私達は日々の生活の中で、様々な失敗をしていますよね。
“また報告書の誤字脱字を指摘された”
“また友達との待ち合わせに遅刻しちゃった”
という些細なことから
“あぁ、またついカーッとなってケンカしちゃった・・・”
“あぁ、また資格試験に受からなかった・・・”
というちょっとシリアスなものまで、人生を生きていると様々な苦難・困難に差し当ります。
初めのうちは、
“あぁ、なんで失敗しちゃったんだろ”
“あぁ、またやらかしちゃった”
と落ち込み、後悔もする事でしょう。どうしても気分が上がらない時、そういう時もありますよね。でも、いつまでも失敗に後悔していても、過去に囚われているだけで前には進めません。大切なことは、後悔はほどほどにし、失敗の本質を見極めて、これから先に活かすことです。
さて、そこで今回は失敗の本質を見極めて、成功を引き寄せる9つの教訓をお送りします。ではご覧ください。
まずは失敗を受け止める
失敗と対峙するということは辛く、苦しいことかもしれません。汚いものには蓋をしたいですし、自分の汚点などはもう見たくないでしょう。その気持ちはわかります。でも、自分がしてしまったことはしてしまったこととして過去に残ります。
やったことは変わらない事実として、そこにあり続けます。見ないふりをして、一旦はそこから逃げたつもりでいても、必ず自分が対峙しなかった過去は、またあなたの後を追ってきて、ふとした節にまた顔を表します。なのでまずは、「そういうことがあった」「そういうことをした」という事実だけ受け止めましょう。
くよくよしない
次のステップは、必要以上にくよくよしないことです。「自分はそういう失敗をした」という事実を受け止める作業を行うとそれに伴ったその時の感情が湧きあがってくると思います。
その時に感じた悲しみ・苦しみ・悔しさ、もしくは怒りや憎しみ、そういった負の感情が一気に心を黒く染めてしまうかもしれません。でも、そこで感情的になる必要はありません。
過去の出来事を事実として受け止めることは大事ですが、そこに“意味”をつける必要はないのです。ましてネガティブな意味をつける必要など、どこにもありません。なので、一度受け止めたら無駄に思い出して、感傷的になることはできるだけ避けましょう。
失敗の意味を考える
ある程度心が落ち着いてきたら、その事実を振り返り、意味づけをしてみましょう。人は必ず、失敗をします。人間であれば誰しもが失敗を繰り返し、成長していくのです。
失敗しない人間など、どこにもいません。そして時には、どんなに失敗しないように気をつけていても、それでも失敗してしまうのです。そこで考えることは、「その失敗は自分に何を教えてくれたのか?」ということです。
よく「なぜ自分が失敗をしたのか?」という原因探しをしてしまう人が多いと思いますが、原因探しをしてしまうと「次はこういうふうにしないようにしよう」という“しない”ことに焦点が当たるため、行動自体が消極的になっていってしまいます。なので、失敗の意味を考える時には「その失敗で学んだことはなにか?」を自分自身に問いてみましょう。
見つけた意味を紙に書く
“何を学んだのか”という問いに、自分自身の答えが出せたのならば、それをアウトプットしておくとよいでしょう。アウトプットというのは「目に見える形にする」ということです。“何を学んだのか”ということを自分に問うて、それなりの答えは出せた。
そこで終わりにしてしまうと、しばらくは心に留まるかもしれませんが、時が経つにつれて、だんだんそんなことは忘れていってしまいます。人は忘れる生き物です。ひどく悲しかった失恋でさえもやがて痛みを感じなくなるように、ほっておくとどんどん忘れてしまいます。
なので、なんでもいいです、紙でも日記でもブログでも、とにかく自分の見つけた意味を書き出してください。そして、それをいつでも目に入るところに貼っておいてください。人は忘れる生き物です(笑)。常に目にすることで、生活の中でそれを意識して過ごすことができるでしょう。
具体的なプランを練る
次は、失敗の本質を見極めて得た教訓を基に具体的なプランを練っていきましょう。
“変わりたいのに変われない”
そう思っている人は大変多いと思います。ではその変われない原因とは一体何なのでしょうか?それは、「具体的に行動していない」ということに限ります。
“寝坊を治したい”と思うのであれば、具体的なプランとして“早く寝る”“夕飯は就寝の3時間前までに済ませる”“寝る2時間前から部屋の明かりを落とす”“早く寝るためにカフェインはとらない”など、様々な行動プランが出てくると思います。まずはそのプランを思いつくだけ挙げてみる。それが大切です。
できることから実行する
さて、プランが出来上がったら次は実行です。たくさんプランを挙げてみると、なかにはとんでもなく規模の大きいものから、本当に些細なことまで色々出てくると思います。
そこでまず注目していただきたい点は、「自分ができることに焦点を当てる」ということです。重さ50kgのバーベルしか上げられない人がいきなり100kg上げろと言われてもまず不可能ですよね。
重さ100kgのバーベルを上げるためにはそれなりに時間をかけて、トレーニングを綿密に組んでいく必要があります。失敗の本質から見極めた行動プランも同じことが言えます。まずはできることから、簡単なことから始めるようにしましょう。
小さな成功体験を得る
できること・簡単なことから始めることには理由があります。それは、実際にそれをできた、やれたという事実が自身の自尊心を高め、自信につながっていくからです。
自分との約束を果たすということは、自分を信頼すること、つまり自信につながっていきます。それを積み重ねていくことによって、失敗して落ち込んでしまった自分・傷ついてしまった自分を励まし、救い、立ち直らせることに繋がっていくのです。
自信とともにさらなるチャレンジへ
小さなことができてくると、だんだん自身の行動はより大きな成長へ導くための行動へとシフトしていきます。最初の具体的なプランを練っていた頃から見たら、その行動はとても大それたもので、とても自分にはできないと思えるようなものだったかもしれません。
しかし、ここまで来てしまえば、もう大丈夫です。あなたは一歩ずつ、着実に階段を登り、ステップを踏んでそこまで辿り着いています。それに加え、今まで自分で決めたことをやり遂げてきたという自信も備わっています。もうあなたに怖いものなどありません。ただ、更なる飛躍に向けて、次の行動に取り組むだけです。
同じ経験を持つ人を見つける
“どうしても、くよくよした状態から抜け出せない”“前向きになれない”“冷静になれない”という人もおられると思います。そういう時はちゃんと人に頼りましょう。話をきいてくれる友達・家族・上司・先輩・先生の力を借りてください。
人はひとりでは生きていけません。辛い時は人の力をちゃんと借りることも大切なことです。ここで私がひとつお勧めしたいのは、自分と同じ失敗をした経験のある人と繋がり、その人の体験談・苦労話・どうやって乗り越えたか、などを訊くということです。
現在ではインターネットが大変普及しているため、同じ失敗をした人と簡単に繋がることができます。キーワードで検索すればたくさんの同じ失敗をした人たちを見つけることができるはずです。そこから失敗を乗り越えるヒントを得るというのは非常に有効な方法です。
さて、「変えられるのは自分と未来だけ」とはよく言いますが、まさしくその通りです。失敗の本質を見極めて、成功の糧にしていただき、更なる飛躍に活かしてください。
まとめ
失敗の本質を見極めて、成功を引き寄せる為に
①失敗を受け止める
② くよくよしない
③ 失敗の意味を考える
④ 見つけた意味を紙に書く
⑤ 具体的なプランを練る
⑥ できることから実行する
⑦ 小さな成功体験を得る
⑧ 自信とともにさらなるチャレンジへ
⑨ 同じ経験を持つ人を見つける
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