勉強したくない時にやる気と集中力を出す3つの魔法 

勉強したくない時にやる気と集中力を出す3つの魔法 
何もやる気が起きず、勉強したくない時ってたまにありますよね。明日から期末試験が始まる、大事な模試が来週に迫っている、入学試験まで3ヶ月もない・・・など、余裕がないとわかっているのに、やる気が出てきません。

勉強したくないと、やる気も出ないし集中力も低下します。どうしても勉強に集中できず、ついつい他のことを考えてしまいます。

「みんな勉強しているのかな?」「勉強したくないのはわたしだけなの?」・・・そして、「なぜ勉強しなければいけないのか?」「勉強して何になるのか?」「大学へ行かなくても、いいじゃないか?」という疑問が湧いてきます。

そんなことをぼんやり考えているうちに、時間だけがどんどん過ぎていたという経験をしたこともあるでしょう。

勉強したくない時に、やる気や集中力を出す方法があればなと思った方も多いはず。勉強する気が湧いてくるいい方法があれば知りたいですよね。そこで今回は、 勉強したくない時にやる気と集中力を出す方法について、お伝えします。

なぜ勉強しなくてはいけないの? 

一つ目は、この疑問を解くことです。勉強しなければならない理由がはっきりすれば、やる気が湧いてきます。

「なぜ勉強しなければいけないのか?」と聞いた時、「立派な人になるため」なんて言われたら、「べつに立派な人にならなくてもいいよ」と、思ってしまいますよね。「良い大学へ入って、大企業に就職するため」では、シラケてしまうし、「幸福になるため」だったら、ますます勉強したくないと思ってしまいます。

ある教育学者は、「義務教育とは将棋(しょうぎ)の駒の並べ方と動かし方を教えることだ」と言いました。世の中を将棋盤と考えると、駒の並べ方や動かし方を知らないと、どうすることもできません。

高校や大学へ行くのは、試合に勝つための基本的な作戦の立て方を学ぶことなのでしょう。基本的な戦い方がわかれば、後は実戦で経験を積むだけです。社会人になるのは、実際に将棋を指して勝負することです。段位を上げられるか、名人位を獲得できるかは、本人しだいです。

「義務教育がなぜ必要か?」ということに対する答としては、説得力がありますね。でも、「なぜ勉強しなくてはいけないのか?」という疑問の答としては、ちょっと弱いですね。勉強したくない気持ちは消えません。

動物は、ライオンでもシマウマでもチンパンジーでも、生まれるとすぐ、生き延びる方法を学びます。シマウマの赤ちゃんは、生まれ落ちると同時に立つことを覚えます。そうしなければ、敵に襲われた時に逃げられないからです。

ライオンの赤ちゃんは、母親ライオンに甘えたり、じゃれたりしながら、爪や牙の使い方を学びます。獲物に忍び寄り、襲いかかって捕える練習をします。

草食動物も肉食動物も、それぞれの生き方があります。大自然の中で生きていくために、エサの取り方、危険の避け方、逃げる方法、闘いの仕方をしっかり学びとらなければなりません。

人間も動物の1種です。生きる方法・生き延びる方法を学びとらなければなりません。人間社会は動物よりも複雑ですから、生き延びるためには、さまざまなことを学ぶ必要があります。「勉強する」とは「生き延びる方法を身につける」ことです。

勉強しなければ、生きる延びる知恵が身につきません。他人の獲物になるだけです。「勉強したくない」というのは、「生き延びる方法を知りたくない」「他人の獲物になってもいい」ということです。「過酷な社会で生き延びる方法を学ぶ」と考えれば、勉強する気も湧いてきます。

 

どんな生き方がしたいのか? 

二つ目は、人生の設計図を書いてみることです。「将来、何をしたいのか?」「どういう仕事をしたいのか?」「何になりたいのか?」を、考えてみます。「どうせ、平凡なサラリーマンにしかなれないよ」「会社勤めに決まっているわ」と言うかもしれませんが、会社にもいろいろあります。

商社なのか、製造業か、それともサービス業なのかで、仕事内容がかなり違います。事務職と一口に言っても、経理系と営業系ではすることが違うのです。

勉強したくない時は、「自分は何がしたいのか?」「どんな内容の仕事がしたいのか?」を、具体的に考えてみてください。すると、「したいことをする」ためには、何が必要か、わかってきます。

もちろん、何が何でも大学に行く必要などありません。「うまい料理を作って、レストランのオーナーシェフになりたい」でも、「絵本作家になって、子供達を喜ばせたい」でもかまいません。「アイドル歌手になって、豪邸を建てる」でも、いいでしょう。

でも、勉強したくないから、ボウッとして何もしないでいては、「したいことができる」わけではありません。シェフになりたいならば、料理を勉強しなければならないし、絵本を創りたいならば、絵の勉強をする必要があります。「勉強したくない」などとは、言っていられません。

「したいことをする」「なりたい人になる」ために、必要なことを細かく具体的に書き出してみてください。何を、どのように勉強すればよいのか、見えてきます。理系の大学に進む方が有利か、専門学校に入る方がいいか、それとも、就職して実践の場で技術を身につけるか、よく考えて選択すればいいのです。

