話し方を変えて、みんなに好かれる人になる3つのコツ


話し方ひとつで相手に与える印象がガラリと変わる・・・そんな経験をしたことのある方も多いですよね。パッと見、優しそうに見えても一言話し出すと「なんだかキツい人だなぁ」と感じたり、逆に怖そうに見えても話し始めると「なんだかおもしろくて話しやすい人だな」と感じることもあるはず。

人間は初対面で相手のことを決めてかかってしまう生き物ですが、その中には見た目や持ち物の他に話し方も大きな判断基準に含まれているのです。少し話し方が下手なだけであなたの魅力が十分に伝わらなかったら、そんな勿体ないことないですよね。ちょっとしたコツをつかんで話し方を工夫するだけであなたの魅力は十分、いや、十二分に相手に伝わるようになるはずです。

そこで今回はそんな、人に好かれる話し方のコツをお伝えします。

「でも」「だって」は封印しましょう

会話の始めが「でも」や「だって」になってしまっている方、稀にいらっしゃいますよね。こういった方は会話の始めに「あっ、」とつけてしまう方がいらっしゃるように、会話の頭に否定的な文言をつけるのが癖な話し方になってしまっているのです。自分では気づかないうちに「でもさぁ、」や「だってね」などという形で会話を切り出してしまう癖がもしあなたにおありなら、即刻封印してしまいましょう。

「でも」や「だって」は相手を否定する言葉です。もちろん必要な日本語ですので適切な場面で使うのは全く問題ないのですが、いちいち会話の冒頭に「でも」や「だって」をつけ続けられると受け取り手側はその内「何を言っても否定されてしまう」と感じ、あなたと話すのが嫌になってしまいます。これでは人に好かれる話し方とは到底言えませんよね。

人に好かれる話し方は相手のことを思いやる話し方と言っても過言ではありません。相手の言わんとすることを一旦受け止め、きちんと内容を整理して相手を気遣う話し方を心掛ければ自然と「でも」や「だって」は使わなくなるはず。否定的な言葉を使うくらいならむしろ、「そうだね」や「うんうん」など肯定的な言葉を口癖にした方が好かれる話し方と言えるでしょう。

 

TPOに合わせて声のトーンを調整する

人に好かれる話し方の代表格と言えば誰を思い浮かべるでしょう。誰しもが不愉快にならず、むしろ聞いている方がワクワクするような話し方・・・それは「うたのおにいさん、おねえさん」です。NHKで放送されている「おかあさんといっしょ」に出てくるうたのおにいさん、おねえさんは状況に合わせて声のトーンを変えることで子供に好かれる話し方をしています。

例えば、思いっきり楽しむときは元気に声を張り上げて「ハーイ!」と言ってみたり、注目させたい時には一旦声のトーンを小さくしてみたりと、メリハリをつけた話し方をしています。純粋で正直な子供だからこそ、こういった話し方ひとつで相手を判断してしまいます。ですから、このような話し方を意識することで人に好かれる話し方ができるようになるというわけです。

大人相手であれば、相手にどのような印象を持ってもらいたいかを意識することによって声のトーンを調節するようにしましょう。ゆっくり静かな話し方はあなたが「落ち着いている」という印象を与えますし、プレゼンなどで声に力を入れれば「情熱的である」という印象を与えます。これをTPOに沿ってきちんと調節することで、相手に好かれる話し方ができることになるのです。

 

姿勢や態度にも気をつける

人に好かれる話し方をする人は話し方がお上手なだけではありません。実はその姿勢や態度にも、人に好かれるコツは隠れているのです。たとえどんなにユーモラスで知的な会話をしていたとしても、肩肘をついていたり腕組みをしていたりするとその魅力は半減してしまいます。

人間の心情は態度に出ることは心理的に明らかになっています。例えば、顔や鼻などをよく触るようなら「緊張している」、腕を組んだり両手を胸の前で組むなどしていると「相手を観察している」、机をトントンとつついたり足を組むなどは「相手を攻撃しようとしている」など、態度や姿勢ひとつに様々な表情が見えてきます。

これらは心理学を学んでいなくとも、無意識の内に相手に与える印象のひとつのファクターとなり得るものです。ですから、人に好かれる話し方ができるようになりたければ、人に好かれる姿勢や態度で臨みましょう

きちんと話している相手の目を見て、適切な相槌を打ち、背筋を伸ばして指や足などをソワソワさせることなく相手の話を聞きましょう。話し上手は聞き上手、これができて初めて人に好かれる話し方ができる、と言えるようになりますよ。

 

以上、人に好かれる話し方のコツ、ぜひ参考にしていただければ幸いです。人に好かれる話し方をマスターするために最も大切なのは「相手に対する思いやり」です。相手の話を興味深く訊く、自分の話ばかりせず相手の話を掘り下げるように努める、相手のことを否定しないなどごく当たり前のことに気を付けていれば自然と人に好かれる話し方ができるようになるはずです。

私がホステスとして働いていた頃も、やはり売り上げの高い女性は同僚の私が話していても好感の持てる女性でした。「私の話をしっかり聞いてくれている」「話していて苦痛でない」と感じさせることが、上手な話し方の最低限の条件と言えるでしょう。

逆に言えば上記の3つのコツのひとつでも怠っていると、どんなに見た目が良くても話の内容が面白くてもイマイチ「もう一度話してみたい」とは感じませんよね。高級で素敵なレストランなのに大声で話し、テーブルに肘をついて頬を乗せてあなたが口を開けば「でもさぁ」・・・こんな男性、もう一度デートしたいとは思わないですよね。

話し方ひとつであなたの印象は何倍も良くなります。せっかくのあなたの魅力ですから、きちんと伝わるよう意識してみてくださいね。

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