話術を磨いて、周囲の人達と良好な関係を築くコツ

話術仲間
学校でも職場でも、必ず一人はいるのが「話し上手な人」、あんな風に話術巧みになれたらなぁ、なんて思うことってありますよね。自分が口下手だったらなおのこと、会話で相手を惹きつける姿に「自分もあんな風にすらすらしゃべれたら」とうらやましくなってしまいます。

ですが実は、ちょっとしたポイントを抑えることで、話術のスキルをグンとアップさせることができちゃうのです!話術のレベルが上がれば、必然と、他人との関係もよりよいものにしていけますね。

そこで今回は、話術を磨くポイントについてお伝えします。誰かと話をする時に、必ず意識したいポイントは「声のトーン・大きさ」「話すスピード」「表情」の3つ。ここをしっかりと踏まえたうえで、さらなるレベルアップを目指してみましょう。

会話の基本を抑えましょう

話術を磨くためにも、まず会話における3つの基本をおさらいしておきましょう。

【声のトーン・大きさ】

相手やTPOにあわせて声のトーンや大きさを変えることが重要です(人間は加齢に伴い高音域が聞こえにくくなるという特徴もあります)。また、喜・楽の感情を表すときはちょっと高め+大きめの声、怒・哀の感情を表すときはちょっと低め+小さめの声を意識してみるといいかもしれませんね。

【話すスピード】

早口になればなるほど聞こえにくくなります。特に年齢が進むにつれ、早口は雑音交じりに聞こえる傾向があるため、なおのこと何を言われているのかわからなくなります。重要なことを伝える時は、気持ちゆっくりめ+はっきり発音することを心がけましょう。

【表情】

人間は言語そのものはもちろんのこと、相手の表情や態度などからも感情や真実味などを判断しようとするものです。「耳障りのいい言葉を話していても、目が笑っていないから信用できない」といったような話を一度は耳にしてことがあるのではないでしょうか。

口角を少し持ち上げ、ほほ笑みを作るだけでも印象はぐっと変わってきます。不自然な笑みはかえって警戒心を抱かせるだけですから、あくまで「自然な笑み」を基本にしつつ、状況に応じて表情を変化させてみてください。

一見難しそうですが、要は話術の基本は「その場に合わせた適切な表現方法をとる」ということにつながります。

 

自分から挨拶をしましょう

さて基礎を抑えたところで、話術云々の前に、他人とのコミュニケーションに欠かせない「挨拶をする」ところから始めていきましょう。挨拶はコミュニケーションの基本です。

「軽く口角を上げ、ほほ笑みを作って」「相手の顔を見て」「しっかりはっきり、元気に(TPOは必ず意識して下さいね。大きい声を出せばよいというものではありません)」自分から声を出すのが大切です。

挨拶が返ってこなくても、気にしなくて大丈夫!あなたからしっかり発信さえしていれば、見ている人はちゃんと見ていてくれるもの。

そもそも挨拶すら返せないような人なんて、しょせんその程度なのですから、無視されたらどうしようなんて考える必要もありません。挨拶はそのまま、話術を磨くのに欠かせない「積極的に声を出す」訓練にもつながります。

 

冒頭に結論を持ってきて、明確簡潔に伝えましょう

話術のあるなしを決定づけるのは「相手に伝わりやすい話をしているか」「話の内容を簡潔にまとめているか」です。何を伝えたいのか、まずは結論から話すように心がけましょう。そこから理由や原因・経過を伝えていきます。要点に関係のない説明はなるべく省いてください。

こうすることで相手も「今○○について話そうとしているんだな」と全体像が把握しやすくなるため、会話がスムーズになります。逆に話術のない人は、自分の話したいことを経緯から始まって1から10まですべてを事細かに伝えようとしてしまいます。

相手も必死に何を伝えたいのかを会話からつかもうとするものの、いつまでたっても結論が見えてこないため「だからなんなの?」「何が言いたいの?」とイライラを募らせてしまいがち。

しかも長々話した結果は一言で済むようなものだった……ということが続けば「話下手」認定を受けて敬遠されてしまうことも。「話をまとめる」ことができるか否かは、ここまで印象を左右させるものなのです。

 

「正しい言葉」を使いましょう

話術を磨くコツは、相手に合わせて正しい用語や言葉遣いを使い分けることです。特に専門用語は、相手も自分も正しい意味を理解していないと、話がとんでもない方向にいってしまったり、聞く意欲を削いでしまったりする危険をはらんでいます。

専門用語に限らず、普段使っている言葉や言葉遣い、言い回しがちゃんと正しいものであるのかを、あらかじめ自分自身で確認しておきましょう。わからない語彙もすぐ調べるとモノになりますよ。また「あいまいな表現」は要注意。

自分と相手の感覚は違います。「まあまあ」「少し」「多分」「~だと思います」「~かもしれない」「しばらく」などといった表現は、相手との認識に誤差を起こしやすいので注意してください。

・具体的な数字を出して、相手との認識のすり合わせを行う

・はっきりとしたことが言いきれない場合は、確かな返事や事実確認ができるまで保留とする (その場合は期限を明確にすること)

といった対策を行うことで、トラブルを回避することができますよ。話術が巧みな人は「会話は相手の理解ありきで成立する」ことを知っています。だから、事実を明確に伝え、時折、認識にズレがないか確認を織り交ぜながら話を進めていくのです。

 

相手との会話の内容を覚えておきましょう

一歩踏み込んで、さらに話術を磨いて相手と良好な関係を築きたいと思ったら「聞き上手」になりましょう。聞き上手とは、なにも受け身で聞くことだけがすべてではありません。

大切なのは「相手の情報を引き出し」「会話の内容を心に留めておくこと」、そして、折に触れ「心にとめた情報を開示する」ことです。あなたも相手が、自分が以前話した内容を覚えていてくれたら驚いたり嬉しくなったりしませんか?

聞いた話を覚えているということは、相手にちゃんと興味を向けていますよという無言の意思表示になるのです。好意を受けたら、返したくなるのが人間ですから、こういった小さな積み重ねが関係をより良好なものへと育ててくれます。

といっても、なかなか細かいところまで覚えておくのも大変ですよね。そんな時はメモを作ることをおすすめします。相手との会話が終わった後に、印象に残ったワードを書き留めておき、再度相手に会う前にそのメモを確認すれば、蘇った記憶を頼りに話の続きができることでしょう。

 

このように、基本を抑える+ちょっと踏み込んだ努力をすることで話術は確実に磨いていけます。慣れてくれば語彙力や経験も積み重なってきますから、表情や態度などからより相手の状況や知識レベルを読み、それに応じた会話がしやすくなっていくはずですよ。

話術が巧みな人は、「上手に話す」ことよりも「どのように話せば相手に伝わりやすくなるか」に重きを置いた上で状況を判断し、適切な話術を実践しています。多少とちってもどもっても噛んでしまっても、問題はそんな小さなことではないのです。

口下手だからと怖気づく前に、まずは元気な挨拶や、笑顔ではっきり話すことを心がけてみてください。そして、伝えたいことは結論から明確に!このあたりのコツを抑えるところから始めれば、あなたの話術も格段にレベルアップするはずです。

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