深い悲しみを乗り超えるとき役立つ7つの心を強くする方法

深い悲しみを乗り超えるとき役立つ7つの心を強くする方法

愛する人との別れや死など、人生には深い悲しみが訪れるものです。そういった精神の崩れてしまうような悲しみをどうやって乗り越えればよいのか。突然、悲しみに襲われることとなった場合、準備の出来ていない心はパニックを起こし、精神のバランスを喪失してしまうかもしれません。

あるいは、心の中で、起こった事柄についての整理がつかないために、心の中の処理ができず、錯乱に陥ってしまうかもしれません。そこで、誰にでもいつかは訪れるであろう、そういった深い悲しみを、心でどのように捉え、いかに対処すればよいのか、「深い悲しみを乗り越えるとき役立つ心を強くする方法」という主題で7つの項目にわたって、お話しましょう。

深い悲しみの要因の探究

深い悲しみの要因を探究することは、最初の段階としては当然の事柄だといえます。あなたに深い悲しみをもたらした出来事における悲しみの要因の、その本質的な部分を探究し、見極めるのです。

たとえば、あなたが愛する人と死別したとします。その場合、あなたにとっては、運命により、人生のその時点における「愛」の対象が失われたということになります。また、それまで育んできた「愛」の軌跡の先行きが途絶えてしまったということになるわけです。

 

その要因の基底を成す価値や意義の思索

次に、その深い悲しみの要因の基底を成す価値や意義の本質を考えていきましょう。先に述べた例えでは、失われた「愛」の対象、およびその軌跡の先行きといった要因の基底を成すところの本質的な価値、および意義を考えていくこととなります。この場合、それは、あなたの人生にて、あなたが「愛」を実践する機会、およびそれによるあなたの「心」の充足感であったということになります。

 

それらの有する意義の大きさに対する思量

それでは、さらに、そういった価値や意義があなたの人生にとって、どれくらい大きな意義を有していたのかを慮る必要があります。悲しみが強ければそれだけ一層、その思いが強かったということになります。

なぜ、そのような思考の工程が必要であるかというと、その意義の大きさに対する認識が、あなたがそれ以降、その悲しみを乗り越えるために必要であるからです。余程、大切な価値や意義であるならば、あなたは自らの人生にそういった要素を取り入れ、実践していく必要があります。その失われた要素の充填によって、あなたの心にぽっかりと空いた空洞は再び修復されることとなるのです。

 

それらの価値や意義への関与の仕方の顧慮

次の段階として、そういった価値や意義に対するあなたのこれまでの関与の仕方・態様について考えてみましょう。あなたは、その「愛」の対象だけにしか「愛」という価値観を実践してこなかったかもしれません。

「愛」に関していえば、その機会から得られる意義しか経験してこなかったかもしれません。多くの「愛」を実践する機会がなければそれだけ、その「愛」を失ったあなたは、とても大きな喪失感に見舞われ、悲嘆にくれることでしょう。

 

それらの価値や意義を具現する方法の思索

しかし、4.でお話したような生き方は、人生における「愛」の施しのあり方ということに関していえば、やや狭く偏ったものがあります。確かに、あなたの「愛」には純粋さや真摯な想いが貫かれていたかもしれません。また、あなたの置かれた状況がそうせざるを得ないものであったとすれば、それは致し方のないことだともいえるでしょう。

しかし、あなたが悲嘆にくれてしまう程、その「愛」が集約されたものであったとすれば、その対象を喪失したあなたは、その溢れるほどの「愛」を注ぐ対象を探し、より広範に及ぼしていくことによって、あなたの癒えない「心」を「愛」によって癒してゆく必要があります。そして、その範囲は、それがあなたにとって有する意義の大きさと同じ程度までに拡大される必要があるでしょう。

 

具現による深い悲しみからの救済の思議

さて、いかがでしょうか。そのようにして、あなたにとって大切な価値や意義を具現していった場合に、あなたが徐々に深い悲しみから救われる様子を想起してみて下さい。あなたが、それまでの「愛」の対象を喪失してしまっていても、あなたの心の空洞には、あなたのそれまでの「愛」を注ぐ対象が、より広範に及んで存続していることになります。

また、あなたは、それまでとは異なり、「愛」を施す対象に対し、やや異なった考え方を抱き始めるはずです。悲しみにより、心の汚れが払拭されて敬虔な感謝が湧き出、それまでの「特定的」で「限定的」な「愛」から、「普遍的」で「無限」の「愛」へと、「愛」の質も変わっていくでしょう。

 

深い悲しみへの事前の対処法と適応の思索

それでも、折に触れて、深い悲しみの闇はあなたの心を襲うかもしれません。個人的な想いは、概して、その人生に深く刻み込まれるものです。しかし、あなたはその失った「愛」を忘れる必要はありません。むしろ、その「想い」とともに、あなたの「愛」の施しを実践してゆくとよいでしょう。

あなたが施す「愛」の対象に、あなたの失ってしまった「愛」の対象を重ねあわせ、あたかも精神的にはその回復が可能であるかのように、あなたの意識を合わせていくことで、あなたは「愛」を実践する度に、失った「愛」をも実感することができるでしょう。

実際、異なる次元では、その失ったはずの「愛」ですら、波動となって存続しているといわれています。たとえ、見えない世界であっても、信じてみるとよいかもしれません。また、その深い悲しみから救われることが、到底、困難であろうと思われる場合には、日頃から予め、その場合を想定した心の中での対処の仕方を考え、そういった悲しみを抱えた意識のあり方にも慣れておくことが必要です。

 

7つの項目にわたり、「深い悲しみを乗り超えるとき役立つ心を強くする方法」についてお話しました。深い悲しみというものは、到底、他人が慰めて癒されるようなものではありません。しかし、それを乗り越えるための、心のプロセスをたどってゆくことで、人は確実に自分の力でその悲しみから立ち直ることができるといわれています。

悲しみが深ければそれだけ、立ち直るには、強い意志が要されますが、深い悲しみは、それだけその人の想いが堅固で確かであったということを示しているため、その人の心の強さに期待することができるといえるでしょう。

深い悲しみによるショックは、その人の人生観に影響を及ぼし、その後の人生をより敬虔で神聖なものに変えていく傾向があるということが、多くの場合についていえることです。

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