仕事をしていて、「あれ?」というようなことで、周りとの判断が違ったり、今まで指摘されて来なかったのに、ミスとして指摘されてしまった…なんて事はありませんか?
部下は客観的な事実だけで状況の確認をしているわけではなく、長年の経験や毎日にルーティンワークによる「慣れ」によって、今まで経験がないことでも先を予測し認識する能力を持っています。
実はこの優秀な認識こそが「思い込み」による失敗につながってしまうのです。今回はそんな長年の経験や「慣れ」に対する失敗への対処の方法についてお伝えします。
まず深呼吸をしよう
人間は、初めてありそうだなと言った状況があった時、「不安」もたらします。「認知不安」と言い、その時に脳がその不安に対して「早くわかってしまいたい」と指令を出してしまうのです。
そうなると、脳にある経験の蓄積から似たような状況を今の経験としてすり替えてしまいます。そこで繋がるのが、経験による行動です。行動が当たっていたら、そのまま進む仕事でも予期せぬ所でミスにつながってしまうかもしれません。
初めての状況のようだ。そう認知したら、まず深呼吸をし経験と今の状況の何を違うのか比較するのが大切です。思いついたら即行動ではなく、思いついたらまず深呼吸を習慣化しましょう。
思い込みをしていないか自問してみよう
貴方は長年の経験の蓄積から行動を起こし、「あれ?これで当っているはずなのに…」という失敗を起こした事はありませんか?これは思い込みが今の状況と昔の成功体験とで錯覚を起こし、招いてしまった思い込みによる失敗です。
今の状況と昔の状況は経過や結果が同じであるとは限らないのです。今の状況と昔の状況一体何が違うのか、一旦立ち止まり、行動をしてみる事により失敗を防げると言えます。
希望的予測をしていないか自問してみよう
貴方は「こうだったらいいな」「これで仕事がうまくいに違いない」と思い、行動してしまう事ありませんか?今の状況はもしかしたら、その「希望的予測」とは違う結果になってしまう可能性があります。
何故なら状況が貴方の成功体験による蓄積で行動しているならば、その状況が今の状況に類似しているだけであり、違うものだからです。そこでおすすめしたいのは今の状況で客観的な視点を取り入れる事。
結果はどんなことになるんだろう?という疑問を持つこと。そうなると長年の経験からによる成功体験としての認識ではなく、また新たな経験だと脳が認識し、思い込みによる失敗が防げるでしょう。
迷いや不安があったら進まないようにしよう
貴方は今までの経験から行動し、行動していく中で「これで良かったのだろうか」と突然不安にかられてしまう事はありませんか。そのような時は一旦立ち止まることが必要です。
もしかしたらその不安は予測をしていて、もしかしたら失敗するのかもしれないという予測がうまれてきてしまっているのかもしれません。
そんな時におすすめしたいのは周囲の人に行動や目標を伝える事。そしてその行動に対するアドバイスや納得されるかどうかを習慣づけるとより失敗が防げるでしょう。
期待されない結果がある場合の事も考えてみよう
貴方は長年の蓄積から行動してみて、「これで大丈夫だろう」という思い込みから仕事をしていることはありませんか?もしかしたらその気持ちがミスを招いてしまう…ということもあるかもしれません。
そこでお勧めしたいのは「ヒヤリハット報告」や「事故事例」を見て、その経験を疑似的な経験…「知識」として置いておくこと。そうなるとここで間違えるかもしれない・失敗するかもしれないという予測が生まれ、冷静な行動を心がける事が出来るでしょう。
他の人の失敗を「自分の失敗ではない」と思わないようにしよう
貴方は他の人の失敗を「その人の失敗であって自分のせいではない」と思うとき、ありませんか?それも大きな落とし穴。ふとしたことで同じミスをしてしまうということもあるかもしれません。
何故なら例え他の人がやっている仕事が違うものであっても、工程は同じ可能性があることも考えられるからです。そんな時におすすめしたいのは日ごろから周囲の人と密にコミュニケーションを取り、ミスの情報を共有する事。
そうすると、やはりミスに対する知識が増え、同じような状況下におかれた時、同じ失敗をすることが少なくなるでしょう。
一旦現場から離れてみよう
それでもやはり失敗をしてしまうというときは疲れてしまっているかもしれません。何故なら単調ではない仕事でもルーティンワークであっても「人間は間違いを犯すもの」なのです。
疲れていれば、集中力が途切れており、その間違いの可能性が倍に膨らむ可能性も考えられるのです。そこでお勧めしたいのは一旦現場から離れて休息をとること。それにより脳がリフレッシュをして、きっと集中力が元に戻っていることでしょう。
さて、人間は失敗を犯す原因を突き止めておけば色々な所で知識が増え、貴方の人間としての幅や経験が増えるのは間違いありません。また、他の人のフォローに回る事も可能になるでしょう。
また、重要なのは思い込みによる失敗をまたしてしまうこと。経験はありませんでしょうか?そんな時はメモや付箋に何を間違えたのかを書いてディスクに張り付けておくことも重要でしょう。
そうすることにより、ミスに対する意識化ができ、段取りのミスなどが減る事が考えられるからです。人間にとってミスはつきもの。でも同じ間違えをしてしまうと、貴方のモチベーションも下がるということも考えられるし、周りからの信頼も失くしてしまうという事もありえます。
だからそうなる前に徹底した思い込みエラーを失くし、冷静になって行動してみると良いでしょう。イキイキした生活が更にイキイキするような生活になると良いですね。
まとめ
思い込みで招く失敗を防ぐ為に
・ まず深呼吸をしよう
・ 思い込みをしていないか自問してみよう
・ 希望的予測をしていないか自問してみよう
・ 迷いや不安があったら進まないようにしよう
・ 期待されない結果がある場合の事も考えてみよう
・ 他の人の失敗を「自分の失敗ではない」と思わないようにしよう
・ 一旦現場から離れてみよう
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