理論思考を身につけるととっても良いですよ。何故かと言うと、仕事や問題解決、また目標や夢の達成に大きく役立つからです。物事を感情的に考えるのではなく、理論的に冷静な視点で考えることで、問題の根本が見えたり、正しい決断をすることも出来るようになります。
しかし、理論思考は「今日に覚えて明日から実践!」と言えるほど簡単なものではありません。頭で理解できても、それを常に実践できる「スキル」として身につけてこそ、本物の理論思考になる。
そこで、今日は夢や目標を達成するため、そして5年後、10年後の自分が輝いている自分でいられるために、「今から覚えておきたい理論思考の基本」についてお伝えします。
4つの理論思考法 その①「毎日ちょっとの努力」
10年後の自分を輝かせるための方法、1つ目は「毎日ちょっとだけの努力」
人間は、「一気にやる時期」と「だらける時期」に分かれます。三日坊主になる人に見られる共通点としては、「だらけて良い時期なのに、張り切っている」こと。これでは、どれだけストイックな人でも息切れしてしまいますよね。
そこで、理論思考法の1つとして、「実勢成果と精神的成果」に分けて行動する。
実勢成果とは、読んで字の如く、「実際の成果が出る努力」、ダイエットであれば「ジムに通う」もそうですし、「1つ手前の駅で降りて歩く」もそれにあたります。
このような実勢成果を求める努力は、効果はあるものの、どうしても「息切れしやすい」傾向にあります。
ですから、1週間を「4日+3日」に分けて、4日間は実勢成果を求めるようにすると良いでしょう。残りの3日は、「精神的成果」で構いません。
たとえばダイエットなら、「今日は運動はしない。でも、夕食のおかずにコンニャクを取り入れる」という感じですね。
実際の効果は薄いものの、精神的に「努力を続けている」となるため、三日坊主を防ぐに非常に効果の高い理論的思考になります。
もちろん、実勢成果を追い求める努力だけに集中できれば言うことはありません。しかし、継続には根気が必要であり、根気には「息抜き」が必要です。
上記の通り、1週間を「4日+3日」に分けて、実勢成果と精神的成果の両方を求めるように意識してみてください。
すると長く継続できることになり、長年かけて自分が輝くことに結び付きますよ。
4つの理論思考法 その②「帰納法を身に付ける」
理論思考、いわゆる「ロジカルシンキング」の中にある、「帰納法」と呼ばれるテクニックを紹介します。主にマーケティングで使える方法なので、ぜひ覚えておきましょう!
帰納法と聞くと、なんだか難しそうに思いますが、やり方はごく単純です。
2つの選択肢が目の前にある場合、「同じ条件下で状況を比較する」となります。
たとえば、目の前に「A」と「B」の2つの市場があるとしましょう。どちらの市場に参入するべきか、あなたは悩んでいるとします。
その場合、「競合数は?」や「市場で席巻している業種は?」、「市場としての成長具合は?」などのように、同じ質問・条件で状況を見るのです。
仮に、「A市場では製造業が多く、製造業に関しては競合も多い。しかし、市場としての成長が見込める」としましょう。一方、「B市場では金融系が多く、金融系の競合が多い。しかし、市場としての成長は緩やかな見通しだ」とします。
そしてあなたの会社が「販売業」であるなら、どちらの市場に参入するでしょうか?当然、製造業を多く抱えるA市場が考えられます。
しかし、「弊社は中小なので、大手の少ない市場が良い」と「狭く深い市場」を求めるなら、「B市場」がオススメかもしれません。
このように、同じ条件や質問での比較法を帰納法と呼んでおり、そこに自分の立場を加味することで、「どちらを選ぶか?」を決めるのです。
主に仕事で行かせる方法であり、「率先してチームを引っ張りたい!」と思われる方はぜひ覚えておきたい理論と言えるでしょう。
すぐに実践できる技術ではありませんが、5年後、10年後の自分を見越せば、ぜひ身に付けておきたい能力のひとつです。
4つの理論思考法 その③「帰納法で注意すべき点とは?」
