心理学の大学へ進学することを真剣に考えている受験生や高校生にとって賢く大学を選ぶために前もって幾つかの点を考慮することは大切です。
どの学科を選ぶにしても、その選択によってある程度将来の職業や進む道が決まっていくため決して軽く考えることはできませんよね。
絶対に心理学の大学で臨床心理を学びたい!と心に決めている人もいれば、心理学の大学に進学するのかあるいは全く違う分野を学ぼうかと悩んでいる学生もいることでしょう。
そうなると心理学の大学を選ぶに際してどんなことを念頭に選べば良いのか、もしくは本当に心理学を学ぶのかという点でどんな判断材料があるのかを把握して選びたいところ。そこで今回は心理学の大学選びに確認するべき事柄についてお伝えします。
就職率や収入また就業形態など具体的なことをチェックしよう
心理学の大学に進学したいという人にとっては少し厳しいと感じるかもしれませんが、決定した後に「知らなかった…」という理由で自分の選択を後悔することがあってはとても残念です。
まずは心理学の大学を選んだ際にどんな将来が待っているのか現実的なことをチェックするようにしましょう。
昨今はどの学部を卒業したとしても就職難は避けられませんので、心理学の大学に進んだ後どのような歩み方をしていくのかをある程度理解しておくのは良いこと。
臨床心理士として仕事を探すにしても常勤の正社員として保険などの保障やボーナスなどが見込めるような職場は非常に少ないと言われているのも現実。
非常勤のスクールカウンセラーなどの就職先は見つけやすいかもしれませんが、正社員とは違ってやはり収入が不安定ということもあります。
さらに心理士としての資格を更新するために実費で学会また研修に参加する必要がある事等も頭に入れて経済的な面でも情報を把握しておきましょう。
いくつかの大学で迷っているのならそれらの大学の偏差値をチェックしよう
これは心理学の大学選びに限ったことではありませんが、同じような学科で学費や学べる分野など条件が似ている複数の大学で迷ったのならそれぞれの偏差値をチェックするようにしましょう。
そしてオススメするのは偏差値が高い方の大学を選ぶこと。そうすることで将来の扉をよりたくさん持つことができるようになります。
もちろん心理学を学んでカウンセラーになるという夢を叶える人もたくさんいるわけですが、大学生の多くが経験することの一つとして、大学在学中に自分の夢や考え、またやりたい事が大きく変わることがあります。
自分に限ってはそんな事は起こりえない!と思っている人も大学というこれまでにない新しい環境やたくさんの人と出会う中で新たな自分を発見したり、心の変化を経験する人は少なくありません。
もちろん偏差値の低い大学を選ぶ事で将来叩ける扉が減るというわけではありませんが、可能性として選択肢を広げるためにより入試難易度の高い大学を選ぶ事も参考にできますよ。
心理学の中でもその大学がどんな領域を扱っているかをチェックしよう
心理学の大学を選ぼうかと思っているのであれば既に周知のことかもしれませんが、心理学と言っても学べる分野は数多くあります。
自分が専攻する分野は一つだとしてもたくさんの領域を扱っている大学であれば途中で専攻を変えたり、将来に取得する資格のために必須科目を学んだり、自分で選べる分野が広ければ広いほど後の選択肢は広がることでしょう。
例えば一番良く知られている臨床心理学を筆頭に社会心理学、教育心理学、発達心理学、実験心理学そして生理心理学など心理学と言っても他にも多くの分野が存在します。
なのでその大学が心理学についてどれほどの領域を扱っているかを事前にチェックするようにしましょう。選択する上での一つの判断材料となりますね。
チェックするために大学のホームページで教員の専門分野を見てみることをオススメ。もしくはオープンキャンパスなどの際にどれほどの分野を扱っているのか直接質問してみるのも良いかもしれませんね。
大学院に関する情報もチェックしておこう
心理学の大学に進学しようとしている時期にもう大学院のことを考えなければならないの…?と心配になった人もいるかもしれませんね。
結論から言うと、もちろん大学入学の段階で大学院の事細かな点までチェックしておく必要はありませんが、基本的に臨床心理士の資格を取ってカウンセラーなどの職に就きたいと言う人は(財)日本臨床心理士資格認定協会から指定された臨床心理士養成のための大学院修士課程を修了していることが求められるということくらいは理解しておきましょう。
大学院への内部進学が可能な大学に入学した方が大学院進学の際少し有利ということもあり得ますが、それのみを念頭に置いて大学選びを行うととても選択肢が狭くなってしまうので頭の片隅に大学院の文字を置きつつ選ぶこともできますね。
内部進学がないまたは指定された大学院ではない大学に入学し、後に資格取得のため外部進学を目指すことになったとしても大学在学中に勉強に励んでいれば問題ありません。心理学の大学と共に大学院についての情報も少しチェックしておくと安心ですよ。
再度自分が心理学の大学に入学することの動機をチェックしよう
心理学の大学に進学したいという自分の意志を持っていることはとても素晴らしいこと。しかしたくさんの大学、また学部、学科がある中でなぜ自分は心理学の大学を選ぼうとしているのかはっきりとした動機、また理由を言えるでしょうか。
これは心理学専攻の学生だけでなくすべての進学生が考えるべきことかもしれませんが、再度自分自身をチェックしてみましょう。
やはりどんな大学、どの学問を選ぶかで大きく将来が変わってきますし、学費や勉強するための貴重な時間や労力という面でも「ただ何となく選んだ」とか「とりあえずこの大学でいいかと思って…」という動機であるとしたら少しもったいないように思いますね。
例えば心理学を学ぶ理由や動機が「人の役に立ちたい」という素晴らしいものだったとして、人の役に立てる職業は他にもたくさんあるにも関わらずなぜ特にこの分野で人助けをしたいと思っているのかなど一歩踏み込んだ理由を自分なりに言えるようになりましょう。
以上、心理学の大学に進学したいと思っている人が大学を選ぶ前に考えておくべき幾つかの点を理解できましたよね。大学選びは学生にとって悩みの種となる本当に大きな選択です。
様々な人の意見や自分の意志、また将来の夢などと照らし合わせて自分に合った大学を選ぶことができたら良いですよね。
そのためにも参考にできる点として就職した後の生活がどうなるのかを現実的な視点で調査することや、その大学では専攻できるどれぐらいの分野を扱っているかなどを考慮に入れるようにしましょう。
後々の選択肢が広がる大学を選ぶというのも良い方法。そしてやはり最後は自分の気持ちと向き合ってなぜそこを選ぶのかというはっきりとした動機を持つこともその後の人生を良いものとする上で役立つでしょう。卒業時に「とても良い選択をした!」と満足できる大学を選びたいですね。
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