまいます。

当然、そのような表情や声、また文面では他人からの信頼を得ることなど無理です。会話の時の表情や声は、出来るだけ「自然」にしておくことが大切なんですね。ここで言う「自然」とは、「その場の空気感から、このような表情が無難」というものです。

そこに自分自身のオリジナリティを付け加えることで、あなたの独自性が仕事で生きることになります。一方、射幸心によるスケベ心が表情に出てしまうと、あなたの人間性までも「疑いの対象」になる可能性があります。

下心の全てを捨てることは難しいと思いますが、それが分かりやすく表情に出るようではダメです。ぜひ、冷静になって自戒するようにしておきましょう。

 

射幸心を捨てると次の仕事につながる

仕事で長くお付き合いしたい人には、やはり信頼できる人であって欲しいものです。では、逆に信頼できない人間とはどんな人でしょうか?

■ウソをつく
■(お金に関する)無茶な要求をしてくる
■作業と責任を他人に押し付ける

などなど、言い出したらキリがないですが、このような人に厚い信頼を置くことは出来ないでしょう。

そして、そのような人に対して「長く仕事を一緒にしたい」と思うでしょうか?絶対に思いませんよね。射幸心で仕事をした場合、上手く行けば1回の仕事でそれなりのお金を手にすることが出来ます。しかし全ての仕事が単発で終わり、その仕事から波及する人間関係もありません。やがて周りに誰もいなくなり、どんどん周りとの差が離れてしまいます。

このように、射幸心を前面に出してしまうと、「次の仕事や人間関係につながらない」という結果になる可能性が非常に高いのです。それで全てが上手く行くなら良いですが、ほとんどの人は「一人ぼっち」になって次の仕事も見つからないようになるでしょう。

1回の仕事で100万円を手にすることだけを考えるのではなく、1回20万円の仕事を6回した方が実入りは大きいということです。

 

射幸心を捨てると堅実な段取りが踏める

物事には段取りがあります。適切な手順を踏んで行動しないと、必ず道中でつまづくことになるんですね。もちろん、全てが順調に進む事の方が少ないのですが、出来れば障害物が少ない状態で先に進みたいと思うのは当然の心理です。

そのためには「堅実な段取り」が必要なのですが、それが出来ない人もいるんですよ。そのような人は、やはり「射幸心に煽られている」という可能性が高いのです。なぜなら、「経過を考えずに結果だけを考えている」という状況に陥っているためです。

たとえば、「時給900円のバイトで1日8時間働けば、日給7200円になる。月に25日出勤すれば、7200円×25日=18万円になる!」と考える人がいるとしましょう。

もちろん計算に間違はないですよ。全てが順調に行けば1カ月後に18万円を手にすることになります。

しかし、18万円を稼ぐには実際に仕事をする必要があります。仕事をするには仕事を覚える必要がありますし、職場には自分と反りが合わない人もいるでしょう。また職場までの交通費は支給されるのでしょうか?休みは週末ですか?それとも平日ですか?

いかがでしょうか?スケジュール通りに行けば1カ月後に18万円を手にすることが出来るのですが、それに至るまでの過程には様々な障害があるのです。最初にそれらを考慮していないと、ちょっとした失敗や嫌な事でも「予定と違う…」と思ってしまい、すぐに挫折してしまいます。

射幸心で目先のお金に捉われてはいけません。少し冷静になって「それを得るためにはどんな苦労があるのか?」を考え、その上で堅実な段取りを踏んでおきましょう。

 

射幸心を捨てると信頼を得やすい

無駄に射幸心を持っている人は、他人の信頼を得にくいとされています。皆さんも日々の仕事の人間関係を見渡して、信頼できる人と信頼できない人がいますよね。

信頼できる人からは射幸心の匂いがしません。何でもストレートに物を言うガツガツ系の人もいますが、それはその人の仕事スタイルであり、射幸心とは違います。その証拠に、ガツガツ系の人には「この人に任せておけば…」という信頼が厚いんですよ。何も言わず、沈黙を貫いている人よりは信頼を勝ち取りやすいです。

一方、射幸心で話している人の言葉は、どこか胡散臭い匂いがします。「本当にこの人の言葉を信じて大丈夫かな…」という不安に陥り、結果、「美味しい所だけを持って行かれた」に終わるんですね。当然、次回からは警戒して接するでしょうし、それ以前に信頼を置くことなど出来ません。

「信頼のおける人物」というのは、世界共通の「ビジネスパーソンの武器」になります。時としてビジネスのために信頼できない人と絡むこともあるでしょう。しかし、そのような人間にこちらから積極的に絡んでいきたいと思うでしょうか?絶対に思わないですよね?

つまり射幸心を捨てて他人に接することで、あなたは他人からの信頼を得やすくなるんですよ。もちろん、その方がその後の仕事や人間関係に大きくプラスになります。「下心を出してはダメ」とは、信頼を勝ち得る上で非常に重要な事です。

 

射幸心を捨てると現実がよく見える

射幸心に強く持つと、「遠い先にある大きなゴール」しか見えていません。しかし、ゴールにたどり着くには「正しい道準」をたどる必要があるんですね。状況に応じて方法を変えたり、あるいは一歩前に戻ってやり直すなど、ゴールにたどり着く道は状況によって千差万別です。

ところが、射幸心に煽られて「遠い先」しか見えない場合は、途中に隠されている「落とし穴」にも気付きません。冷静に進めば誰でも気付く落とし穴だとしても、射幸心はそれを見えなくしてしまうのです。

結果、「現実がよく見えていない→何をやっても途中で失敗する」という結果に終わります。時々、「絶対に次は大儲けする!」と言って次々に事情を始め、ことごとく失敗して借金まみれになる人がいます。まさに「射幸心の塊」がもたらした惨状と言えるでしょう。

遠い先にあるゴールは、現実的に見えるようになってから意識し始めるものです。射幸心を捨て、まずは一歩先に何があるかを確かめることが、現実的な賢い行動学と言えます。

でもちょっと難しい、、、と思ったひとはこれを使ってみてください。

 

射幸心を捨てると強迫観念がなくなる

射幸心に煽られている人は、何に対しても「すぐに大きな結果」を欲しがります。誰にでもある心理だと思いますが、何でもかんでも「すぐに大きな結果」を求めると、満足のいく結果が得られない時に大きく精神が揺さぶられます。

「なんで?」や「どうして?」と必要以上に強く感じてしまい、すぐ次に大きな結果を得ようと行動を開始します。

しかし、1の努力で100の結果が得られる事はありません。100の結果を得るには最低でも100の努力が必要なんですね。時として、100以上の努力が必要になることもあるでしょう。

しかし射幸心に煽られると、その常識すら失われることになります。1の努力で100の結果が得られない事は当然なのに、それすら見えなくなっています。

やがて、「上手く行かない…」が強迫観念となり、何に対しても逃げる人間になってしまいます。もちろん全員がそうなるとは思えませんが、そうなる可能性が高いことは事実でしょう。

一度に大きなものを得るのではなく、努力した分だけコツコツと成果が得られるのです。その事をもう一度確認した上で、日々の行動や仕事に励むようにして下さい。そうすることで「成功しなければ…!」という強迫観念から解放されるため、余計なストレスを抱えることなく、日々の生活を送ることが出来るでしょう。

 

さて、射幸心は誰にでもあるものです。完全に消すことは難しいかもしれません。しかし物事を始める前に一呼吸をおいて、「冷静になろう」と心の中で呟けば、自然と射幸心は鎮まるものです。一度に多くのことを得ようとせず、堅実に積み重ねた方が「最後の勝者」となりますよ。

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