自信ゼロの方へ届ける3つの教訓〜自信を持つと人生は崩壊する〜

「お前もっと自分に自信を持てよ〜」なんて台詞よく聞きますよね。上司から、先輩から、友人から・・・。で、みんなこう思うわけです。「よし!やるぞ!」と。で、それで本当に自信できたことありますか?

「自信持て」なんて言われて、持てたら苦労はありませんし、そんな自信は何の意味もありません。

相田みつをさんのこんな言葉があります。

「自信はなくてうぬぼればかり。ああ、恥ずかしい恥ずかしい」

ムリヤリの自信を引き出したところで、それは、ただのうぬぼれ、言うなれば、張り子の虎・・・。 だから自分に自信を持つよりは、自分を好きになれば良いんです。今日は、そのための方法をお話します。

 

いろんな自分がいてもいい。1人の人間には10の色がある

自信なんて、弱い心を見抜かれたくないという気持ちの裏返し。昔のことわざにある「弱い犬ほどよく吠える」まさにそのもの。「かっこ良く見られたい!」「できる男に見られたい!」そんな気持ちから演じられている偽りの自分です。

だから結局、フタを開けてみると、

・自分の弱さを知るのが怖い

・自分の嫌な部分にはフタをして目をそらしていたい

・自分の能力の無さを人に知られるのが怖い

実は、これ10年前の私の話です。

自信に満ちあふれていて仕事も順調、「人生なんて楽勝、楽勝!」なんて若僧だったのが、案の定、盛大に足元をすくわれてしまいました。そりゃあ、大して中身のない人間が、外面だけ良い服を着たりして着飾っているだけなので、当然のことですよね。

別に、常にカッコいい自分、できる自分でなくたって良いんです。カッコいい自分以外に、カッコ悪い自分がいたっていいじゃないですか。情けない自分もいてもいいし、人に言えない恥ずかしい自分がいてもいい。それって、人と違う経験をしてるっていうことなので、むしろ、そういうことの方が、他人から見たら魅力的に映ったりするんですよ。

教訓1:色んな自分がいてもいい。ありのままでいればいい。

カッコ悪くてもいいじゃない

自分のことを認めてあげれば、あなたが抱える問題のほとんどは自然に解決していきます。

あなたが虚勢を張らず、ありのままの態度で世界と接することができるようになれば、まわりも気がつきます。農薬バリバリの野菜よりは、天然オーガニックの健康野菜の方が人気あるでしょ?それと同じこと。難しく考える必要なんてない。

自信を捨てて自認を持てば、それだけで周りは認めてくれる。変に取り繕ったり演じようとするから、結局、綻びを見抜かれてしまう。

農薬バリバリのエリート野菜より、オーガニック素材の天然野菜になりましょう。

そうなれば、あなたの自信をむしゃむしゃと食べにくる虫が来たってへっちゃらになります。逆に、「ちょっとぐらいなら食べてもいいよ」って寛大な気持ちになっちゃいますよ。嫌なもの、邪魔なものをすべて排除しようとしてムリしてしまうから、結局、味気ない自分になるんです。

いやなものにフタをして、見ない振りをするっていうことは結局、あなたから貴重な経験の機会を奪っているだけ。あなたは味気ない自分がいいですか?それとも、多少、癖があってもコアなファンを生む自分がいいですか?

教訓2:味気ない農薬野菜より、癖のあるオーガニック野菜に

 

宮沢賢治は自認の達人

「雨ニモマケズ」を読んでいると、ふと、宮沢賢治は、わたしから見ると自認の達人だったのではないかと思いました。自分の見方で物事を見て、自分の生き方で毎日を生きて、やりたいことをやって、結果、沢山の人がついてきた。

せっかくなので雨ニモマケズを一緒に読んでみましょう。

 

『雨ニモマケズ』 宮沢賢治

雨にもまけず
風にもまけず
雪にも夏の暑さにもまけず丈夫なからだをもち
欲はなく
決して驕(おご)らず
いつもしずかにわらっている
一日に玄米四合と味噌と少しの野菜をたべ
あらゆることを
じぶんをかんじょうに入れずによくみききしわかり
そしてわすれず
野原の松の林の蔭の小さな萱(わら)ぶき小屋にいて
東に病気のこどもあれば行って看病してやり
西につかれた母あれば行ってその稲の束を負ひ
南に死にそうな人あれば行ってこわがらなくてもいいと言い
北にけんかやそしょうがあればつまらないからやめろと言い
ひでりのときはなみだをながし
さむさのなつはおろおろあるき
みんなにでくのぼうとよばれ
ほめられもせず
く(苦)にもされず
そういうものにわたしはなりたい

いいですよね。何も考えずに、ありのままの自分でいれる。それって素敵なことだと思いませんか?

教訓3:雨ニモマケズ風ニモマケズ

 

本当は一人十色

十人十色っていう言葉がありますよね。でも、私にとっては一人十色なんです。一人の人間の中には、いろんな表情がある。星の数ほどの経験があって、持ちきれないほどの思いがある。

毎日、全部を持ってはいられない。だから、人は本当の自分を少しずつ削りながら生きている。じゃあ、どうすれば良いのかって言うと、全てを受け入れて上げたらいいんです。あなたの中には十の色がある。カッコいい自分もカッコ悪い自分もすべてがあなた。

だから、自信なんていらない。自分を認めるとかいて自認。そういう人間は、他人から見るとまぶしいぐらいの輝きをはなっているんですよ。

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