仕事ができない部下を上手に褒めて伸ばすには?

仕事ができない部下を上手に褒めて伸ばすには?
仕事ができない部下がいると、上司は非常に苦労しますよね。ただでさえ自分の仕事で手一杯というときに仕事ができない部下がとんでもないミスを出したり、モチベーションを感じられないような態度で勤務しているのを見たりすると大変です。「あいつがいなければ・・・」と思うことも少なくありません。

しかし、一緒に仕事をしている以上は、その部下に対して不満を抱いているわけにもいかないものです。その部下や自分、そして会社全体のためにも何とか部下の意識と能力を変えてやらなければなりません。

とはいえ、仕事ができない部下を頭ごなしに叱りつけても委縮するだけですので、ここでは褒めながら育てていくというアプローチについて解説します。ただでさえその無能さにイライラさせられている部下を褒めるのに気が乗らないかもしれませんが、その利益は巡り巡って自分のところに帰ってきますよ。では、部下を上手に褒めて伸ばす方法をお伝えします。

仕事ができない部下の褒め方:「できる」と信じ込ませる

いわゆる仕事ができない部下に共通的に見られる特徴として、仕事に対する自信のなさが挙げられます。与えられた仕事をする前から「できない」と決めつけてしまっていて、上司からの叱責を恐れるあまりかえってミスが多発しているパターンです。

このような部下が相手の場合はそのメンタルブロックを解いてあげ、仕事に成功したらどんな気分になるか、そしてそのためには何をすべきなのか考えさせましょう。仕事をうまくこなす方向で対応させれば、仕事ができない部下でも次第に解決策を見つけられるようになります。

そもそも、社会人として仕事をする上で「できない」を連発する態度もいただけないものです。そのあたりの厳しさもしっかり教えてあげましょう。

 

仕事ができない部下の褒め方:期待をかける

「期待しているよ」という言葉は魔法の言葉で、言われるだけでモチベーションがアップします。それは仕事があまりできない部下にとっても同様です。それどころか、仕事に対する意識が低い部下だからこそ、「期待している」という言葉を聞いてモチベーションをアップさせることがあります。

 

仕事ができない部下の褒め方:努力を認め、アドバイスする

仕事ができない部下の中には、本人は一生懸命に努力しているつもりでもその効果が出ていない、というタイプが少なくありません。その場合はモチベーションもそれなりに高いので、「期待している」と声をかけるとかえってストレスを感じてしまうことがありますので、別のアプローチが必要です。

具体的には、本人がどんな仕事をしているか観察し、努力を認めて褒めた上でアドバイスを出します。「頑張っているのは分かるから、ここをもっとこうすると成果が出る」というアプローチです。そして実際に効果が出たときにも褒め、以前の仕事の仕方とどう違うか比較させましょう。

 

仕事ができない部下の褒め方:「やればできる」

よほどのことがない限り、以前はどんなに仕事のできない部下でも、成果を出せるようになれば仕事が楽しいと感じるようになるものです。そうなればしめたもので、今までとは打って変わった態度でシャキシャキと仕事をこなすようになってくれます。

そして、そのときも「君はやればできるんだ」ともうひと押し褒めてあげてください。すると部下のほうでも自信を身につけ、モチベーションをさらにアップしてくれます。

 

仕事ができない部下の褒め方:昇給などをちらつかせる

仕事をもっと効率的にこなすことにより昇給や昇進などのチャンスがあるなら、それを部下にもしっかり教えてあげましょう。きちんと正しく働けばこうしたチャンスをつかめると分かれば、部下の意識はさらに変わってくるからです。

 

仕事ができない部下の褒め方:「できないやつだ」と思い込まないこと

最後に、仕事ができない部下を持つ人が気をつけたいマインドセットについて解説します。ほとんどの場合は「あいつにはどうせできないだろう」「またミスを連発するに違いない」と高をくくってしまいますが、「あいつならできるかもしれない」とプラスのマインドセットに変えるのです。

不思議なことに、「どうせできない」と構えていると部下はミスを多発し、「あいつなら大丈夫だ」と思っていると出来が良い、ということはよくあります。また、「できないだろう」「できるだろう」というこちらの考え方が態度にも影響することがあるので、よく気をつけたいものです。

 

以上、仕事ができない部下の褒め方についてお伝えしました。仕事ができない部下に日頃イライラさせられているのに、褒めるなんて気持ちが悪いと思ってしまうかもしれません。ただ、かといって叱ってばかりでも部下は伸びてこないので、ここは自分のためにもマインドセットを変える必要があります。

そもそも仕事に対する自信がない部下にはできると信じ込ませたり期待を掛けたりし、その意識を変えてあげましょう。また、頑張りを評価して的確なアドバイスを与えた結果仕事ができるようになれば、部下のモチベーションも断然変わってきます。昇給・昇進をちらつかせるのも手です。

最後に、こちらでも「あいつなら大丈夫だ、できてくるだろう」と期待していれば、意外にうまくいきます。おまじないに近いところもありますが、こちらが思っていることが態度にも出て、結果職場の雰囲気が悪くなることもありますので、可能な限りプラス思考で構えましょう。

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