行動心理学を知って、騙されない人になる3つの秘訣

行動心理学を知って、騙されない人になる3つの秘訣
行動心理学を知って、騙されない人になりたいですよね。行動心理学の成果はいまやネット上に氾濫しています。気づかずに騙されている人も多い行動心理学の諸要素ですが、知っていると簡単なことには騙されなくなりますので、この機会にチェックしてみてください。

行動心理学というのは、本来、人間の行動を観察して法則性を見つけ、その法則の裏にある心理を研究する分野です。行動からパターンを取り出して法則を見出し、その内奥を観察するということです。

これがビジネスやネット運営、さらには交友、就職、恋愛といった一般的なことにまで適用されるようになってきました。行動心理学によって得られた法則性を企業や運営者たちが利用しているということです。

私たちの周辺には、こうした行動心理学の「ワナ」が張り巡らされているのですね。こうした「ワナ」を潜り抜けることによって騙されない人になることができるのです。

そこで今回は、行動心理学を知って、騙されない人になるコツについてお伝えします。

おまけに騙されるな!返報性の法則

おまけに騙されるな!返報性の法則
行動心理学を知って騙されない人になる方法、まずは、返報性の法則を見てみましょう。セールスなどでよく利用されているものです。

返報性の法則といっても聞き覚えはない方も多いでしょうが、その行動心理は皆さんの誰もがご存知のことです。

返報性の法則というのは、人から何かしてもらったときにお返しをしなければならないという感情のことです。

なんだ、そんなの当たり前じゃないかと言うなかれ。誰もが「当たり前」と思うからこそ、効果的なんです。

実際にビジネスやマーケティングの現場で用いられているのは、試食やトライアル、無料チャレンジコースといった「ただで提供されるサービス」です。こうした無料サービスを受けると、人は無碍にはできなくなるものなんですね。

トライアルを無料で提供したら、一見企業側の損のようですが、実際には無料のトライアルによって顧客をゲットできるわけです。逆に、客側からいうと、お得な無料トライアルを試したつもりが、心理的に負担になってつい契約してしまうことになりがちなのです。

また、トライアルでは特に念入りに実施して、正規契約に結び付けようとします。実際に契約したらトライアルのときほど効果的ではなかったという顧客の感想は、心理的な「お得感」が失せたことと、実際的にトライアルより念入りではないという二つの要因が重なってのものなんです。

 

口コミに騙されるな!ウィンザー効果

口コミに騙されるな!ウィンザー効果
ネット利用者なら知っておきたいウィンザー効果も、行動心理学に生かされています。

ウィンザー効果というのは、いわゆる口コミ効果のことです。

いまやネット上は口コミで溢れています。これは何故かというと、発売元が自社製品を広告宣伝するより、第三者が評価するほうが遥かに信憑性が増すからです。これもまた当然といえば当然ですね。

実際、消費者が購入時に気にするのは、企業の商品紹介ではなく、ネット上の口コミです。検索欄で「口コミ」が常に上位に表示されているのも、このウィンザー効果によるもの。消費者はメーカーの声ではなく、ユーザーの声を求めているのですね。

一方、企業のほうもこのウィンザー効果を利用しています。自社サイトやパンフレットなどで商品を宣伝するとき、顧客の声を多用するのがその手法です。特に、ネット上ではできるだけ一般客の声を集めようとするメーカーの意図が明らかです。

新製品が出ると、企業の自社サイトには「モニターの声」「体験談」などの一般客の声が踊ります。なかには一般客だけではなく、有名人の声を載せるものもあります。有名人を起用するとその分広告料がかかるわけですが、その広告料に見合った宣伝効果があるとみるから、企業も依頼するのですね。

有名人の宣伝起用には、次にあげる「ハロー効果」もあいまって、高い集客力があるといわれています。購買する側からすると、こうした「声」に過剰な評価を与えないように気をつけたいものですね。

 

イメージに引きずられるな!ハロー効果

イメージに引きずられるな!ハロー効果
次はハロー効果という社会心理学の現象ですが、これも行動心理学に生かせます。

ハロー効果というのは、何かを評価するとき、そのものが持つ強烈な印象に左右される心理のことを言います。

ハローというのは後光のことです。目に付きやすい良い面を拡大して高評価を与えるのが、ポジティブハロー効果。逆に、悪い面を拡大して低評価を与えるのが、ネガティブハロー効果です。

宣伝広告などで、医者や弁護士などのインテリ芸能人や学者タレントを起用して商品のPRをさせるのは、このポジティブハロー効果を狙ったものです。ある分野で秀でた人なら他のことにも秀でているとみなしてしまう錯覚を利用したものですね。

CMなど視覚に訴える場合に、爽やかなイメージのタレントやスポーツ選手等を起用するのも、ポジティブハロー効果を期待してのもの。逆に、自社CMに出ていたタレントなどが事件を起こしたり、逮捕されたりしたとき、速やかに契約を打ち切るのは、ネガティブハロー効果を懸念してのものです。

企業は自社商品にプラスのイメージを与えたいと思っていますので、より良いイメージを持った人物に商品をPRしてもらう必要があります。スキャンダルなどで悪いイメージの付いてしまったタレントが、あっという間にCMからおろされるのは、このネガティブハローを恐れてのものなんですね。

 

行動心理学の基本を知っていると、企業広告などの誘い文句に強くなります。私たちが普段接しているサービスのなかにもたくさんの「ワナ」が仕掛けられているのです。

返報性の法則は、物を貰うとお返しをしたくなる人間心理を利用した顧客サービスです。ただで物を貰うと心理的に負担になり、お返しをしたくなるという人間の心の動きを利用して、無料サービスやトライアル、お試し期間などが設定されているのです。

ウィンザー効果は第三者評価、いわゆる口コミ評価のこと。現在、私たちは何かを購入するとき、ネット上の口コミに頼ります。一方、企業のほうも、自社サイトに第三者評価を連ねることで信憑性を増そうとしています。ウィンザー効果を狙って企業と顧客が駆け引きをしているような状況ですね。

目立つ特徴で全体を評価するハロー効果もCMや宣伝広告によく利用されています。CMなどは高感度で決定されるので、良いイメージを持っているタレントの評価に引きずられている部分が少なからずあることを自覚していると、宣伝には騙されなくなりますよ。

行動心理学は購買層を動かすのに利用されていますので、よく観察して賢い利用者になりましょう。

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