カウンセラーになりたい人が読んでおくべき基本の書物

カウンセラーは現代社会において欠かせないとても大切な職業。深刻な問題を抱える人が多い中でカウンセラーがいることによって心を救われる人がたくさんいます。

そんな素晴らしい職業を目指している人の中には専門的な知識を学ぶため学校に行くことにした人やもしくは独学でカウンセリングの基礎を学んでいる人もいるかもしれません。

いずれにしても悩める現代人の心の中にあるものを巧みに引き出して心を軽くしていく作業は厳しい肉体労働と同じく実に大変なことだと言えますよね。

カウンセリングについての情報を扱う書物や情報サイトは世に溢れていますが、いまいち何をまず参考にすれば良いか分からないという方もいるはず。

そこで今回はカウンセラーになりたい人が読んでおくべき基本の書物と題してカウンセリングの基礎や考え方の参考となる本をお伝えします。

カウンセリングとは何かを知るために読もう

カウンセラーになりたいと思う人が必ずどこかで出会う本と言っても過言ではないかもしれませんが、カウンセリングとは何かを扱う本と言えば誠信書房出版、國分康孝氏の「カウンセリングの技法」です。

とても難しく考えてしまいがちなカウンセリングをとても分かりやすくとっつきやすい文章で説明するもの。なんと30年以上前に書かれてたものなのにそれを感じさせないところが素晴らしい!カウンセラー初心者にとっては基本の考え方を学ぶための助けとなってくれるでしょう。

カウンセリングの基本を学ぶと同時に経験を積んだ後もカウンセラーとして迷った時にはまた読み返したくなる1冊。他にも國分氏のカウンセリングに関する有名な書物が多数あるので要チェックですよ。

 

カウンセリングの全体像をつかむために読もう

カウンセラーになりたい人がいくらかの知識や技術を身につけたとしても、実際にカウンセリングを行ってみると本当にこれで正解なのかと様々な悩みにはぶつかるもの。

そんな時に基本と共にさらに深いカウンセリングのノウハウを教えてくれるのが筑摩書房出版、高橋和巳氏の「心を知る技術」です。

カウンセラーとクライアントの関係を少し離れたところから見ているような感覚さえも覚えるような実際的なカウンセリングをとても分かりやすく書いてくれているので読んで後悔することはありません!

カウンセラーがクライアントと出会う場面から別れるまでの全体像を理解するのにも優れた本。実践のイメージトレーニングとしても使えますよ。

 

人間関係や心の模様を分析するために読もう

カウンセラーになりたい人は人の力になりたい、人の話を聞くのが好きなど良い人間関係を築いていくのが上手な心優しい人が多いかもしれません。自分の人生において人と接することが嫌になるということはあまりないかもしれませんよね。

しかし人間関係を悩んだり人と接するのが嫌になったというクライアントもたくさんいるためそのような心理を理解するために文藝春秋出版、根本橘夫氏の「人と接するのがつらいー人間関係の自我心理学」をオススメ。

一般に人間関係に悩む人へのヒントや自我心理学の解説など心を理解するのに役立ちます。そして心がモヤモヤしている状態を表す言葉の表現も的確なもので、そんな時の対処法も扱っているところも嬉しいですね。新たな考え方を吸収することを期待しつつ読んでみましょう。

 

コミュニケーションとカウンセリングの違いを知るために読もう

カウンセラーとしては人の話をよく聞くことが大前提ですが、ただのコミュニケーションが上手ければよいという訳ではありません。単なるコミュニケーションとカウンセリングの違いは何なのでしょうか。

それを知るためにオススメなのが講談社出版、河合隼雄氏の「閉ざされた心の対話(心理療法の現場から)」です。

題名にある通り様々な患者の問題と向き合ってきたカウンセラーたちの記録とも言えるこの本はカウンセリングの現場を少し覗かせてくれカウンセラーになりたい人には大いに参考となるでしょう。

カウンセラーとの対談形式なので実際的なカウンセリング内容を学べますよ。プロのカウンセラーたちがどんな問題にどのように取り組んでいくのかという視点で読むのも良いですね。

 

具体的な言葉のヒントを得るために読もう

カウンセラーとして人の悩みを聞き出しその人の心を軽くしていくため結局はカウンセラーの言葉が人の人生を変えていくきっかけとなりますよね。

しかし実際に人を勇気付けたり見方を調整する言葉を発するのは簡単なことではありません。実際にどんな言葉が人の心を動かすのか具体的なヒントがほしいと思った時は三笠書房出版、心屋仁之助氏の「心屋仁之助の今ある「悩み」をズバリ解決します!」をオススメ。

実際に心屋氏がカウンセラーとしてどのような言葉が人の心を軽くしてきたかを学べます。一般の人向けに書かれた本なのでとても読みやすく理解しやすいというのもこの本の特徴。

自分の辞書にはない素敵な言葉と出会えるかもしれませんよ。他にも心屋氏の著書はたくさんありますので参考にしたいですね。

 

カウンセラーというとても立派な職業を目指す人にとってどのようなカウンセリングを行うのか、どのような基本的な考え方を持って行くのかその基礎の部分はとても大切ですよね。

カウンセラーとしての技術だけでなく人の心の動き方や様々な人の考え方などたくさんの情報を集めておきたいところ。

書店やインターネットでもカウンセリングや心理学などを扱う書物は多く見られますがどれも著者それぞれの観点が違うので読めば読むほど多くの人々に共感できるカウンセラーになる準備ができるかもしれません。

基本の書物として今回お伝えした5つの本をはじめ、関連書籍や同じ著書の他の書物を読むこともオススメ。先輩カウンセラーたちの貴重な経験談を本で学んで実践で役立てていきましょう。

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