いずれにしろ、何かしらの勉強が必要になります。でも、したいことをするためなら、勉強したくない人も、勉強する気になります。

医師・弁護士・検察官・設計士など資格が必要な仕事があります。国家公務員など難しい試験や審査を受けなければならない仕事もあります。資格の取得や審査に通るためには、何をすれば有利かがわかると、受験に対する姿勢も変わります。やる気が湧いてきます。

勉強したくないとぼんやり時を過ごしていれば、自分の将来の設計図が書けません。したいことが何もできないのです。したいことをするためには、やる気になるしかありません。

 

勉強したくない時の勉強法 

三つ目は、勉強の方法です。一つ目と二つ目で、勉強しなきゃいけないなという気分になっても、勉強方法がわからなければ、やっぱり勉強したくないと逆戻りします。やる気も集中力も湧いてきません。そこで、勉強したくない時の勉強方法という魔法です。

➀ 10分だけガンバる

机の前に座っても、どうしても勉強したくないなら、「10分すれば、TVで見たい番組が始まるから、もう10分だけガンバろう」と考えてください。「10分だけガンバったら、一休みしよう」でもいいですよ。だれでも、10分くらいなら、ガンバれます。10分だけなら、勉強に集中できます。

10分ガンバったところで、やはり勉強したくないと思ったら、休んで好きなことをしましょう。ただし、30分くらいで切り上げて、また10分だけ勉強するようにします。

でも、10分だけと思って勉強を始めると、案外途中でやめられなくなるものです。その時は、「もう10分勉強しよう」「あと20分くらいなら、ガンバれる」などと、自分の好きなように決めればいいのです。

② 勉強は「40分~50分が限度」と考える

学校の授業は、たいてい45分間か50分間ですよね。それは、人間の集中力が1時間も続かないからです。会社の会議でも、効率よく議事を進められるのは、1時間です。大学の講義は90分ですが、途中でだれてしまいます。

集中力とやる気は40~50分が限度なのです。40~50分の勉強と30分程度の休憩を組み合わせて、勉強する予定を立てましょう。

勉強したくないのに、2時間も3時間も勉強するのは、時間のムダです。途中で集中力もなくなり、ダラダラ時間を過ごすだけで、頭に何も入りません。

③ 眠くなったら、寝てしまう

勉強したくないのに、無理に勉強していると、眠くなりますよね。その時は、思い切って寝てしまいましょう。その代り、目覚まし時計を午前3時くらいにセットします。

午前3時・・・目が覚めた時は、辺りはシーンと静まりかえっています。勉強するには最適の雰囲気でしょ。冷たい牛乳かジュースを飲んで、目を覚まし、勉強にとりかかります。ちゃんと眠っているので、脳も疲労回復ができていますから、集中力が高まります。

早朝の勉強が効果的なのは、ゴールが見えていることです。学校へ行くために、勉強は午前6時か7時までに切り上げなければなりません。勉強する時間が限られているために、やる気が出てきます。

もちろん、適当に休憩もとりましょう。早朝の空気を吸ったり、朝陽を浴びてストレッチをしたりすると、気分も落ち着いてきます。

④ 「わかった!」という満足感を体験する

勉強したくないのは、勉強がつまらないからです。勉強しても楽しくないのです。確かに、歴史年表や原子の周期律表を暗記しても面白くもなんともありませんよね。

私は理数系が大の苦手で、数学と聞いただけで頭が痛くなり、化学記号を見ただけで吐き気がしました。ところが、原子の構造図と原子の周期律表をにらんでいた時、化学反応式の基本原則が突然わかったのです。うれしかったですね。化学反応式の成立ちがわかっただけで、化学の勉強が面白くなりました。

数学でも語学でも、わかった!という満足感を味わうことが、勉強が面白くなる第一歩です。それは、家庭教師や塾の先生に教えてもらってもいいのですが自分でわかる方が感動します。

数学なら、解答や解説を見ながら、自分で考えてみるのです。時間がかかっても、あせらず、じっくり考えてください。解答や解説を何度も読み返しているうちに、ハッと閃くことがあります。

世界史なら、自分で年表を作ると、面白いことがわかります。日本史・西洋史・東洋史を1枚の紙の上に並行して年表にすると、各国のとんでもない関係が見えてきます。「歴史って面白い!」と、叫びたくなります。

面白い科目・好きな科目・得意な科目が1つでもできると、それほど勉強したくないと思わないですみます。好きな科目から勉強すればやる気も出ます。受験なら、得意科目でできるだけ点を稼ぐという方法もあります。まず、わかった!という満足感を体験してください。

 

勉強したくないなら、勉強するのをやめなさい」と言った有名塾講師がいます。「親に何から何まで面倒見てもらって勉強するのは、とても贅沢なことだ」とも。全く同感です、勉強したくないなら、勉強しなければいいのです。

勉強したくないから勉強しないのは、生き延びる方法を身につけないこと。そして自分の力で生活する方法を学ばないということ。親の力に頼って暮らすこともできますが、親はいつまでも生きて支えてくれるわけではありませんよね。いつかは独りで生きていかなくてはいけないんです。

同じ生きるなら、したいことができる生き方をしませんか。したいことをするためには、いろいろ努力する必要があり、勉強はそのための手段なんです。自分の将来のためにもできるうちにしっかりと勉強しておきましょう。

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