あなたは、誰とでも完璧な人間関係を築くことはできますか?。おそらく99%の人は、「NO」と答えますよね。ここで「YES」と答えた人は、少しだけ考えてみてください。
例えば、自分の考えを理解して貰いたくて一生懸命に話したのに、相手が考え方を変えなくて、不満を感じたことはありませんか?逆に、自分の考えを受け入れてくれてホッとしたこともありますよね。
だとしたら、誰とでも完璧な人間関係を築けているとは言えないはずです。
そこで、今日は、あなたが苦手と感じてる人とでも、良い関係を築く方法をお話します。これを知ることで、あなたはプライベートはもちろん、仕事でも他人から信頼されるようになり、あらゆる物事が好転します。
ウマが合う人/合わない人がいる理由
人は誰でも、ウマが合う人と、合わない人がいます。あなたも、なぜか人間関係がうまくいかない人とか、逆になぜか最初から仲良くなれる人がいますよね。それは、なぜなのでしょうか?
その理由はとても単純で、個々の人間が持っている価値観によります。
例えば、夫婦で買い物に行ったら、子供用品のエリアにいる時は、お父さんは押し黙り、逆に、ビジネス用品のエリアにいるとき、お母さんは押し黙ってしまいます。
なぜなら、多くの場合、お母さんは、子供に一番高い価値を置きます。しかし、お父さんは、大抵、仕事に一番高い価値を置いているので、お互いの価値観が一致していないんですね。
それなのに、お母さんが、「子供のことなんだから、もっと真剣に一緒に選んでよ!」と怒ってしまったり、逆に、お父さんは、「大事な仕事のことなんだから、もっと良いネクタイが必要なんだよ」と意見のすれ違いが起きます。
つまり価値観の違いが、考え方の違いや意見の食い違いを生むんです。
5種類の価値観
「5ステップ目標術」でも、お話した通り、人が持つ価値観は大きくわけて下記の5つ存在します。
5つの価値観:知性・社会・お金・家族・身体
誰が何に、一番高い価値観を置いているかは、人それぞれ違います。
それなのに、わたしたちは、誰もが自分の価値観で物事を推し量ります。そして、誰もが自分と同じ価値観で物事を見ていると思い込み、自分の価値観に合う人を好きになって、価値観に反する人を攻撃してしまいます。
相手が、あなたの大切な人であったとしても・・・。
そう、本当は、一人一人、考え方も価値観も違うだけなんですね。ということは、相手の価値観を尊重して、コミュニケーションを取れるようになると、人間関係が劇的に改善します。
逆に、不思議なことに、あなたが相手の価値観をないがしろにすればするほど、何度も問題が起きるようになってしまいます。人は、自分の価値観に合致したものしか受け入れないので、それを認めてあげない限りは、問題が起きるのは自然なことですよね。
それでは、どうすれば良いのでしょうか?今から、その解決策をお話します。
5つのコミュ力改善法
1.人間関係がうまく行っていない人を書き出す
まずは、今、あなたが良い人間関係を築けていないと感じる相手を書き出してください。相手は、あなたの上司や部下かもしれませんし、親や友人、奥さんや旦那さん、彼氏や彼女かもしれません。
今、あなたが人間関係を良くしたいと思っている人を書き出しましょう。
2.その人が何に一番価値観を置いているのかを知る
次に、その相手が、知性・社会・お金・家族・身体のうち、何に一番価値観を置いているのかを考えましょう。
例えば、いつも仕事に打ち込んでいて、あなたにも夜遅くまで残業することを求める上司であれば、お金に価値観を置いているでしょう。逆に、いつも定時になると、すぐに帰って、付き合いが悪い部下は、もしかしたらボランティアに精を出しているのかもしれません。
もし、可能な場合は、直接「あなたが人生でもっとも大事にしているのは何ですか?」と聞いてみると良いでしょう。ちょっと聞きにくい場合は、雑談で「あと24時間しかないとしたら何をしますか?」と聞いてみるのもおススメです。
3.その人に求める行動と価値観をすり合わせる。
ここまでで、相手が何に一番高い価値を置いているか分かったと思います。相手の価値観は、あなたが変えられるものではありません。なので、大事なことは、あなたが求める行動と、相手の価値観をすり合わせることです。
例えば、あなたの上司が、お金(仕事)に一番高い価値観を置いていて、あなたは早く帰って、家族の時間を大切にしたいのに、残業を強制しているとします。
その場合は、相手の価値観に沿って、あなたが早く帰ることが、相手にとって、どういうメリットがあるのかを説明しましょう。そうすれば、相手はあなたの上司は感心することでしょう。
4.相手に感謝する
次に、改善した関係を長続きさせる秘訣なのですが、それは相手に感謝することです。
また、相手があなたの意に反する行動を望んできたら、一度冷静になって、相手の行動が自分にとってどう役立つのかを自問してみましょう。この質問を自分にできるようになればなるほど、相手に対してイライラの感情が消えていきます。
そして、相手の行動が、あなたにどのように役立っているのか分かるようになれば、あなたは相手に感謝することが出来るようになります。
「そんなの無理だよ!」と思われているかもしれません。でも、騙されたと思ってやってみてください。人は他人を変えることはできません。でも、ある出来事に対して、自分の認識の仕方を変えることはできます。
5.人をジャッジしない
最後は、あなた自身の中で、この5ステップを習慣化させる方法です。
そのために一番大切なことは、他人を自分の価値観でジャッジしないことです。人によって、価値観は様々です。他人は違う価値観で生きているので、そこから来る考え方や言動の善悪をジャッジすることは誰にもできません。
私たちは、ただ自分の価値観に合う人を高く評価して、価値観が合わない人を低く評価しているだけなんですね。でも、一人一人の人間を評価するなんて、本来、私たちの誰もできることではありません。
人をジャッジしないことが、誰とでも良い人間関係を築くための秘訣です。
最後に:他人は変えられない
「他人は変えられない。変えられるのは自分だけだ。」と言われますが、本当にその通りだと思います。相手を変えようとする人は、個人個人の価値観を否定するのと同じことをしています。
相手の価値観を尊重せずに良い人間関係を築くことは出来ません。
自分に置き換えて考えてみましょう。相手が自分のことを何一つ理解していないのに、何かを言われても腹が立つだけで、相手のことを嫌いになってしまいますよね。
それと同じで、あなたが相手の価値観を認めてあげなければ、人間関係は改善されないので、ずっと同じ問題に悩まされることになります。自分と他人は価値観が違うから、相手の価値観も、自分の価値観と同じぐらい大事にしてあげてください。価値観に上下はつけられるものではありません。
誰かの価値観が、あなたの価値観よりも勝っているとか、劣っているなんてことは決してありません。その点を理解して、他人も自分も大事にすることができれば、あなたの人間関係は劇的に好転して、仕事もプライベートもどちらもうまく回り始めますよ。
まとめ
ウマが合う人/合わない人ができる理由は価値観が似ているかどうかだけ
人間の価値観は大きく分けて5つ
人間関係を劇的に改善するための5ステップ
1.人間関係がうまくいっていない人を書き出す
2.その人が何に一番価値を置いているのかを知る
3.その人に求める行動と価値観をすり合わせる
4.相手に感謝する
5.人をジャッジしない
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