虚言癖がある上司に振り回されず、快適に仕事をする対処法

虚言癖がある上司に振り回されず、快適に仕事をする対処法

誰しも、人生で一度は嘘をついた事があるでしょう。「嘘も方便」ということわざがある様に、時には嘘が必要という事もあるかもしれません。しかし、嘘ばかりついていると、人間関係に悪影響を及ぼします。

この様に嘘ばかりついてしまう傾向を虚言癖と呼びます。虚言癖のある人は、全くの作り話をあたかも本当の事であるかの様に話をしたり、自分を守る為に失敗を他の人のせいにしたりする事があります。

その為、職場の上司等、日々関わる必要のある身近な人に虚言癖がある場合、非常にストレスに感じるでしょう。自分の身を守り、快適に仕事をする為には虚言癖がある人との接し方について学ぶ必要があります。今回は、虚言癖がある上司に振り回されずに、快適に仕事をする方法を考えます。

なぜ嘘をつくのか理由を考えてみよう

虚言癖のある人は、自分を大きく見せたいと考える傾向があります。その為、自分に注意を引くために嘘をつく場合があります。例えば「自分は芸能人の〇〇と知り合いである」とか、「〇〇円の貯金がある」等といった具合です。

事実を多少脚色する程度の人もいれば、全くの作り話を事実の様に話す人もいます。また、自分の失敗を他人のせいにして、自己を正当化する為の嘘をつく事もありますが、これも自分を良く見せたいと思う気持ちの表れです。

この様に、嘘をつく理由が「自分を大きく見せたい、良く見せたい」と思う気持ちが強すぎてしまう為であると理解する事で、適切な対応がとりやすくなります。

 

虚言癖のある人とは関わらない様にしよう

虚言癖のある人との接し方について、多くのカウンセラーは接触を控える様に勧めています。その理由について、彼らは嘘をついている自覚が全くなく、良好な人間関係を作る事が極めて困難であるとされているからです。

関わる事で、接する私たちが多くのストレスを受けるでしょう。時には失敗を押し付けられて自分の評価が下がってしまう事もあるかもしれません。接する際は、仕事の確認程度に留める等、出来るだけ接する時間を少なくする工夫が必要です。

 

自分の味方を見つけよう

接する時間を少なくすると言っても、相手が上司である以上、全く関わりを持たないで仕事をする事は不可能でしょう。そこで、自分の見方になってくれる人を多く持つ事は、自分を守り、快適に仕事を行う上で役に立ちます。

会社の他のメンバーも「虚言癖がある上司」という認識があれば、上司の言葉に耳を傾ける人はいなくなるでしょう。また、他の上司に相談し、仕事の指示を他の人から受ける様に配慮してもらう事も出来るかもしれません。

 

時には戦う姿勢を見せよう

虚言癖は統合失調症等の精神疾患の症状の一つでもあります。その為、性格の問題だけではなく、病気の側面もあります。「言えば分かるかもしれない」、「時間が経てば変わるかもしれない」と考えてはいけません。

虚言癖がある人は、自分が嘘をついているという自覚が全くないのです。しかし、症状を改善させる方法も少なからずあります。ここでは、カウンセラーも実践している治療法を幾つか紹介します。

1つ目に出来る事は、相手を認めて自信を持たせるという事です。彼らは、自分に自信がない為に、虚栄心から嘘をついています。その為、日頃から自信を持たせる様に接する事が出来るでしょう。

自信を持たせるとは、いわゆる「持ち上げる」事ではありません。敬意を払い相手を認めるという事です。相手を認める上で簡単に出来る事は、上司の話を聞く際に適切な相槌を打つ事です。

たとえ嘘だと分かっていても適切な相槌を打つ事で、相手は「分かってもらえた」と感じ、満たされた気持ちになります。この様に接する事で、相手と良い関係を築く事が出来るでしょう。

状況を打開する為に、更に一歩進んで、嘘をついている事を認めさせる事にチャレンジする人もいます。相手が嘘を言っていると分かった場合、それが嘘であるとはっきり認めさせ、訂正させる事で、自分が嘘をついているという事を認識させる事から始めましょう。

しかし、ここでも相手の敬意や尊厳を失わせない様に注意する必要があります。「嘘をつかなくても、ありのままのあなたを私は認めている」という事を相手が理解出来れば、嘘をつく事はなくなるかもしれません。

 

今まで考えてきた様に、虚言癖は病気の側面もある為、自分で何とかしようと考える事は止めておいた方が得策です。虚言癖がある人と快適に仕事をする上で他者の協力は不可欠です。

自分の上司に虚言癖があると分かったら、周りにフォローしてもらう様、早急に行動すると良いでしょう。また、深く関わろうとせず、適度な距離を保つ様に工夫すれば、職場のストレスも大幅に改善されます。

一番の対策は病院へ受診しカウンセリング等を受けてもらう事です。状況が深刻な場合、上司より上の立場の人に受診を勧めてもらう様に頼む事も出来るかもしれません。この様に、職場のストレスを出来るだけ少なくし、快適に仕事をする為には、自分から積極的に行動する必要があるのです。

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