見捨てられ不安を楽にしてくれる、シンプルな5つの解消術

見捨てられ不安を楽にしてくれる、シンプルな5つの解消術

「見捨てられ不安」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。これは、信頼する人、例えば友人や恋人との間に少しでも距離があくと、見捨てられるのではないかという不安な気持ちが高まり、いてもたってもいられなくなることを指す言葉です。

「見捨てられ不安」を感じるようになると、相手からの連絡が少しでも疎遠になるだけで落ち着かなくなったり、他人の携帯電話を盗み見たりするようになります。

さらに「見捨てられ不安」に心を支配されていくと、相手からの愛情を確かめようとしたり、逆に見捨てられるのが怖くて関係を自ら壊そうとしたりするようになります。

「見捨てられ不安」に心が支配された状態では、自分が苦しいのは元より、他人を傷つけたり、折角築いた関係を壊すことで、さらに自分を追い込んでしまうようになります。

どこかでこの不幸なループを断ち切らなければなりません。そこで今回は、見捨てられ不安を楽にしてくれる5つの解消法をお伝えします。

不安の背景について考えてみましょう

見捨てられ不安の原因の多くは幼い頃のトラウマです。

幼児期のイヤイヤ期や反抗期で両親との間に「十分に受け止められている」や「無条件で愛されている」と言った実感を持てていなかったり、保育園や小学校で辛いこと、悔しいことがあったときに精神的な拠り所となる両親の存在がなかったりすることで、見捨てられることに対する不安を強く感じるようになると言われています。

もし、今親しい人との間に見捨てられ不安を感じているのなら、その今感じている不安にだけ目を向けるのではなく、その源泉となるような出来事やその時の感情を思い出してください。

そして、その時自分はどんな言葉をかけて欲しかったのかを考えてみてください。そして思い当たる言葉が出てきたのなら、その言葉を自分に対して掛けてあげましょう。見捨てられ不安の源泉となるトラウマを癒すことで、今おかれている苦しい状況も改善してくはずです。

 

ポジティブな出来事を記録しましょう

見捨てられ不安に囚われていると、楽しいことや嬉しいことの記憶が残りにくくなってしまいます。そして相対的にネガティブな記憶が残りやすくなり、自信をなくしたり人生を悲観したりするようになってしまいます。

このような状態では、いつまでも見捨てられ不安を癒すことはできません。ポジティブな記憶が残りにくいなら、日記や手帳に書いて残すようにしましょう。

これによってポジティブなことが形として残るのに加え、書くという行為を通して改めてポジティブな事柄を認識することができます。これを続けていくことで、自然にポジティブなことに集中することができるようになっていきます。

ネガティブなことしか起こらない人生はそうありません。多くの場合はネガティブなことにばかり視点が合っているため、ポジティブなことに気付けていないのです。見捨てられ不安を楽にするためにも、ポジティブなことを認識できるようにしましょう。

 

不安な気持ちを吐き出しましょう

不安な気持ちは際限なく湧き上がってくるものです。たまには外に吐き出さなければ心の中に溜まる一方です。心に溜まった不安は、恋人や友人などのあなたの親しい人に対して関係を傷つけてしまうような行動に現れてしまいます。

見捨てられ不安を抱く対象の相手に対して行動を起こしてしまう前に、見捨てられ不安を外に吐き出すようにしましょう。例えば友人に対して不安な気持ちを吐露したり、ブログに書いたりするなどです。見捨てられ不安は未消化のまま心に溜めておくのではなく、外に吐き出して解放しましょう。

 

苦しくても我慢しましょう

見捨てられ不安を楽にし、最終的に打ち勝つためには、不安な気持ちをやり過ごしたり我慢する過程が不可欠です。

たとえ不安な気持ちが持ち上がってきたとしても、恋人や友人などに「話を聞いて!」と急に電話を掛けて何時間も話したり、携帯電話を盗み見てプライベートを監視しようとしたり、過剰に束縛しようとすることは、あなたと相手の関係を悪化させるだけです。

どこかでこの不安を断ち切らなければなりません。そのためには、まずは不安な気持ちを我慢してすぐに行動に移さないことです。

不安な気持ちを我慢している間は、とても苦しいでしょう。ですが、ここで我慢できなければいつまでたっても見捨てられ不安から解放されません。頑張って我慢してください。

 

カウンセラーに相談しましょう

前述したように、見捨てられ不安の背景には幼少期のトラウマが関係している場合が少なくありません。自分で見つめ直すことで楽になるのならそれに越したことはありませんが、もし手にあまると感じるのならカウンセラーなどの専門家を頼るのが良いでしょう。

また、見捨てられ不安は境界性パーソナリティ障害の一症状とも言われています。境界性パーソナリティ障害は感情が不安定になったり、善悪の捉え方が極端だったり、イライラする感情を抑えられなくなる人格障害の一種です。

自分の感情を持て余したままにしておいては、自分も、自分の親しい人も傷つけてしまいます。そうならないうちに、カウンセラーなどの専門家に相談しましょう。

 

見捨てられ不安自体は多くの人が身に覚えのある感情でしょう。ですが、これを実際の行動に表してしまうかどうかで自体は大きく異なります。

見捨てられ不安からくる行動はあなたと相手の関係を傷つけ、最悪の場合、関係を終わらせてしまうことにもなります。そしてそのことが新たなトラウマとなり、同じことを繰り返してしまうのです。

このように見捨てられ不安は相手だけでなく、あなた自身をも傷つけ、追い詰めてしまうものなのです。今回ご紹介した5つの方法は、見捨てられ不安を楽にするのに役立つでしょう。

ぜひ参考にして、見捨てられ不安からあなたを救ってください。あなたが救われることによって、周囲との人間関係も改善され、延いてはあなたの大切な人を救うことにもなるのです。

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