先ほど、理論思考の基本である「帰納法」を紹介しました。現状や事実を客観的に並べ、同じ条件や質問の範囲内で2つを比較し、「どちらが自分にとって有利か?」を判断するに役立つ考え方です。
しかし、理論思考の基本である帰納法も、「使い方を間違えると大変なことになる」という危険を持っています。そこで、帰納法を正しく活用するための、「注意点」をいくつか紹介しておきます。
まず、帰納法を使うには「現状や事実」が必要です
ここに間違った情報があってはなりません。現状や事実をもとに判断を下すため、間違った情報が混じっていれば結論や判断も間違ってしまうことになるからです。
そこで、1つの情報を入手するには、かならず「2つの角度」から検証するようにしておきましょう。
たとえば、「A市場には成長の見込みがある」という情報をネットで見たとします。その場合は、官報や専門誌など、もう1つの媒体でその事実が正しいかを確認するのです。いわば、「情報のセカンドオピニオン」を探すということですね。こうすることで間違った情報の乱入が防げるため、正しい結論や判断を下せることになるでしょう。
もう1つ、「総数とサンプリング数のバランス」も確認しましょう。
たとえば、「A市場の○○会社は製造業だ。××会社も製造業。△△会社も製造業」となった場合、「A市場には製造業が多い」と思ってしまいがちです。しかし、「A市場には300社が上場している」となった場合はどうでしょうか?
300社という総数に比べて、たった3社のサンプリングは少なすぎですよね?つまり、「目にした会社が、たまたま製造業ばかりだった」という危険があるのです。
したがって、総数に対してバランスの良いサンプリング数を確保するようにして下さい。さもないと、偶然の事実が入ることになり、当然、そこから導き出される結論も間違ったものになる可能性が高いのです。
このように「帰納法」というのは、事実から客観的に導き出す方法ですから、押さえる所をしっかりと押さえておく事がとても大切なのです。
4つの理論思考法 その④「“なぜ?”を冷静に追及する」
理論思考的に物事を考える人には、「冷静に“なぜ?”を見ている」という共通点があります。
目の前に問題や壁が立ちはだかったとしても
「なぜそれが問題なのか?」
「なぜ壁が目の前にあるのか?」
を冷静に見ているんですね。
一方、感情的に物事を考える人の場合、何も考えずに猪突猛進してしまう傾向があります。
つまり、目の前に壁があるにもかかわらず、「え~いっ!」という感じで突進しているのです。
これでは、壁にぶつかって跳ね返されるのは必至ですし、何度ぶつかっても跳ね返される結果に変わりはありません。結局、壁を越えられずにその場で立ち止まり、前進できずに悩んでしまうのです。
したがって、目の前に問題が発生した場合は、「なぜ?」を追求する作業をして下さい。
問題の根本を見ることで理論的な解決法を探すことが出来ますし、何よりも「“なぜ?”を見ている間は感情的にならない」というメリットがあるのです。
理論思考をゲットするには、常に冷静な視点に立つことが求められます。その意味でも、「なぜ?」を追求する方法は有効です。問題の根本から解決策を探しだし、なおかつ冷静な視点に立って物事を考えられるため、まさに究極の「理論思考」と言えるかもしれません。
さて、「理論思考」と「帰納法」をキーワードに紹介してきましたが、きっと最初は難しいと思います。どうしても感情的に物事を考えてしまいますし、「常に冷静な視点で」は言葉以上に難しいことなのです。
しかし、理論思考で一度でも「得をした!」や「問題解決できた!」を経験すると、理論思考の重要性を理解するとともに、感情的に物事を考えなくなってきます。
ですから、小さな事でも構いません。実践しましょう、そして成功体験を得てください。それが、あなたの未来を変える「核」になるかもしれません。
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ロジカルシンキングは論理的思考ですよ・・・