ロジカルシンキングという言葉、聞いたことがないという人もいるかもしれません。しかし身近な所で使われているんですよ。今は、企業の社内研修などのテーマにもなるほどです。
ロジカルシンキングとは、人間の思考様式の一つで、論理的思考のことを言います。情報を整理や分析する際、決められた枠組みで行われ、その時に使うスキルなどによって、問題の解決策を導きだしたり、複雑な案件を明確に把握する、そして複雑なものごとの因果関係を明快に把握したりすることが出来る様になる為のものです。
要は、物事を全体で捉え、内容を的確に相手に伝えることが大切なんですよね。話にブレがないということもポイントです。特に職場では、交渉事やプレゼンテーションの際に活用出来るので、人材育成などに利用されているんですよ。
複雑な人間関係が想定出来る職場では、とても大切なワードなのです。そこで今日は、ロジカルシンキングを使って、職場の人間関係を整えるコツをお伝えします。
職場のお友達関係は不要だと思いましょう
職場に仲が良いお友達がいるという人も多いと思います。同期入社などは、やはり仲良くなりやすいし、団結しやすいですよね。
しかし、会社は遊び場ではありません。はっきり言えば、仕事を円滑に進めるくらいの人間関係が築ければいいのです。
この考えがロジカルシンキングで、職場での人間関係を整えるのに役立ちます。誰とでも仲良くやらなくてはいけないという考えは、ストレスになってしまい、仕事にも影響してしまうこともありますよ。
それを防ぐには、ロジカルシンキングで、腺を引いた職場のみの付き合いをすればいいのです。その方が、無駄話も無くて、仕事も効率的に進むのではないでしょうか。
見解の相違がある場合は視点を変えてみましょう
職場ですから、案件によっては、話がまとまらなかったり、意見が全く分かれてしまうこともありますよね。そのままでは、話が全く進まないため、無駄な時間を過ごしてしまうことになってしまうことになります。
感情論で敵対した意見が出ている場合は、人間関係が悪くなってしまうこともあるでしょう。こういう時にロジカルシンキングを使えば、視点を変えて物事を見ようとすることが出来ます。
自分の考えを理論的に捉えることだけではなく、他人の意見も同様に考えれば、新たな道が開けることもありますよ。もちろん、その意見を受け入れるかどうかは別ですが、きちんと人の意見を聞くことが出来る人だと、あなたの株も上がります。
こういうことがスムーズに出来る人ほど、信頼してもらいやすく、職場の交流もスムーズになるのです。自分の考えを押し通そうとする人は、人間関係を確実に悪くしていきますよ。だからこそ、ロジカルシンキングを使い、話が良い方向に進むように常に心がけましょう。
上司への提案は結論から先に話しましょう
嫌な上司というのは、どこの職場にもいるものです。特に、きちんと話を聞いてくれないとか、話を聞き終わった後に全否定するなどの場合は本当に困ってしまいますよね。
もちろん、忙しくてゆっくり話を聞いていられないからという場合もあるので、その上司を、きちんと観察するということも大切です。
ただし、嫌な上司や面倒くさがりの上司に対応する為には、ロジカルシンキングを使ってみましょう。まず、結論から話してみてください。
ここで興味が無かったり、ダメな場合は、お互いに無駄な話をしなくて済むからです。きちんと興味を持って聞いてもらう為にも、結論から先に話し、その後に理由付けをしていきましょう。
流れがスムーズになるだけではなく、ロジカルシンキングで、筋道が通った話になりますよ。分かりやすい話をする人を上司は信頼し、可愛がってくれるものです。職場での関係が良いものになるので、ぜひやってみましょう。
他人を尊重して話をしましょう
ロジカルシンキングでは、根拠づけがとても重要ですが、内容の根本的なことまで、自分では分かっていても他人には、きちんと説明しなければ伝わらないということを理解するべきです。
例えば、使用者のことを無視したような難しい説明書は、読んでもらえませんよね。読む人のことをきちんと考えたものであれば、内容もスッと入ってくると思うのです。
それと同じで、他人の立場に立って物事を考えたり、尊重したりするからこそ、分かりやすく論理的に説明しようとすることが出来ます。
自分の意見を強引に通そうとしたり、立場を押し付けたりすることが論理的なのではありませんよ。職場での人間関係は敵意を感じることも出てきやすいものです。
深く付き合う必要はありませんが、常に他人を尊重することが出来れば、そういう事を回避しやすくなるでしょう。
職場では推測や勝手な判断ではなく事実を素に話しましょう
世間話であれば、推測や自分の思い込みで話をしても、会話が盛り上がったりしていいのかもしれません。しかし、職場ではNGです。
事実ではない、推測や自分の勝手な評価を話してしまうと、それが事実として伝わってしまい、評価を下げてしまう人が出てくる可能性があるからなんですよ。
相手の誤解を生んでしまうこともありますし、ましてや噂話などは、事実ではないことが多いのです。根拠のないことを話すのは職場では止めておきましょう。これがロジカルシンキングなのです。
きちんと根拠があることを話すということが、論理的な会話です。事実とそうでないことをきちんと区別して職場で会話をすることが、人間関係を円滑にすることに繋がります。職場での噂話に係わらないことが一番ですね。
職場でのロジカルシンキングは、人間関係を円滑にする為にも身につけておきたいものだということが分かっていただけたと思います。論理的に話したり、捉えたりするには、ある程度の訓練は必要です。
ロジカルシンキングは、職場でお友達感覚を捨てて、他人の立場に立って物事を考え、それを相手に分かりやすく、しかも論理的に説明出来ることが求められます。
どんなに嫌いな人でも、話をしなくてはいけないのが会社で働くことであり、仕事ですよね。その嫌なことを我慢して、少しでもスムーズに話を進めることがロジカルシンキングをきちんと使っているということにもなるのです。
それに、どんな相手も尊重することが出来ることは、とても素敵なことですよね。そして、公私をきちんと区別することが出来るようになれば、ロジカルシンキングをどんどん使いこなしていけるようになります。
まずは、職場での噂話は、自分からしないことと、それを信じず、事実を大切にすることで人間関係を整理していきましょう。
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