自分が嫌いになってしまうときって、誰にもありますよね。自分という存在は世界中にただ一人、無条件で自分の味方になれる人間であるはずです。たった一人の愛すべき自分自身を愛せないときというのは、人にとってもっとも生き難いものです。
人間には良いところも悪いところもあります。いつも前向きに生きられる人というのは、自分の良いところと悪いところを自覚し、それらを合わせて肯定できる人なのです。でも、どんなに前向きな人にでも、自分が嫌いになってしまうときというのはあるものです。問題は、そういうとき、どうやって乗り越えるかですね。
そこで今回は、自分が嫌いになったときの乗り越え方について、味方を変えて前向きに生きるコツをお伝えします。
自分が嫌いになるのは自己肯定への第一歩!
自分が嫌いという考え方はネガティブで後ろ向き、追い払って前に進まないとダメなものですよね。セミナーなどでも、自分を愛しなさいと勧められます。でも、実は、自分が嫌いという気持ち自体は悪いものではないのです。
自分が嫌いという意識は、私たちが子供から大人に成長していくときにぶつかる壁の一つです。この壁を越えて、自分が嫌いなところもひっくるめて自分自身を肯定的に捉えられるようになれば、大人の仲間入りといえるでしょう。そういう意味では、自分が嫌いという発想は大人になるためのステップなのです。
自分の悪いところから目を反らしているうちは、本当の自分を肯定することはできません。そもそも本当の自分をみていないからです。自分が嫌いになれるときというのは、自分の悪いところがしっかり見えているときです。ある程度自分を客観視できていないと、自分を嫌いになることはできません。
そのように考えれば、自分が嫌いなときというのは、本当の自分に出会うチャンスなのですね。自分が嫌いなときというのは、とても嫌な気分ですよね。でも、だからこそ、この気持ちを乗り越えたときに一皮向けた自分に出会えるのです。自分を好きになれないのは辛いことですが、こんな風に考えて、前を向き直しましょう!
自分が嫌いなときこそ、自分の良いとこ探し!
自分が嫌いなときというのは、決して悪い状態ではありません。自分の脳、知性が正常に働いているからこそ、自分を批判的に見ることができるのです。
ただ、だからといって、自分嫌いを放置しておくのもよくありません。自分を嫌いになったときこそ、本当の自分を見つけるチャンス。そのためには、自分の目に付く悪いところを凝視して、それを良い方面に運んであげないといけないのです。ここで大切なのは、自分の良いところを探すことです。
たとえば、自分の暗い性格が嫌いでたまらないという人がいます。暗い性格というとついネガティブに捉えてしまうものですよね。でも、暗い性格の人と言うのは、多くの場合、真面目な人です。真面目なあまり、考え込んで暗くなってしまいます。ですから、自分は真面目すぎて考え込む習慣があるだけだと理解すると、自分の暗さに悩むこともなくなってくるのです。
逆に、自分のいい加減な性格が許せないという人もいます。普段はいい加減でも、仕事に失敗したり、人間関係で失敗したりすると、落ち込んで自分嫌いになってしまうものです。いい加減な性格というのは仕事においては時折マイナスの評価を受けますが、人間としては大らかで優しい性格と隣り合っています。
こんな風に、どんな性格もただ悪いだけということはないのです。良いところと悪いところというのは、たいていの場合、隣り合っているものです。自分が嫌いと思うときは、嫌いな自分の隣にあるポジティブな個性を見つけてあげましょう!
自分が嫌いなときこそ自分褒め!
自分が嫌いなときこそ、自分を褒めてあげましょう。自分の欠点の隣に横たわっている自分の長所に気付いたら、それをしっかり褒めてあげると良いのです。
人間は他人から褒められてもなかなか正直に受け入れられません。特に日本人は人から褒められるのも褒めるのも苦手としています。若い世代に、自分が嫌いという人が多いのも、褒めるのが苦手、褒められるのが苦手というこの国民性と関係があります。
他人からの褒め言葉を受け入れられないのは、自分自身が自分の長所を認めていないからなのですね。ですから、まずは長所を認めること。そしてその後、自分でしっかり褒めてあげましょう。鏡の前の自分に向かって、○○、お前は真面目な良い子なんだよ、真面目なことは欠点じゃないんだよ、暗いからと落ち込む必要はないんだよと言い聞かせてあげます。
自分に言葉をかけるのは、自己評価を上げるという意味で大切なことです。特に、自分が嫌いになっているときは、他人の声は耳に入りにくくなっています。こういうときは、自分に向かってしっかり声をかけてあげましょう。自分の心の声に気付いてあげられるのは自分だけです。
自分自身が心の中で他人に気付いて欲しいと思っている自分の長所をしっかり褒めてあげましょう。そうすると、どんどん気持ちが軽くなってきますよ!
自分が嫌いという思いは誰の胸にも沸き起こる感情です。ネガティブな発想に囚われていないで、前向きに解消して生きましょう。
自分が嫌いという発想は決してネガティブな面ばかりではありません。自分を嫌いだと感じるのは自己肯定への第一歩。冷静かつ客観的に自己評価を下せるからこそ自己嫌悪に繋がるのです。自分が嫌いだという思いにとりこまれたときこそ、自分を見直しましょう。
自分を見直すためには、自分の良いところをみてあげるのが第一です。良いところはたいてい自分の嫌いなところに隣接しています。悪い面ばかりをみないで、少し視線をずらしてみると、「嫌いな自分の良いところ」に気付けますよ。
自分の良いところに気付いたら、長所を褒めてあげましょう。他人から褒められると恥ずかしい人でも、自分の心の声になら耳をすませられるでしょう。ネガティブな発想で頭がいっぱいのときこそ、自分の良いところを自分で褒めてあげましょう!
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