ポジティブの意味を知って仕事の効率を2倍にする7つの技

ポジティブの意味を知って仕事の効率を2倍にする7つの技
「ポジティブ」という言葉を聞くと、「楽天的」「楽観的」という印象を持つ人も多いと思います。根拠もなく「何とかなるだろう」と考えるだけの楽観主義では、当然効率よく仕事をすることはできませんよね。

多くの人が、現実の問題・リスクを直視した上で、それを乗り越えるための計画や段取りを意識するはずです。そのためには、物事の悪い面に目を向けなくてはならないこともあるでしょう。

しかし、ネガティブな思考や感情に弊害があることも明らかになっています。ネガティブな思考や感情を持つと、身体に影響が現れます。

ストレスホルモンが増加し、筋肉がこわばり、呼吸が浅くなり、循環機能の活動が妨げられるという研究結果があります。そのような状態で、効率よく仕事をし、成果を出すことはできませんよね。

やはり、ポジティブな意識で仕事に取り組むことは大切です。そこで、ポジティブの意味を知り、仕事の効率をアップするコツについて紹介します。

「世界は自分に優しい」と信じよう

ポジティブの意味を知るために、うってつけの質問があります。「この世界は、はたして優しい場所だろうか」。これは、アインシュタインの遺した言葉です。この質問は、いったいどういう意味なのでしょうか。ポジティブな人はこの質問に、イエスと答えます。

つらいこと、困難なことなどが起こっても、「どうしてこんな目に遭わないといけないの…」などと考えたりはしません。「世界は自分に優しい」と信じているので、困難や失敗からも、新たな気づきや改善を引き出し、仕事の効率を上げていくのです。

仕事をしていると、うまく行かないことや、落ち込んでしまうようなこともたくさんありますが、受け身、つまり被害者の意識でとらえるのではなく、「世界は自分に優しい」と考え、今できることに全力を注いでみましょう。

 

ネガティブな思い込みを意識的に手放そう

人は1日に6万個の物事を考えていて、その95%は前日も前々日も考えていたことだと言われています。しかも、その習慣的な思考の80%はネガティブなものである、という研究結果もあります。

つまりほとんどの人は、約4万5千個ものネガティブな思考を毎日繰り返している、ということです。毎日繰り返されるネガティブな考えは、「真実」とは限りません。

たとえば態度のそっけない上司に対し、「上司は私のことが嫌いで、評価していないに違いない」などと思い込んでしまうことはないでしょうか。そっけないと思っていた態度は、ただ忙しいだけなのかもしれません。いつも冷静沈着で、誰に対しても、自分の感情をあらわにしないタイプの上司なのかもしれません。

つい自分の考えが正しいと思い込み、疑いもせずその考えに沿って行動してしまいがちですが、習慣になってしまっている考えについては、本当に正しいのか、ただ思い込んでしまっているだけではないか…と一度検証し、正しくないと感じたら、思い切って手放してみましょう。

きっと物事をいつもとは違った視点から眺めることができ、仕事の効率もアップするはずです。

 

「プラシーボ効果」を活用しよう

ある病気の人に、「これは薬ですよ」と信じ込ませてただのビタミン剤を与えると、本当は薬ではないのに、病気が治ってしまう…という現象が昔から知られています。これを「プラシーボ効果」といいます。

脳は強い信念を持つと、それに対応した活動をし、身体にも働きかけるのです。この効果は仕事にも応用できます。強い信念やポジティブな思い込みを持つことにより、より確実に効率アップ・成果アップを実現することができるのです。

 

不平不満を口にしない

毎日仕事をしていると、時には状況に対する不満を口にしたくある日もあるでしょう。「疲れた」「毎日毎日残業ばかり…」「睡眠不足で、もういや」など。しかし、不平不満を口に出すということは、自分を憐れんでいるということです。

疲れている自分、毎日残業している自分、睡眠不足の自分…そんな自分を憐れむ気持ちがあると、ミスをしてしまったときについ言い訳してしまったり、いつもならできる細部への気配りをつい怠ったりして、結局は仕事の効率を下げてしまいます。周囲からの信頼も失います。なるべくがまんして、不平不満を口にしないようにしましょう。

 

他人のせいにしない

たとえば、自分が対応したお客様からクレームがあり、上司に指摘を受けた場面を想像してみてください。「○○の件について、きちんと説明していなかっただろう。お客様からクレームがあったぞ。どういうことなんだ」と指摘されたとしましょう。

ふだん真面目に仕事をしていると自負している人ほど、きちんと説明したはずだ、私のせいじゃない、よく聞いていなかった先方が悪い…と言いたくなるかもしれません。しかし、他人のせいにしても、状況を変えることはできません。

この場面でのポジティブな考え方は、「責任は自分にある」という考え方です。自分の説明が至らなかったせいで、先方に理解していただけなかったのかもしれない。自分の対応に問題があったのかも…と考えることで、次の対応につなげることができ、結果的に仕事の効率もアップするのです。

 

どんな体験からも利点と教訓を引き出そう

最近の調査では、過去8か月から1年以内に大きな事故に遭った人のうち、事故の原因となった相手を責めてばかりいる人は、ダメージを克服しようという前向きさが足りず、いつまでたっても元のように回復できないということが分かっています。

つらい経験からも利点や教訓を引き出そうとする姿勢が、エネルギーを生むのです。仕事でも、失敗した同僚や部下を責めていてばかりでは前進できません。どんな問題に対しても、ここから何か学べることはないか、この問題から得られるプラスの部分は何なのか…アンテナを常に張るようにしましょう。

 

「~したい」ではなく、「私は~する」という現在形の言い切りで目標を書こう

ポジティブの意味を知り、効率よく成果を出せる自分に変わるためには、具体的にどのようになりたいか、目標をしっかりともつことも大切です。仕事で成果を出している自分、効率よく仕事をしている自分をありありと想像するのです。

そのときのポイントは、「~したい」ではなく、「私は~する」という現在形の言い切りで目標を書くこと。より強く、ダイレクトな表現を選ぶことで、より確実に自分のほしいものを手にできるのです。

 

さて、普段意識しない日常の思考を改めて検証してみると、意外とネガティブな見方や感情を抱いて仕事をしていることに気づくはずです。困難な課題は最初からあきらめムードでとりかかる、待遇や評価に不満を抱く、うまくいかないことを環境や他の同僚のせいにする、など。

冷静に考えてみれば、こうしたネガティブ思考は、仕事の効率を下げ、成果アップを阻害する「毒」でしかないですよね。しかも、一度習慣化したネガティブ思考は、そうしようと思わなくても繰り返されてしまうものです。いつものネガティブ思考に、意識してポジティブな考え方を上書きする必要があります。

物事をポジティブな姿勢で受け止め、強い信念を持ち、ネガティブな思い込みは意識して排除していくことで、失敗や困難からより多くの気づきを得ることができ、結果的に仕事の効率をアップさせることもできます。また、自分自身が何気なく発する言葉は、思考に大きな影響を与えます。

不平不満や責任転嫁を意識的にやめることで、ポジティブ思考を養うことができると同時に、効率よく仕事で成果を上げるために必要不可欠な当事者意識や責任感を培うことができます。信じれば、必ず道は開けます。今日からさっそく、ポジティブな自分にシフトチェンジしてみましょう。

コメントをお書きください

タイトルとURLをコピーしました