ちょっと元気がないなと感じた時、美味しいものを食べてエネルギーをチャージすることってありますよね。好きなものを好きなだけ食べることで、気分もお腹も満足して元気も取り戻せることでしょう。
でもそれが、高カロリーのボリュームメニューや山盛りのスイーツだったりすると、いくら好きでもちょっと考えてしまいますよね。
また、仮にその時はいいやと思って食べたとしても、後になって少し後悔することになってしまうかもしれません。
せっかく美味しいものを食べることで元気になるなら、健康的で心身の疲労にも実際に効果があるものを食べたいですよね。そこで今回は、元気がなくなったとき効果大!心身を癒す基本のレシピをお伝えします。
日々の食事に「お酢」を積極的に取り入れましょう。
元気が無い時にでも取り入れやすい食材の代表は「お酢」です。お酢には、疲労物質である乳酸を分解する働きをもつ「クエン酸」と、エネルギー代謝を活発にしてその乳酸が作られるのを抑える「アミノ酸」が含まれています。
クエン酸もアミノ酸も疲労回復には効果の高い栄養素ですから、お酢は疲れた体に元気を取り戻してくれる食材として非常に優秀なのです。
しかも、調味料として色んな料理に使えますし、ドリンクとして飲むこともできます。手軽に摂ることができて本当に便利ですよね。
疲れが溜まった時には、食事の中に「酢の物」を加えたり、サラダに「お酢系のドレッシング」をかけたり、りんご酢など飲むことを前提にした「お酢ドリンク」を飲んでみたり、色んな方法で取り入れてみましょう。
定番食材「豚肉」と“クエン酸”食材を一緒に摂りましょう。
さて、疲労回復に良い食材と言えば「豚肉」も定番ですね。豚肉に豊富に含まれるビタミンB1は、炭水化物をきっちりエネルギーに変えてくれます。
その量は牛肉の10倍にもなるのです。ただ、ビタミンB1は水に溶けてしまうので、煮たり茹でたりすると栄養素は流れてしまいます。焼く、炒める、揚げるといった調理法で料理しましょう。
また、クエン酸を多く含む食材と一緒に食べることで、より疲労回復に効果があります。先ほどご紹介したお酢と合わせた「酢豚」などが最適です。
またクエン酸はパイナップルや柑橘系果物、梅、トマトなどにも多く含まれていますので「梅肉入りの豚カツ」「豚肉とトマトの生姜焼き」なども元気の出るスタミナメニューとして良いでしょう。
美容にも欠かせない「トマト」を毎日の食事に添えましょう。
野菜の中で疲労回復に効果がある「トマト」には、ビタミンA、C、E、そしてリコピンが多く含まれています。リコピンは抗酸化作用が高い栄養素で、疲労やストレスによって身体の中に発生する活性酸素を除去してくれる働きがあります。
活性酸素は病気や老化の元と言われており、それをきっちり除去してくれるリコピンを多く含むトマトは、元気を回復するだけでなく、老化防止や美容にも効果的なのです。
また、先の項目でもご紹介した通り、クエン酸も豊富に含まれていますので、特に女性は積極的に取り入れたい食材です。「トマトサラダ」や「トマトジュース」などで毎日摂りたいですね。
ストレス解消には「ひじき」と柑橘系果物を組み合わせましょう。
さて、元気をなくすという状況は身体的なことばかりではありませんよね。ストレスによって調子が悪くなってしまうことも少なくないでしょう。
そんなストレス性の疲労を回復するのに効果的な食材は「ひじき」です。ひじきには、ストレス解消に欠かせないカルシウムと、そのカルシウムを吸収させやすくするマグネシウムが豊富に含まれています。
このひじきの力をさらに効果的にするのがビタミンCを多く含む食材です。ビタミンCが加わることでカルシウムの吸収がより高くなり、それによって、身体の中ではストレスに対抗する副腎皮脂ホルモンの分泌が盛んになるのです。
ビタミンCは主にトマトや柑橘系の果物に多く含まれていますが、ひじきと組み合わせるのは難しそうですよね。幸い、ひじきとビタミンC食材は一緒に料理する必要はありません。同じ食事の中で別々に摂ることで、充分に効果を発揮しますよ。
精神的疲労には「たまねぎ」などのネギ類を撮りましょう。
さて、先ほどのストレス性疲労にも通じますが、精神的な疲労に効果がある食材は「たまねぎ」「長ネギ」「ニラ」などのネギ類です。ネギ類の辛味成分には硫化アリルという栄養素が含まれています。
硫化アリルには、血液をサラサラにしてコレステロールを下げるほか、気持ちを落ち着かせる神経鎮静作用の働きがあるのです。つまり、心を穏やかにしてストレスを和らげてくれるのです。
硫化アリルは、加熱してしまうと効果が弱くなってしまいますので、できるだけ生で食べるようにしてください。「オニオンスライスサラダ」や汁モノの薬味として「長ネギのみじん切り」を添えるのも良いですね。
また、硫化アリルは、ビタミンB1の吸収や新陳代謝を高める働きをします。先にご紹介した豚肉料理の付け合せとして添えることで、心身共に元気が出るメニューになりますよ。
以上、元気がなくなったとき効果大!心身を癒す基本のレシピを5つご紹介しました。原因が何であれ、疲労がたまった時にはしっかりと身体を休めると共に、身体の中から疲れを取り去ることが大切です。
島国の日本は海の幸にも山の幸にも恵まれていますので、色々な食材で疲労回復に効果のある料理を作る事ができますよね。
しかも、ただ栄養価が高いだけではなく、料理として美味しいものがたくさんあります。これは、とても素晴らしいことだと思います。
今回ご紹介したレシピは、タイトル通り本当に基本的なものばかりです。ですから、ご紹介したレシピや食材、栄養素を参考にして、自分好みの元気が出る定番スタミナ料理をぜひ作ってみてくださいね。
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