起業に失敗しやすい人の5つの共通点

起業に失敗しやすい人の5つの共通点
今は誰もが起業できる時代ですが、それ故に起業に失敗する人の数も膨大ですよね。テレビでは10代の学生起業家が紹介されることもありますが、その陰には数えきれない程倒産している会社があるのです。

起業して成功する人と失敗する人は何が違うのだろうと疑問に思いますよね。しかし、実は起業して成功する人の方が稀で、起業した会社は1年で半分以上が倒産し、5年以上続くのは2割以下という現実があるのです。

このような厳しい現実の中、特に起業に失敗しやすいタイプというものがあります。そういった人には必ず共通点があるものです。もしも、あなたが起業を考えているならば、自分がこのタイプに当てはまるかどうか確認した方が良いでしょう。そこで今回は、起業に失敗しやすい人の共通点についてお伝えします。

起業した方が自由になれると思っている

起業に失敗しやすい人の最大の特徴は、「起業した方が自由なことができる」「会社に縛られずに済む」と間違った認識を持っているということです。

起業するということは、自分が責任者になるということであり、全ての責任を負わなければなりません。会社員のような手厚い福利厚生も当然ありません。そのため、仕事に追われても逃げ場などない厳しい世界なのです。

そもそも、自由になりたいから起業するという考えが甘いのです。考えが甘い人は、意思の力も弱く、自分の会社を守る度胸も責任感も足りません。起業したのは良いが「こんなはずじゃなかった」と早々に壁にぶつかり、それを乗り越えることなくあっさり失敗に終わることが多いのです。

 

根拠がないのに自信に満ちている

起業して会社の経営を続けるためには、社会のニーズを知り、求められる場所に的確に供給することが必要です。そのため、起業する前は細かい市場調査や流通経路、人脈などコツコツと積み上げて準備するものです。

しかし、起業に失敗しやすい人は、「自分ならなんとかなる」「自分の着眼点は天才的だ」と根拠のない自信に満ち溢れ、地道な準備をしないまま起業してしまいます。そして、準備不足が原因で経営難に陥り、そのまま倒産してしまうのです。

直感を商売にして成功する人も極稀に存在しますが、その人には本当に生まれながらの商才があった特別な人なのです。そういった特殊な人の成功例を見て、自分にもできると勘違いしないように注意が必要です。

 

数学的センスが欠如している

起業して経営を続けるためには、様々な書類と格闘しなければなりません。どんなに小さな会社でも、自営業である限り自分で国に申告しなければならない必須書類というものが存在するのです。その多くが数字に関わるものです。

書類以外にも、必要経費、原材料費、人件費、売上高、赤字、黒字、税金等、数字に関わらなければならないシーンばかり

これらを乗り越えるためには、自分でやるか、外注するかになりますが、起業して多くのことを外注できる程の利益を出せる人は、そもそも起業を成功させる能力が揃っている少数派で、大抵は起業して経営が安定する程に会社を育てるまでは、自分でやるしかありません。

起業に失敗しやすい人は、この過程で挫折します。特別なスキルを持っていて、自分の腕一本で稼ぐことから始めようという人は別ですが、数学的センスは起業を成功させるためにはある程度必要なものなのです。

 

深い知識を持たずに流行りに手を出す

「この流行りの波に乗れば必ず儲かる!」そう思って、深い知識も持たずに流行りに手を出す人は、起業に失敗しやすいタイプと言えるでしょう。

流行りには必ず終わりがあるもので、本当に起業に成功している人は、流行りそうなものを流行る前に手掛け、流行のピークには撤退し、次の流行るものは何かを考え、そちらに注力するものなのです。

流行ってから便乗するというタイミングは、起業するにはあまりにも遅すぎます。起業してほんの数カ月でピークは去り、深い知識を持っていないため、流行と共に倒産するのがお決まりのパターンです。

起業するならば、自分の強みを活かす方が成功率は高まります。むしろ、何か一つ強みを持っていれば、それが万人向けのものではなくても、起業して生き残っていく術は見つかるでしょう。

 

見栄っ張りな上にプライドが高い

起業を目指す人の中には、「雇われるなんて格好悪い」「自分は社長になる」と、自分の体裁のために起業しようとする人が存在します。見栄っ張りでプライドが高く、誰よりも高みに上りたいという気持ちが強いのです。

向上心は起業するために必要なものですが、方向性を間違えると、会社を引っ張っていくことができません。

起業し、自分が社長になるということは、会社を守るために、三重もプライドも捨てて奔走しなければならないということでもあるのです。頭を下げることも多く、理不尽な要求にも応えなければならない時もあるでしょう。

見栄とプライドは、会社を守るためには時に邪魔になることもあるのです。起業で成功するためには、状況を見極めて自分を柔軟に変化させることが必要です。

 

さて、起業に失敗しやすい人には、考えが浅く自分本位で物事を考えるという共通点があります。しかし、起業して会社のトップになるということは、自分のことは二の次で、会社のために心血を注がなければならないということです。成功者たちも、血の滲むような時代を乗り越えての今があるのです。

それに気づかず、起業して成功している人の良い面ばかりを見て、「自分もあんな風になりたい」と安易に起業する人は、その殆どが失敗に終わります。ポジティブな思考は生きていく上で大切なことではありますが、会社の経営となると話は別なのです。

「起業してみようかな」と、思い付きで考えている人は、今一度自分のことと、その周囲を冷静に見た方が良いでしょう。広い視野が、経営者には必要なのですから。

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