かつてのように上司の権力がまったくと言って良いほど通用しなくなった現代。部下が思いどおりに動いてくれないことや期待したように育たないことに焦りや苛立ち、不安を覚える管理職の方が増えています。
特に女性の部下の扱いが難しいと頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。現代社会において、部下を思いどおりに動かすためには、部下の信頼を得ることが大切です。
そこで今回は、女性の心理を参考に、信頼される上司になれる方法をご紹介しましょう。悩める管理職のみなさん、ぜひ参考にしてみてくださいね。
どんなに小さくても部下との約束はしっかり守る
管理職はいろいろと忙しいし、部下よりも偉いから一方的に約束を変更しても良いなんて考えていませんか?もしもそう考えていたら、それは大きな間違いです。
確かに会社の中での役割は異なりますが、それがイコール人間としての価値ではありません。一方的な変更は約束を守っていないのと同じことなのです。あなたは、約束を守らない人を信頼できますか?
部下としてとか上司としてと言うよりも、人として信頼できませんよね。それは相手も同じです。特に女性は、約束を破っただけで「嫌いな人」とか「嫌な上司」というレッテルを貼ってしまうことも・・。
打ち合わせの日程や認証期限、ランチなど部下とした約束は、それがどんなに小さなことでも必ず守りましょう。どうしても変更しなければいけない場合には、理由を説明して了承を得た上で変更すると誠実さもアピールできるのでよりしっかりとした信頼に繋がります。
笑顔と「ありがとう」は最大の武器!
あなたは、日ごろから笑顔で部下にあいさつしていますか?少し想像してみてください。表情ひとつ変えずにあいさつする人とニコッと笑ってあいさつをする人、どちらに好感が持てますか?多くの方が後者ではないでしょうか。
笑顔を向けられた相手は、自分に対する敵意がないこと、少なからず自分に対して無関心ではないことを悟り、気を許せるようになります。また、頼んだ仕事をしてくれたとき、部下が自発的に働いてくれたときなど「ありがとう」と言葉にして伝えていますか?
仕事だから当たり前だろうとか言わなくても分かるだろうと考える人もいますが「ありがとう」と言われて気分が悪くなる人はいません。部下に「ありがとう」と言えるだけで好感度はグッと上がりますよ。
特に、女性はあなたが想像しているよりずっとよく観察いるため、タクシーを降りるときやレストランで水や料理を運んでもらったときなど、日ごろから誰かに何かをしてもらったときには「ありがとう」と伝えられると良いですね。信頼される上司になるためには、「笑顔」と「ありがとう」を大切にしましょう。
誠実で誰に対しても平等な対応を
あなたは、相手によって態度や言葉などを変えていませんか?「上司には下手に出るのに、部下には高圧的な態度を取る」とか「同じ部下なのにAさんとBさんでは対応が違う」などのように相手によって対応を変える人は、部下からの信頼を得ることはできません。
管理職と言えども人間ですから、感情に左右されてしまう部分があるのも仕方のないことですが、部下からの信頼を得るためには、誰に対しても同じ対応をすることが大切です。
特に女性は、ヒイキ目に対して敏感です。あの人に対する態度と自分に対する態度が違うと思えば、上司に対する態度だけでなく、職場全体の雰囲気を壊すことにも繋がることがあるため、対応にはくれぐれも注意しましょう。
部下の話には最後まで耳を傾ける
日ごろから、部下の話に最後まで耳を傾けていますか?もしも、途中で話を遮ったり、話を最後まで聞かないという人は要注意。話を遮ったり、最後まで聞かないという行為は、相手にとっては拒絶と受け取れる対応です。
人は、自分を認めて欲しいと思う生き物なので、拒絶された相手に対して信頼をおくことはありません。特に女性はこの傾向が強いため、途中で何か言いたいことがあっても後回しにして、まずは部下の話に最後までしっかりと耳を傾けましょう。たったこれだけでも続けることで信頼を得ることができます。
感情的に怒らずに褒めるところはしっかりと褒める
社会人として未熟な新入社員や新しい部署に配属されて間もない部下など、失敗を何度も繰り返すことがありますよね。人間は不完全な生き物なので、失敗をすることがありますが、繰り返しともなると、頭ごなしに怒鳴りたくなることもあるでしょう。
しかし、その行為は単なるストレス発散に過ぎません。感情的に怒っても問題は解決しないのです。それどころか、怒られた部下は、逆恨みしたり委縮したりして、業務に支障が出たり、信頼関係がどころではなくったりすることも・・。
信頼される上司になるためには、怒りをグッと堪え、どうしたら部下の失敗をカバーすることができるのかを冷静に判断して、的確な指示を出すことが大切です。
また、叱る場合には恥をかかせないように別室に呼び出すなどの配慮をしてあげると良いでしょう。もちろん、叱るだけではなく、褒めるところはしっかりと褒めてあげることも忘れてはいけません。
自分の考えをオープンにしましょう
あなたは、自分のことを部下に話したことがありますか?人は、分からないものに対して不安や恐怖を覚えるため、何を考えているか分からない人に対して警戒します。
部下の信用を得るためには、「自分」という人間がどんな人間なのかを理解してもらう必要があるのです。そのためには、自分の考えをオープンにしましょう。苦手なことも含めて自分のことを話すことで、親近感が湧き、部下は安心と信頼を置いて仕事をすることができます。
清潔感のある身だしなみを心がけましょう
あなたは日ごろから身だしなみに気をつけていますか?業務には関係ないからと身だしなみには気をつかっていないという人は要注意!女性は特に、臭いとか汚いものに対して敏感です。
仕事の上でどれだけ優れていても、たったひとつ不潔に思える部分があるだけで、嫌悪感を抱いてしまうことも・・。これでは信頼どころではなくなってしまうため、口臭や汗のニオイ対策はもちろん、清潔感のある髪型や服装を心がけることも大切です。
女性の心理から見た信頼される上司になる方法をご紹介してきましたが、参考になったでしょうか?部下から信頼されるということは「人として」信頼できる人間がどのようなものをさすのかを考えると、理解しやすいかもしれませんね。
女性は、さまざまなことをよく見ているだけでなく、それを共有する能力にも優れているため、部下から信頼される上司になるためには、誰にでも同じような対応をすることが大切です。
何か問題が生じたときに部下のせいにするのではなく、部下を守れる上司であることも大切なポイント。理想の上司像をすべて満たせる人間はいないため、すべてを満たす必要はありません。
ここにご紹介したポイントを実行するだけでも十分な効果が期待できます。まずは、すぐにできるところから実践してみてくださいね。
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