子供が母親を嫌いになる原因と、その対処法

子供が母親を嫌いになる原因と、その対処法
子供が母親のことを嫌いになってしまい、しつけに手を焼いて悩んでいるというお母さんは少なくありませんよね。

子供が母親を嫌いになるのには、年齢や兄弟構成、環境などにもよりますが様々な原因、きっかけがあります。母子間の軽い衝突であれば後に軌道修正が可能ですが、ややこしくこじれてしまうと後で取り返しのつかないことになり、最悪の場合将来的に絶縁状態にまでなりかねません。

大切な親子関係を壊さず、平和に末長く幸せな間柄を保つためには、どのようなことに気を付けて接したら良いのか、ポイントを押さえる必要があります。

そこで今日は、子供が母親を嫌いになる原因とその対処法についてお伝えします。思春期の子供を持つお母さん、必見です。

思春期の根拠なき抵抗

子供が母親を嫌いになる原因で多いのは、思春期独特の根拠なき抵抗によるものです。母親を本当に嫌いなわけではなく、嫌いであるふりを周囲に全身でアピールする、一種の強がりなのです。

成長期に特に男子が母親を嫌いだと態度で示すのは、周囲の友達に母親と仲良くしているのを見られるのが恥ずかしい、という意識が働くからです。

また、成長期にいろいろな感情の葛藤があって頭の中がいっぱいいっぱいになっている時に、唯一心を許せる母親に対して粗野な態度をとることで、心の悲鳴を発散しているのです。言うなれば母親に対する甘えの表れでもあるわけです。

本心では母親のことを嫌いなわけではありませんから、この手のひねくれは一過性のものであると思って、ある程度放置しても問題ありません。返事をしなくてもちゃんと聞いていますから、根気よく愛情を込めて話しかけてあげてください。

 

母親が説教の仕方が悪い

母親の人間性を嫌いになってしまうのが一番質の悪いパターンです。その原因の多くは、母親の説教の仕方に問題があります。

子供のことを否定ばかりして褒めることをしなかったり、いつも怒ってばかりの態度であったり、説教の内容に説得力がなければ、子供は母親を嫌いになり軽蔑と似た感情を抱いてしまいます。

よく「怒る」と「叱る」は違うといいます。「怒る」は単に怒りの感情に任せてワーッと捲し立てること、「叱る」は相手のためを思って心を込めて強くアドバイスすることです。

後者でなければ、母親の説教の言葉は子供の心に響いて行かず、説得力がないため反発心しか生みません。

こういうことが重なって母親を嫌いになるパターンは、わだかまりを解くのに時間がかかります。「怒る」ではなく「叱る」を心掛けましょう。

 

「母親自身が努力している姿勢を見せていない

成長期の子供であっても、自分の親がちゃんと努力したりしっかり物事を考えて行動しているか、ということはある程度わかるものです。子供というのは親の行動や姿勢をしっかりと見ているものです。努力せず怠けている母親のことを嫌いになるのは当然です。

それを反面教師として自分は頑張らなきゃ、と思う子供なら良いですが、母親同様に世の中を甘く見て努力しない人間になってしまったら大変です。

母親自身の人間性を問われる問題ですから、人生の先輩としても指標となれるように、努力する姿勢や人として正しい生き方をする姿を見せてあげましょう。

 

友達の母親と全然違うから

成長期や思春期の子供というのは、学校などでの集団行動で社会性や仲間意識を大きく育てていきます。ですから周囲と違う特徴を持っていることでいじめられたり出る杭が打たれたりすることを良くわかっています。

自分の母親を嫌いになるきっかけとして、友達の母親と自分の母親が全然違うことが恥ずかしくて嫌いになる、ということがあります。

例えばファッションなどの容姿や特技、しゃべり方など、子供の目から見て特徴があると、「お前の母さん、変わってるよな」と言われてからかわれる題材になってしまうのです。

それが恥ずかしくて自分の母親を嫌いになってしまいますから、あまり我が道を行かず、普通にクールで優しいお母さんでいることが、子供のためには良いようです。

 

以上、子供が母親を嫌いになる原因とその対処法についてお伝えしました。子供に母親を嫌いになって欲しくない、という意識から肩ひじ張って完璧な母親になろうとしてしまう人がいますが、そこまでする必要はありません。

そうすると逆に不自然になり疲れ果ててしまい、精神的にもたなくなってしまいますし、子供も落ち着きのない母親を嫌いになります。

力を抜いて、子供の将来を幸せなものにするという気持ちで、愛情を持って正しいことを教えていけば、自ずと子供は母親を末永く慕い、何度かの一時的な衝突はあるにせよ、あとで必ずちゃんと戻って来てくれるものなのです。

子供は親を選べませんし、親も子供を選べません。この世に生まれ、互いに親子関係となった素晴らしい奇跡に感謝し、お互いに深い信頼関係、深い思い遣りを育んで、末永く仲良くいれるよう努力しましょう。

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