人生の大部分を占める『仕事』。モチベーションが上がらないから仕事の効率が悪い、成績が上がらないなどの不満をよく耳にしますが、『モチベーションがあがらない』のではなく、無意識のうちに自分で『モチベーションを下げている』ことに気づいていますか。
この『モチベーションを下げる』ことが習慣づいてしまうと、そのぬかるみからなかなか足を抜くことができず、仕事の効率が雪だるま式に落ちていきます。
今回はそんな状況に陥らないために、仕事ものモチベーションを下げてしまう7つの悪い思考習慣をご紹介します。この思い癖に気づくことで、モチベーションを上げることはさほど難しくないことがお分かりになるでしょう。
自分ができることに『できないこと』を転換しよう
向き・不向きは誰にでもありますね。要領よく何でもこなせる人と、時間をかけてゆっくりしないとできない人。接客が好きな人と人見知りの人。
いろんな得意・不得意があると思いますが、『この仕事は私に向いていないから仕方がない』と決めつけてしまうと、そこからもうモチベーションは上がりません。
まず自分が『向いていない』と思われる要素を書き出し、それがどう仕事にプラスに生かせるかを書き出して転換してみましょう。例えば『動作が遅い』→『仕事が丁寧』『人見知り』→『礼儀正しく節度をわきまえられる』というように。
『細かい作業が苦手』→『少しずつゆっくりならできる』というように、どうやったらできるかという側面へ転換するのもよいでしょう。
面倒な仕事は、まずはとりかかろう
面倒な仕事はついつい後回しにして、人に任せてしまっていませんか?あの人は頼まなくてもすぐにやってくれるから、自分がやらなくてもいいや。一見、自分がラクできそうな思考習慣ですが、実は自尊心がどんどん落ちていってしまいます。
そう、自分はずるいということを本当はわかっているのですね。面倒な仕事に気づいたら、すぐに手を付けるということを習慣化していくと、自尊心があがります。そうするとモチベーションも同時に上がります。
一人では大変な仕事の場合には、相手に任せきりにするのではなく、「悪いけど教えてくれない?」と手伝ってもらいながら、徐々にできるようになっていきましょう。
評価を基準にして、仕事をするのはやめよう
頑張っても評価されない職場というのはあります。頑張る人も頑張らない人も、同じ給料。どうせなら頑張らないほうがいいやと考えてしまうのが悪い思考習慣です。
人間というのは、目標がないとどんどん堕落していく生き物です。そういう時には、自分で目標を決め、達成した時には自分で自分にご褒美をあげるようにしましょう。
他者からの評価を必要とせず、自分で自分を評価できるようになった時、あなたのモチベーションが格段に上がっていることにあなたは気づくでしょう。
人がやりたがらないことを、ささっとやってみよう
例えば、お茶くみやゴミ捨て・ちょっとした清掃など。「これは私がすることじゃないし・・・」と、気づいても見てみぬふりをしていると、モチベーションはどんどん下がっていきます。
家のお風呂掃除をしてみて下さい。掃除をした本人が一番清々しさを感じることができますね。些細なことでも着手した人が、一番心の爽やかさを感じることができ、モチベーションが上がるのです。
そうしていると、今度はやってくれる人を見かけた時に、感謝の気持ちが自然と湧いてくるようになります。モチベーションに感謝が加われば最強です。
人のやり方を取り入れてみよう
人の意見を聞かない人がいます。人の意見を聞いても『でも、私にはこのやり方しかできないし』『そうは言っても無理なものは無理』と受け入れようとしないのです。
人の意見を聞くか否かは、その意見を言う人の成果に着目してみましょう。明らかにあなたよりも成果を出している場合、あなたよりも秀でた要素が必ずあるはずです。
あなたより秀でているからといって、あなたが人間としての価値が下なのではく、ここで自己否定するのは無意味です。その人の仕事ぶりを観察し、どこが自分と違うかを明確にしましょう。
謙虚に人の言うことを受け入れ、改めることができるようになった時、あなたは自己否定してモチベーションを下げることが減っていることに気づくでしょう。その時には無意味なプライドもなくなっているはずです。
巷では様々なモチベーションを上げる方法が紹介されていますが、知らず知らず自分でモチベーションを下げてしまっていては、元も子もありませんね。
ついつい思ってしまう自分の悪い思考習慣に気づき、それを転換していく思考や行動は、自尊心を上げ、結果的にモチベーションが下がることなく上がりっぱなしにすることができます。
自分が良いことをやっている、成長しようとしていると感じることが、モチベーションを上げるうえで最も大切なのです。日常の些細なことをどんどんプラスへ転換することができるようになったとき、やっている仕事の内容がどんなものであろうと、モチベーションを上げたまま維持することができる確信がもてるでしょう。
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