心の闇を正しく理解して、精神的な疲れを癒す5つのケア術

心の闇を正しく理解して、精神的な疲れを癒す5つのケア術
誰でも一度は、表面では平静を装っていても、心の中では誰かを羨んだり、恨んだり、憎んだり、自分を蔑んだりしたことがあるのではないでしょうか?心の平穏を失うと、善悪の判断がつかなくなり、自分でも驚くような感情が心に芽生えることってありますよね。

このような心の闇は、自分を自分で追い込むことで芽生えています。でも、多くの人は、そんな心の闇に気づいても、その本質から目を背けてしまうので、根本的な解決ができないどころか、精神的な疲れがどんどん溜まっていき、知らず知らずのうちに心の闇が深くなっていく悪循環に陥ってしまうのです。

心の闇を放っておくと、自分や誰かを深く傷つけてしまうことにもつながりかねません。そこで今回は、心の闇を理解して、精神的な疲れを癒す方法をお伝えします。

誰かに話を聞いてもらいましょう

心の闇に触れると、世の中に自分を理解してくれる人が誰もいないような孤独を感じることがあります。すると、悩みを誰にも相談できずに、自分の殻にこもりがちです。結果として心の闇が深くなるという悪循環を生み出します。私たちは、日ごろから自分の考えや気持ちなどを伝えるために「言葉」というツールを使っていますが、これは万全ではありません。

・日本語には良い意味にも悪い意味にも受け取れる言葉がある
・すべての人が言葉の意味を同じように解釈していない
・心の中を表現する的確な言葉が存在しない

などの理由により、どれだけ言葉を重ねても、伝えたことすべてが、相手に正しく伝わることはありません。そういう意味で言えば、世の中に「私」を理解してくれる人は一人もいないと言えるでしょう。でも、理解しようとしてくれる人はたくさんいるのです。

心の闇が深まるのを防ぐためには、心の中に芽生えた負の感情を誰かに聞いてもらうことが大切です。すべてを理解されなくても、誰かに真剣に聞いてもらえるだけで、心がスッと軽くなっていくのが分かりますよ。

どうしても誰にも話せないという場合には、心の闇を紙に書き出してみましょう。殴り書きで十分です。心に芽生えるものをひとつ残らず書き出すことで、不思議と心が整理されるので、心に闇を抱えていたことがまるで嘘のようにスッキリします。

 

誰かや何かと比べるのはやめましょう

心の闇は、誰かと比べることでも深まります。同じことをしているのに、自分だけが評価されないと、相手を妬んだり、羨んだり、自分を蔑んだりしますよね。また、同じようにしたいと思っているのにできないと、劣等感を持つこともあります。

これらの心の闇は、無意識に誰かや何かと比べることで生じています。嫌悪感や劣等感は、心の闇がもっとも好むものなので、どんどん闇が深まってしまうのです。「隣の芝生は青く見える」という言葉がありますよね。

自分の芝はすぐそばで見ることができるので、傷んでいる部分やはがれた部分が目につきます。でも、隣の芝生は、遠くから眺めるように見るので、傷みやはがれた部分が見えない分青く見えるのです。でも、実際隣に行って芝を見ると、思ったよりも傷みやはがれが多いことに気づいたり、自分の芝の方が青く見えたりすることもありますよね。

誰かと自分を比べるのもこれと同じです。ひとつの考えだけに捉われて自分と誰かを比べても、実際にそれがそのままあなたの価値になることはありません。あなたが、自分と誰かを比べて得た答えは、単なる幻想です。

評価されてもされなくても、成功しても失敗しても、あなたがあなたである事実は変わりません。ありのままの自分を受け止め、許し、認めてあげましょう。こうすることで、少しずつ誰かや何かと比べることが減りますよ。

 

感情が伴う涙を流しましょう

あなたが最後に涙を流したのはいつですか?子どものころは、些細なことで泣くことが多かったのに、いつの間にか泣くことを我慢するようになりますよね。でも、涙には、心を浄化する働きがあるため、泣きたいときに泣くことを我慢していると心の闇がどんどん深まってしまうのです。

感情が伴う涙は、副交感神経の働きを高め、心身をリラックスした状態に導きます。悲しいことがあった、つらいことがあった、悔しいことがあったなど、泣きたくなったら思い切り泣いてしまいましょう。泣き終えたころには、心の闇がスッカリ晴れていますよ。なかなか泣く機会がないというかたは、映画や本、音楽などで感動の涙を流すのもおすすめです。

 

感謝できるものを探してみましょう

私たち人間が考えることの8割以上は、ネガティブなことです。これは、太古の人類が危険と隣り合わせで生活していたころの名残りだと言われていますが、そのほかに、幼少期から褒められるよりも、不足した部分を指摘される機会の方が多かったことも原因のひとつです。

でも、ネガティブなことばかり考えていると、心の闇はどんどん深まってしまうため、思考を変える必要があります。ネガティブな思考に陥っていることに気づいたら、「感謝できるもの」を探してみましょう。たったこれだけで、ネガティブに支配されていた心が嘘のように温かい気持ちでいっぱいになっていきますよ。

 

時間にゆとりを持ちましょう

忙しいという文字は、心を亡くすと書きます。その言葉のとおり、毎日を忙しく過ごしていると、心にも余裕がなくなり、負の感情に支配されることがあります。

体の疲れは、容易に自覚できますが、心の疲れを自覚するのは困難なので、気づいたときには、心の病気になっていることもあるほど、心の闇が深まっていることも・・。

心の闇は、負の感情を吸い取ってどんどん大きく深くなっていくので、時間にゆとりがないくらい忙しい毎日を送っている人は、スケジュールを見直して時間的な余裕を作り、心の闇が深まるのを防ぎましょう。

 

日ごろからネガティブなことばかり考えていると、精神的にも疲れてしまいますよね。私たちは日ごろから、心の闇に気づいても見なかったフリをしてしまいがちです。

でも、心の闇に気づいたときに正しいケアをしておかないと、心の闇はどんどん大きく深くなり、取り返しのつかないことになってしまうこともあるので、心の闇に気づいたら、自分と向き合いましょう。

心の闇は、あなた一人が抱える特別なものではありません。誰もが抱えているものなので、必要以上に自分を責めないようにしましょう。また、心の闇の大半は、あなたが作り出した「ありもしない幻影」により深まってしまうため、ありのままの自分を受け止め、受け入れてあげることが大切なのです

コメントをお書きください

タイトルとURLをコピーしました