「学校に行きたくない」、高校生にとってこの思いは、大人たちが思っているよりずっと重苦しいものです。学生にとって学校は生活の大半を占める場所、「学校に行きたくない」という思いが心にわくと、生活そのものが苦痛になってしまいます。
毎朝起きるたびに、「学校に行かなきゃ」という思いと、「学校に行きたくない」という思いが錯綜して、次第に身体的不調を感じるようになってきます。そして、そんな風に思いつめてしまうと、「学校に行きたくない」気持ちそのものが、どんどん大きくなってしまうのです。
こうした悪循環に陥る前に、前向きに気持ちを切り替えることが大切です。そこで今回は、学校に行きたくないと思い悩んでいる高校生の皆さんに向けて、心が軽くなる提案をお伝えします。
学校に行きたくないなら、行かなくても良い!
普段皆さんは意識していないでしょうが、学生の間は学校が全てだと思っているものです。学生にとって学校は毎日の生活の中心で、全ては学校に行くという前提の上に成り立っています。学校へ行かなければならないというのが、生きるうえでの大前提になっているのですね。
そのため、学校に行きたくない、学校に行きたくないと考えている人は、自分では意識していなくても、学校へ行かなければ、全てが終わってしまうような切羽詰った気持ちになってしまっているのです。こういう考え方は、自分を追い詰めてしまうものです。考えれば考えるほど、どんどん気持ちが切迫してきて思うように体が動かず、解決できることもできなくなってしまうのですね。
勿論、学生の本分は勉強です。学校に通って、社会に出て行くための勉強をします。だけど、勉強よりも大切なのは、自分を追い詰めないことなんです。自分を追い詰めて「学校に行けない」自分を虐めても、何も解決しません。どんな問題を抱えているにせよ、焦って考えても解決は望めないのです。
もしあなたが、どうしても学校に行きたくないと思いつめているのであれば、「学校に行かなくても生きて行ける」と呟いてみてください。それだけでも心が軽くなるのを感じられるはずです。忘れないで下さい。誰も、貴方の首に縄をつけて学校に引っ張って行くことは出来ません。学校が全てだという考え方は、捨てましょう。そうすれば、軽い気持ちで学校のことを考えられるようになってきます。
学校に行きたくないのは、自然な考え方!
学校に行きたくないという思いにどっぷり浸っていると、周りのみんなは学校生活を楽しんでいるのに、自分だけが楽しめていないような錯覚に陥ります。確かに、一見みんな普通に登校しているように見えるかもしれません。
そんな中で自分だけが学校に行きたくないというおかしな思いに囚われてしまっている、そう考えると、どんどん自分が異常に思えてきてしまうものです。でも、そんな風に考える必要はまったくありません。学校というのは一つの複雑な社会ですので、その中で問題が起こるのはごく当たり前のことなのです。
問題が起こって、自分で解決することが出来なければ、学校に行きたくないという思いが生まれても、全く不思議ではありません。その事自体を思い悩む必要はないのです。よく、学校で虐められたりすると、自分が悪いのではないかと思い込んでしまう人がいます。
これも、他のみんなは虐められてないのに自分だけが虐められるなんて、という考え方から生まれた発想です。人と同じでなければいけない、人と同じことが出来ないのは悪いことである、そういった考え方に縛られているため、「当たり前のこと」が出来ない自分を責めてしまいます。
あなたがもっと気楽に生きていくためには、そういう思い込みから、自分を解放してあげることが大切です。学校に行きたくないと思うことより、学校に行きたくない自分を責めることのほうが悪いことなのです。
学校に行きたくない人はいっぱいいる!
学校に行きたくないのはおかしなことじゃないと言われても、毎日学校へ行っていると、学校に来ている人しか目に付きませんよね。そうなると、どうしても学校に行くのが当たり前で、行かない人などいないように思えてしまいます。
でも、実際には、貴方のほかにも学校に行きたくない人はいっぱいいるのです。日本中、世界中の学校には、学校に行きたくないと思っている学生達がたくさんいます。例えば、インターネットの世界では、不登校の人同士が語り合うブログやスレがいくつも見られます。
本屋さんや図書館に行けば、不登校を克服した人々による本も出ていますので、是非手にとって見てください。そうした人々の存在に触れることで、自分自身の存在も認められるようになってきます。
また、歴史上には、学校に行きたくなくて学校を辞めてしまった偉人たちがたくさんいます。発明王エジソンが何度も学校を退校になっているのは有名なエピソードです。ノーベル物理学賞を受賞したアインシュタインも学校嫌いでしたし、「種の起源」のダーウィンも小学校の頃から落ち零れていました。
いずれも学校では輝いていませんでしたが、その後の人生で大きな花を開かせた人々です。学校に行きたくないと悩んでいとき忘れないでほしいのは、「学校」という器には向き不向きがあるということです。学校生活に馴染めなくても、それはそれだけのこと、思い悩む必要はないのです。
学生にとって学校は大事な学びの場所。それは事実です。ですが、その考えに捕われてしまうと身動きできなくなってしまいます。学校に行きたくないと思うと、精神的に自分を追い詰めてしまうものですが、そういう考え方が一番よくありません。
学校はあくまでも勉強をする場所。どうしても行きたくないのであれば、行かなくても良い、と割り切ってしまいましょう。そんな風に考え方の方向性を変えるだけで、気持ちは軽くなるものです。学校は複雑な社会ですから、学校に行きたくないという発想は決して特別なものではありません。
一番良くないのは、学校に行きたくない自分を責めることです。世間には学校に行かなくても偉人と呼ばれた人々がいます。学校だけが全てじゃないと気持ちを切り替えて、前向きに進んでいきましょう!
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