最近では、ロジカルシンキングに関する本が複数出版されていますよね。書店のビジネス書コーナーなどで見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
ロジカルシンキングは、直接言葉として出てくる機会はほとんどないので、あまり聞き馴染みのない人もいますが、論理的思考と言えば、分かるのではないでしょうか。
ビジネスシーンでは、当たり前のように求められる論理的思考が、ロジカルシンキングです。ビジネスシーンでは、顧客や上司に分かりやすく説明することが求められます。
大切な部分で意思決定しなければならないことや問題が発生することもありますよね。ロジカルシンキングを活用すれば、これらをうまく乗り切ることもできるので、業績アップも夢じゃないんです。
しかも、ロジカルシンキングは、特別な人だけが扱える技術ではなく、訓練を積み重ねることで誰もが手に入れられる技術なのですから、試してみたいですよね。そこで今回は、ビジネスシーンでロジカルシンキングを活用する方法をお伝えします。
マインドマップを活用しましょう
ロジカルシンキングでは、MECEが重要になってきます。MECE(ミーシー)とは、Mutually Exclusive、Collecticely Exhaustiveの略で、漏れも重複もないことを意味します。
ビジネスシーンでロジカルシンキングを活用するためには、考え方や伝えたいことの漏れや重複しているものを取り除きやすいマインドマップの活用がおすすめです。
マインドマップとは、思考を視覚化するための方法で、中心要素をマップの中央に配置して、そこから枝葉が伸びるように、発展させた考えを書き込んだもので、自分の考えを掘り下げることにつながります。
先に結論を伝えて言いたいことを明らかにしましょう
同じことを繰り返し話したり、話がまとまっていなかったりなど、話が長いだけで、何が言いたいのか伝わってこないことってありますよね。
でも、聞き手にとって重要なのは、主張がしっかりとまとめられていること。それだけで理解しやすいからです。プレゼンや会議、報告などを行うときには、ロジカルシンキングを活用しましょう。
ここでのポイントは3つです。
・結論を先に伝えること
・理由づけを明確にすること
・理由づけに対するデータや根拠を明確にすること
ロジカルシンキングでは、先に結論を述べるのが大きな特徴です。この場合の結論とは、具体性のある明確な意見や主張のこと。これを先に伝えることで、何を言いたいのかがしっかりと伝わります。
次に、理由づけをする必要がありますが、ここでのキーポイントは、理由は3つにすること。2つ以下の理由づけでは、根拠が薄い印象を与えてしまいます。
だからと言って、5つ以上の理由づけをすると、分かりにくい印象を持ちますよね。3という数字は、もっとも納得できる数字だと言われているため、理由は、3つに集約するのがおすすめです。
理由づけを思い込みだと捉えられないようにするために、理由の裏づけとなる根拠やデータを用意しておきましょう。この裏づけがあることで、説得力が大幅にアップしますよ。
問題点をしっかりと観察しましょう
ビジネスシーンでは、いろいろな問題に直面することってありますよね。この問題解決においてもロジカルシンキングは有効です。
問題に直面したときは、それがたとえ想定外のものでも、問題をしっかりと観察して、その本質を見極めましょう。そこからロジカルシンキングを用いて、原因を分析します。
ここで大切なのは、個人的な感想を交えないこと。直面したトラブルや問題が大きければ大きいほど、個人的な感想を交ぜてしまいがちですが、これでは正しい分析ができなくなってしまいます。トラブルや問題を解決に導くためにも、客観的でいるということを忘れずにいたいですね。
さまざまなことに疑問を持つ習慣を持ちましょう
ロジカルシンキングを身につけるためには、日ごろからさまざまなことに「どうしてそうなのか」「なぜこうなるのか」というように疑問を持つことが大切です。
「どうしていってらっしゃいと言うときに手を振るのか」「なぜ公衆電話には鏡が設置されているのか」「なぜホテルではサービス料がかかるのか」など、よく分からないことなのに、通り過ぎてしまうことって多いですよね。
でも、よく分からないことをしっかりと疑問として認識することで、ロジカルシンキングの訓練になるんです。何に対して、どんな疑問を持ってもかまいません。
その疑問に対して、自分なりの仮説を立て、検証する習慣を持ちましょう。ここで必要なのは、正しい答えではないので、調べる必要はありません。もちろん、気になるのであれば、調べても問題ありません。
ただし、それは自分なりの仮説と検証を終えたあとにしてくださいね。疑問を持ち、自分なりの仮説と検証を習慣化させることで、いつの間にかロジカルシンキングが身についていますよ。
日ごろから的確に物事を伝える練習をしましょう
私たちは、日ごろから情報を正確に伝えずに、曖昧な言葉ですませています。たとえば、あなたが使っているスマートフォンが壊れてしまったとしましょう。
これを、人に伝えるとき、多くの人が「スマホが壊れた」と表現しますよね。でも、ひと言で「壊れた」と言っても、スマートフォンのどこがどう壊れたのか、このひと言では伝わりません。そういう意味で、曖昧なんです。
もちろん、相手との会話のやり取りを楽しむための方法としては、問題ありません。でも、限られた時間の中で、相手に理解してもらう必要があるビジネスシーンにおいて、ひと言で伝わらない曖昧な表現は、理解を得られるまでに時間がかかるだけでなく、十分に伝わらない可能性もありますよね。
この場合、スマートフォンのどこがどう壊れたのか、どこに問題があるのか、正確に表現していくことが、ロジカルシンキングの訓練につながります。
最初は、なかなかうまくいかないかもしれませんが、続けることで、正確で間違いのない表現ができるようになってくるので、日常の些細なことでも、積極的に物事を的確に相手に伝えるよう心がけてみましょう。うまくいくコツは、「間違いのない正確な言葉を使うこと」です。
さて、業績を伸ばしたいと思っていても、なかなかうまくいかないことってありますよね。そんなときは、ロジカルシンキングがおすすめです。
ビジネスシーンでは、文書を作成するときやプレゼン、会議や報告など人に説明する機会って多いですよね。ロジカルシンキングは、物事を順序立てて論理的に考えることなので、ビジネスシーンで活用することで、説得力が高まります。
これが、業績アップにつながるんです。物事を考える場合には、漏れや重複を避けるためにマインドマップを活用したり、言いたいことをしっかりと伝えるために、結果を先に伝えたりなどロジカルシンキングの技術を積極的に活用しましょう。
もちろん、ロジカルシンキングがしっかりと見につくように、訓練を重ねることも大切です。ここにご紹介したことを参考に、ぜひビジネスシーンで活用してみてくださいね。
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