相談に乗ることで職場の人間関係を円滑にする7つの術

相談に乗ることで職場の人間関係を円滑にする7つの術
会社を辞める理由は、人それぞれです。キャリアアップのため、仕事が面白くなかったから、会社の将来が不安だから…。その中でも必ず上位に挙がっているのが、人間関係を理由とした退職です。

こじれてしまった関係を元に戻すことは大変ですが、そうならないためにも、普段から人間関係を円滑に保つことが必要です。しかし、学校であれば好きな人とだけ付き合うだけでよかったのが、仕事となるとそうはいきません。

そこで今回は誰でも簡単にできる「相談に乗る」という行為を使って、人間関係を円滑にする7つの方法をご紹介します。実はこの「相談に乗る」という行為には、ものすごい効果が秘められています。

相談は二人の距離を大きく縮めて、一気に親密度を増すことに繋がります。もう他人事とは思えなくなくなるため、その人に良くしてあげようという心理効果がみられるのです。それでは1つずつ見ていきましょう。

信頼される人になろう

周りを見渡してみて、あなたが相談しようと思える人はいますか。また、その人はどんな人ですか。きっと、口が堅い、嘘をつかないなど、普段から誠実さが窺えるような人ではないでしょうか。相談をするということは、ある意味自分の弱みを見せるようなもの。それができる相手は自然と限られてくるものです。

あなたが他人の相談に乗ろうと思ったら、まずは周りから信頼されるような人物になることです。そのためには、人によって態度を変えたり、約束を破るなどという行為は言語道断です。

そして、あなたから話しかけたり小さな相談を持ち掛けることで、相手を信頼するということから始めてみましょう。信頼関係は相互で築くもの。きっとおのずと信頼されるようになるでしょう。

 

相手の気持ちを開かせよう

いざ相談をしようとしたとき、相手がしかめつらで腕組みをしている―。そんな人に相談する人はまずいません。邪魔しないようにしようとか、話しかけると怒られそうだなと思うはずです。心理学の世界では、声と同じように体の動きもその人の心理を表していると言われています。

胸襟や足元を開いて受け入れようとする姿勢を「オープンポジション」といい、逆に、足や腕を組んで相手を拒絶する姿勢を「クローズドポジション」といいます。なかなか心を開いてくれない相手を迎えるときには、積極的にオープンポジションをとって相手を受け入れるというサインを体からも送りましょう。ぐっと二人の距離が縮まるはずです。

 

環境を整えよう

相談を受けるときには、周囲の環境にも注意を払いましょう。そもそも相談を持ち掛ける側は、少し話しにくいことをあなたに伝えたいはずです。少しでも話しやすい環境を作ってあげることも、相手に対する配慮です。

ちょっと移動するのが面倒だからと、ガヤガヤとうるさい場所や周りに知人がいるような場所で済ませてしまうと、相手は自分を尊重してもらえなかったと感じて、二度とあなたに相談をしなくなるでしょう。できるだけ落ち着いて話ができて、周囲に話を聞かれないような場所を選ぶことで、あなたへの信頼度はますます上がるでしょう。

 

しっかりと耳を傾けよう

人は皆、それぞれの考え方を持っています。世の中これだけの人間がいれば、異なる意見を持っていることが当たり前です。頭では理解しているつもりでも、相談を受けているとついつい途中で口を挟みたくなったり、意見を言いたくなったりすることがあるものです。

しかしそれでは相談をする側にとっては、「この人は話を聞いてくれないな。」と感じ、せっかく開こうとした心を閉じ、本音を話してくれなくなってしまいます。話を全て聞き終わってからでも、充分に遅くありません。そこはぐっとこらえて、ひとまず先に話を全て聞いて受け入れましょう。

 

男女の違いを理解しよう

男女のものの考え方が違うということは、随分一般的になってきていますが、この相談に乗るという点についても同じ注意を払うことが必要です。例えば、男性は物事を相談されたとき、その問題を具体的に解決しようとする傾向にあります。

一方で女性の場合、その問題を解決して欲しいというよりは、まず共感してほしいと考える傾向にあるのです。この違いを知らずして、つい女性の相談に対して、「この件はここが問題だと思う。」「君がもっとこうすれば…。」なんて解決策を提示しようとするものなら、その女性にとっては余計なお世話以外に他なりません。

かえって「あの人は何もわかってくれない!」なんて評価に繋がる可能性も。相談を受ける内容もさることながら、相手が何を言ってほしいのかを汲み取ることも大切です。

 

高圧的な態度を避けよう

特に相談してくる相手が後輩や部下だった場合、良かれと思ってアドバイスしたはずが、思わぬ方向に向かうこともあります。いつもの仕事のように命令口調になってしまったり、人生経験をたとえ話に上から目線で話をしてしまいがちですが、決してそうなってはいけません。

押しつけがましく、また威圧的に感じた後輩や部下は、相談に乗ってもらっているというよりは、なんでも言うとおりにしないといけないと委縮してしまうこともあるからです。

また、相談の内容によっては、「なぜそんなことで…。」「こんなこともできないのか…。」などと思うこともあるでしょう。しかし、そんな場合であっても、バカにしたり否定したりせず、相手を全て受け入れる気持ちで話を聞くようにしましょう。

 

求められている分だけ応えよう

自分の得意分野について相談を受けているとき、思わず饒舌になってしまうこともあるでしょう。相手が貪欲に知りたい、知識を得たいと思っている場合は良いですが、そうでない場合は要注意です。

なぜなら、必要以上に口を出してしまうと、相手はおせっかいだと感じて距離を置くようになってしまうからです。そもそも相談するときには、人は何かしら自分の答えを持っているものです。その答えが正しいかどうか、背中を押してほしいと思っている場合がほとんどです。

相談に乗ってもらうことでヒントを得て、自ら解決しようとしているのです。相手の成長を止めてしまわないように、求められている分だけしっかりと答えるようにしましょう。そうすることによって、あなたはますます頼られる存在になっていくでしょう。

 

さて、相談に乗るという行為1つとっても、案外押さえておくポイントがあったのではないでしょうか。しかし、ひとつひとつはごく簡単な気遣いがあればできるものばかりです。相談に乗ることで得られる効果はいいことだらけ。

これを活用しない手はありません。職場の人間関係というと、いろいろな年代や環境で育ってきた人たちが複雑に入り混じり、そう上手くいくばかりではないことばかりです。

しかし、そこであなたは相談に乗ることによって、仲間から信頼を得たり、いざというときに頼られたりと、いつの間にか職場にとってなくてはならない存在になるでしょう。そして、ますます人間関係が円滑に進むこと間違いなしです。あなたがもし悩んでいるようであれば、是非この「相談に乗る」という行為を使って、より働きやすい環境を作っていきましょう。

まとめ

相談に乗ることで職場の人間関係を円滑にする為に

・ 信頼される人になろう
・ 相手の気持ちを開かせよう
・ 環境を整えよう
・ しっかりと耳を傾けよう
・ 男女の違いを理解しよう
・ 高圧的な態度を避けよう
・ 求められている分だけ応えよう

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