朝礼のスピーチで周囲の心をわしづかみにする9つのポイント

朝礼のスピーチで周囲の心をわしづかみにする9つのポイント
職場において、朝礼の時のスピーチが意外と重要であることを認識している人は、どのくらいいるでしょう。決められた勤務時間で働く人間にとって朝一番の時間というのは貴重だ。その貴重な時間を割いて朝礼は行われているのだから、時間を無駄に使ってはいけません。

やたらと長く、つまらないスピーチで時間を無駄にして、朝から職場のモチベーションを削ぐようなことをくり返していると、いくら個人的な業績が良くても人事考課にマイナス働くことになってしまいます。逆に、多少他の部分でマイナス要因を抱えていても、朝礼のスピーチだけで評価を取り戻すことは可能なのです。

とはいえ、人によってはスピーチが苦手という人もいると思いますので。そこで今日は、朝礼のスピーチに磨きをかけて、無駄な時間と思われない、有意義なスピーチができるコツをお伝えします。

スピーチのポイント1:構成を考える。

朝礼のスピーチは雑談ではない。職場にいる皆の前で話すからには伝えたいメッセージがあるべきだ。そのメッセージをいかに伝えるか。という事を考えて話の構成を組み立ててみよう。

伝えたいメッセージとは、すなわち「結論」である。話が長くなりがちな人は「結論」から話しはじめてみるのも良いだろう

。結論を先に述べた後で「なぜならば〜」と解説していくように話すことで、話が無駄に長くならずにスピーチの要点を簡潔に伝えることができるようになる。

 

スピーチのポイント2:要点を20文字でまとめておく。

朝礼でのスピーチで、伝えられる要点は多くはない。幾つもの要点を用意しても、就業前の短い時間ですべてを伝えきれないだろう。

スピーチの要点を簡潔にすることは、スピーチ自体の”聞く価値”を高めることになる。故にスピーチする前に、そのスピーチで伝えたい要点を20文字程度にまとめておくと良いだろう。

スピーチ前に要点をまとめておく事で、スピーチ中に話が脱線しても、話の要点へと軌道を修正する事も可能になる。

 

スピーチのポイント3:大事なメッセージは繰り返す。

朝礼のスピーチは朝の貴重な時間を割いて行われるもので、職場での雑談とは違う。スピーチを雑談と違うものにするためには、そのスピーチに伝えたいメッセージを含める事だ。

もちろん、そのメッセージが聞いている相手に届かなければ、それは雑談と変わらなくなってしまう。スピーチに含まれるメッセージをしっかりと聞いている相手に伝えるために、大事なメッセージはくり返し発声するようにしよう。

 

スピーチのポイント4:ボイストレーニングを行う。

朝礼のスピーチでは、短い時間で声を通してメッセージを相手に伝える事が求められる。最終的に相手に届くのは話し手の声になる。であれば、必然的に発声に気を配ることが必要となってくる。

なにも、美声を響かせて朝から人を魅了することはないが、朝からボソボソと不明瞭な声で話されても士気は上がらないし、耳障りな怒声やがなり声ではやる気も失せてしまうだろう。

話をする場所の広さ、相手の人数に合わせた声の大きさで、正面を向いて話せるようにした方が良い。そういう場所でのスピーチになれていない人は、カラオケボックスなどでシミュレーションをしてみるのも良いだろう。

 

スピーチのポイント5:話すペースに変化をつける。

人間は飽きやすい生き物だ。一方的なスピーチに長い時間集中させるにはテクニックが必要になる。そのひとつが、スピーチに抑揚をつける方法だ。

単調な話し方では話のポイントも掴めず、ついつい聞き流されてしまいがちだが、話に抑揚を付けポイントとなる部分をゆっくりと、前後の間をとって話すだけで、聞き手には話のポイントが伝わり、その話の続きを聞く体勢を取ることができる。

また、話す方も話題のポイントを確認しながら話せるので、同じ内容の話をくり返す事も無く要点をしっかりと伝えることができるだろう。

 

スピーチのポイント6:観客を圧倒しない。

朝礼のスピーチは決して自己顕示のための場ではない。自分の仕事に対するポリシーや心構えを伝えるのは構わないが、自分の主張を職場の人間に押し付けるような事をしてはならない。

聞き手は同じ職場で協力し合う仲間なのだ。これから仕事をするに当り、威丈高に訓示を垂れたり、説教したりすれば、やる気も失せて反発心を起こさせる事にもなりかねない。リラックスしながらもやる気を起こさせるスピーチが出来るよう心がけよう。

 

スピーチのポイント7:アイコンタクトを大切にする。

朝礼のスピーチは電話やメールのメッセージとは違う。その一番の違いと言えば、視覚に訴えることが出来るという点だ。

スピーチを聞く方は、その声を聞くと共にスピーチをしている人物にも視線を向けている。スピーチする方もその視線を受けて、しっかりと相手に話しかける様にスピーチすると良いだろう。そうすることで、より強く印象に残るスピーチになるはずだ。

 

スピーチのポイント8:感情を表現する。

朝礼でスピーチする時に、特に話すこともない場合、業務連絡の様な内容に終始してしまう場合がある。しかし、そのようなスピーチを感情も込めずに朝礼でするのは、話す方も聞く方も時間の無駄である。

たとえ業務連絡的な内容であっても、スピーチするのであればそこに話し手の人間性を含めるべきだ。話し手の感情が伝わるスピーチであれば、聞き手の感情にも何かしらの働きかけが生じ、興味を喚起させることができるだろう。

 

スピーチのポイント9:笑いの要素を含める。

朝礼のスピーチは漫談ではないので、あえて笑いを誘うような話をする必要はない。無理矢理笑わせようと、つまらないジョークを披露して、職場を朝から醒めた空気にしてしまうような事は避けるべきだろう。

とはいえ、笑いには人をリラックスさせ、ポジティブな思考を促す効果がある。朝、働き出す前に笑顔になる事は、業務をスタートさせる準備としては最上の状態と言えるだろう。

聞き手を大笑いさせる事はないが、少しの笑顔を引き出すようなユーモアや演出などを盛り込むようにすると、より一層スピーチの内容にも興味を持ってもらえるだろう。

 

以上、朝礼でスピーチする時に心がけるポイントをお伝えしました。朝礼の聞き手は同じ職場の人間であるから、話し手にとってもそれほど緊張することはないでしょうが、1日の始まりに時間を割いて行うものですから、無駄な話で時間を潰していては業績にも関わるし、ひいてはスピーチする本人の評価にも関わってきます。

たかがスピーチ、されどスピーチ。朝礼のスピーチを疎かにする事なく、有意義なスピーチができるように心がけましょう。

まとめ

朝礼のスピーチで周囲の心をわしづかみにする9つのポイント

・構成を考える。

・要点を20文字でまとめておく。

・大事なメッセージは繰り返す。

・ボイストレーニングを行う。

・話すペースに変化をつける。

・観客を圧倒しない。

・アイコンタクトを大切にする。

・感情を表現する。

・笑いの要素を含める。

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