アイスブレイクで空気を和ます3つのネタ

アイスブレイクで空気を和ます3つのネタ
アイスブレイクというとなんだかビジネス用語のようで取っつきにくいと感じる方もいますよね。アイスブレイクとは文字通りice(氷)をbreak(壊す)することで、氷のように固まった空気を打破することを意味します。

このアイスブレイク、実は日常の中で普通に使われているのです。例えば先述したようなビジネス関連で言えば商談前の会話や会議前のちょっとした談笑に使われることもありますし、水商売の方で言えば初対面のお客様とのやり取りにも当てはまります。また、落語などの枕もこれに当てはまりますし、単純にプライベートで初対面の人とお会いした際にも何気なくやっているのがこの「アイスブレイク」なのです。

ただ、初対面の方と何をしゃべったらよいのかわからない・・・という方が多いのも事実。そこで今回は、営業と水商売、どちらも経験してきた上でアイスブレイクにおすすめなネタをお伝えします。

天気のこと

アイスブレイクに最も適していると言われているのが「天気」の話です。「今日は暑いですね」や「最近冷え込んできましたね」などは誰もが共通して持っている感覚。ですので、そこで親近感を抱いてもらい距離を縮めることが可能になります。

アイスブレイクで相手の機嫌を損ねてしまっては意味がありません。ですので、相手が絶対に傷つかない話題の選択肢となると天気の話はまさに打ってつけといえるでしょう。ママ友との会話の場でしたら「今日は夕方から雨が降るそうですよ」という情報交換や、来客時のアイスブレイクなら「外は湿気が多くて暑かったでしょう」など相手を労うアイスブレイクも良いですね。

会話を盛り上げるコツに「たちつてとなかにはいれ」というのがあります。これらは、た・・・食べ物、ち・・・地域、つ・・・通勤・通学、て・・・天気、と・・・富、な・・・名前、か・・・家族、に・・・ニュース、は・・・流行り、い・・・衣服、れ・・・レジャー の頭文字をとったもの。

非常に覚えやすいので、覚えておくとアイスブレイクに役立つでしょう。中には相手を見て話題を提供しないと難しいものもあります。ですから、初歩的なアイスブレイクでしたら天気の話が最もおすすめです。

 

相手を褒める

天気の次におすすめなアイスブレイクのネタは相手を褒めることです。あまりにも慇懃無礼なのは問題ですが、人間褒められて悪い気はしないもの。ですから相手の良いところをサッと見つけて褒めてあげることで相手に好印象を持ってもらうことが出来ます。

例えば商談の場や面接の場などでしたら「素敵なネクタイですね」や「カッコいい時計ですね」など身に着けているものの中で目立つものを端的に褒めてあげましょう。間違っても「高級そうな」など値段などに触れてはいけません。

お家にお呼ばれした際などは「素敵なインテリアですね」や「とても清潔で片付いていますね」といった印象を褒めるのも良いですし、壁にかかっている写真などを褒めるのも良いでしょう。また、相手の持ち物だけでなくお子様のことや能力のことを褒めるのも良い手です。「賢いお子様ですね」や「お料理の手際が良いですね」というのもアリです。

あまりにも深入りした部分を褒めると「セクハラ」になってしまう可能性もあるので注意が必要です。セクハラに関する講習では相手の衣服などを褒めるのもNGとされている場合もあります。その場合には「そのスカーフはあなたの雰囲気にとても似合っている」などというような抽象的な表現が望ましいでしょう。

とはいえ、アイスブレイクですから相手の緊張をほぐしてなんぼです。相手が褒められたいであろう箇所をいち早く察知し、端的に褒める、それ以上追求しないことがアイスブレイクのコツです。

 

アイスブレイクができないこともネタになる

上記の「たちつてとなかにはいれ」を使用してもなかなかアイスブレイクが上手にできない・・・そんな方に朗報です。実はアイスブレイクをしないこともアイスブレイクに変えることができるのです。

やり方は簡単、「私アイスブレイクって苦手なんです」と笑いながら一言言うだけです。世の中には様々な方がいらっしゃいます。アイスブレイクをするよりとっとと本題に入ってくれというパターンの方もいらっしゃいます。ですから、その場合はこちらが下手に出て「アイスブレイクをしないで、本題に入っちゃいますね」と入っていくのも一つの手なのです。

本来アイスブレイクの目的は円滑なコミュニケーションを取るためのもの。それが上手くいかず相手をイライラさせてしまったり、本題からそれてしまったりしては本末転倒です。ですから、どうしてもアイスブレイクが苦手という方は「あえてアイスブレイクをしない」という選択肢があることも覚えておいて損はないでしょう。

 

さて、アイスブレイクで空気を和ますネタ、少しだけ頭の片隅に置いておいていただけると幸いです。私自身の経験は水商売→営業だったのですが、上記の3パターンで乗り切っていけるケースがほとんどでした。アイスブレイクの注意点は「相手を傷つけない」「長引かせない」こと。ダラダラとつまらない話をされても相手は困惑してしまうだけです。

営業などで入った新入社員の方は研修などでアイスブレイクについて学ぶ方が多いことでしょう。ですが、アイスブレイクは実はしてもしなくてもあまり変わりません。それよりも大切なのはあなたの人柄、話の内容や話し方です。もちろん、空気を和ませるのに越したことはありませんが、話している内にいつの間にか距離が縮まっているということもあるもの。肩肘はらず、「必ずアイスブレイクしなくては!」と意気込まないように注意してくださいね。

また、アイスブレイクはあなたが上手く立ち回るために重要な時間でもあります。他愛のない話をしながら相手の出方を良く観察し、どのように立ち回れば相手より優位に立てるのか、どのような対応を取れば相手が話に乗ってくるかなどを見計らうタイミングでもあります。精々2〜3分のアイスブレイクの間に、相手がどのような人間かをしっかり見極めることが上手なアイスブレイクの極意と言えるのです。

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