メンタルの強さは生まれつきの性格だから、努力して身につけられるものではないと諦めてしまう人は多いですよね。確かに、メンタルが強い人は少ないですし、そういった人は自然体でふるまっているようにも見えますから、もともとの素質や性格だと思いがちです。
しかし、メンタルの強さは、努力次第で身につけていくことも十分可能です。性格は、人との出会いやあらゆる経験を通して徐々に変わっていきます。部活や仕事などで厳しい環境に身を置くと多少のことではへこたれなくなるのも、メンタルの強さを身につけている証拠なのです。
とは言え、自ら厳しい環境に身を置くのは気が進みませんよね。そこで、メンタルを強くするためのトレーニングについてお伝えします。
自分に自信を持つ
メンタルを強くするためには、自分に自信を持たなくてはいけません。しかし、自分の不安を隠すために表面上だけ自信を持っている振りをする、いわゆる虚勢をはるのは良くありません。
自信を持っている振りを見せても、周りの人からは簡単に見抜かれてしまいます。そのため、メンタルを強くするためには、自分の考えや意見に心から自信を持つことが必要です。自分の意見に確信を持つことを常に意識しましょう。
苦手な人を作らない
苦手な上司や先輩に接するのを避けたいという気持ちは誰にでもあるものです。しかし、メンタルが強い人は、基本的に苦手な人をあまり作りませんし、いたとしても自然体で接することができます。
そうなるためには、嫌な人のよい面を見るようにすればよいのです。相手の悪い面や苦手な面ばかりを見ていると、苦手意識が増幅しますが「こんないいところもある」といい面に目を向けることで、苦手意識は薄まるのです。
臨機応変な対応
決まりやルールを守ることは正しいことです。マニュアルや基本に忠実であることは決して悪いことではありません。しかし、固定概念にとらわれすぎるとメンタルが弱い人間になってしまう可能性があります。
メンタルを強くするためには、環境や状況の変化に柔軟に対応できる能力が必要です。神経質に決まりやルールに忠実にならずに、臨機応変に対応したり、おおらかに物事を受け止める心の余裕を持つよう意識しましょう。
失敗を恐れない
人が何かに尻込みしてしまう要因は、失敗を恐れてしまうからにほかなりません。確かに、仕事や勉強、スポーツでの失敗はできれば避けたいものです。しかし、メンタルが強い人は何事にも挑戦します
それは、失敗を恐れないというメンタルの強さを持っているためです。これは考え方を少し変えるだけで実現することができます。「失敗しても死ぬわけじゃない」「失敗しても会社をクビになるわけじゃない」と気楽に考えることも大切なのです。
とことん努力をする
自分の意見に自信を持つことは、根拠もなしにできることではありません。本当にメンタルを強くしたいのであれば、自信が持てるくらいまでとことん努力することが必要です。
アスリートは、これ以上できないくらいに人よりも多い練習量をこなすことで自信を持てるようになると言われています。「これだけやったんだから大丈夫」と自分に暗示をかけられるくらいまで、仕事や勉強、練習などで努力をしましょう。
失敗から学ぶ
失敗に慣れてない人は、メンタルを強くすることがなかなかできません。失敗をしなければいけないわけではありませんが、失敗をしてもへこたれず、むしろポジティブに考えることが重要です。
「こんな失敗をしたから、次はもう繰り返さないようにしよう」とか、「失敗したからこそ、こんな大切な事を学べた」など、失敗してもそこから多くを学んでやるぞ、という強い気持ちを持つことがメンタルの強さにもつながっているのです。
怒られることに感謝
人から怒られたり叱られるのは嫌ですよね。しかし、メンタルが強い人は、誰かに怒られてもそれをありがたいと思える心構えがあります。誰かに指導を受けるということは、自分に足りない部分があったり、間違った部分があるということです。
それを指摘してくれるのですから、本来は感謝しなければいけないのです。「怖いな」とか「面倒だな」と思っていると、それがメンタルの弱さとなって態度や表情に現れます。「ありがたい」と思うことによって、必然的にメンタルが強くなるのです。
メンタルを強くするためには、厳しいトレーニングや軍隊のような研修を受けなくてはいけないと思われがちですが、日々、自分自身が意識をするだけでも、十分メンタルは鍛えることが可能です。
今回お伝えした通り、メンタルの強さは自分に自信が持てるかどうか、心に余裕がもてるかどうかにかかっています。しかし、いきなり自信を持つことや心に余裕を持つことはできませんよね。そうなるためには、確固たる努力と余裕を持つための心構えが必要です。
「自分はダメだ」とか「自信がない」と思っている人は、まず思考回路から変えなくてはいけません。心配性な人は、ついネガティブに物事を考えがちですが、こまやかさを持ちながらも、いつでもポジティブに物事を考えるということから始めましょう。
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