子供が親をうざいと思うのは何故?理由とその対処法

子供が親をうざいと思うのは何故?理由とその対処法
「うちの親、超うざい!」まさか、うちの子がそんな風に思う日がくるなんて…、と凄くショックを受けてしまいますよね。しかし、悲観的になってはいけません。子供は親に反発心を抱く時期を通り過ぎて大人に成長していくのですよ。

反抗期の子供との関係って、とても難しいですよね。親としては、不機嫌になるスイッチがわからず、憎たらし気に悪態をつかれると、ただただ可愛かった幼い頃を思い出して「あの時は良かった…」と思わず呟いてしまいそうになります。だけど、子供の成長は喜ばしいことです。

徐々に親離れを始めた子供は、一体親のどんなところをうざいと思うのでしょうか。子供の成長と共に、親も子供との接し方を見直す必要があります。そこで今回は、子供が親をうざいと思う理由と、その対処法についてお伝えします。

過干渉な親は子供にうざいと思われる

子供が幼い頃は、親が子供の世界全てでした。今日何を着るのか、どこへ行くのか、何を食べるのか、家でどう過ごすのか、全て親の判断によって決定されます。しかし、子供は成長と共に少しずつ判断力がつき、自分のことは自分で決めたいと思い始めます。

それなのに、親が何から何まで子供のすることに口を出してきたら、「うざい!」と思うのは当然です。過干渉な親は子供にうざいと思われるのです。

もちろん、子供の判断力ですから、間違った選択をするかもしれません。親が見守ることは必要です。しかし、人は間違いを乗り越えて成長するものです。子供が失敗しないように、困難を取り除いてあげたいというのは親心ですが、それが子供にとってはうざいのです。

 

子供の意見に耳を傾けない親は、子供の心に言葉が届かない

子供の話は、時に親にとってはひたすらつまらなく、そして矛盾がたくさんあり、話の流れもチンプンカンプンだったりしますよね。子供の主張も「いやいや、そんなおかしな主張がありますか」と親から見たら、全く道理が通っていないこともあるでしょう。

しかし、だからと言って子供の話に耳を傾けない親の態度は、子供に大きな反発心を抱かせます。自分の話を聞いてくれない親から、色々な言葉を投げかけられても、「うざい」と思われるだけで、子供の心に届きません。

 

子供は比べられることに敏感!親が比べると反発する

親がついやってしまいがちなのが、子供を誰かと比べてしまうこと。同じクラスのお友達や、兄弟間で比べて「もっと頑張りなさい」と言ってしまったことがあるという人も多いでしょう。

しかし、これは子供にとっては親に最もしてほしくないことなのです。比べる行為は、子供自身ではなく、比べている対象に照準を合わせているということ。

ありのままの自分を見てくれない親の態度に子供は超敏感。口に出して比較されたら、「うざい!」と反発するのは当たり前なのです。

 

心配するのが親心、だけど子供はそれがうざい

昔と違い、このご時世子供を一人で行動させるのには不安が付きまといますよね。子供が犯罪に巻き込まれないように、事故に合わないように、送り迎えしたり、門限を早い時間にしたりと、今の親は子供の安全を守るためにやらなければならないことがたくさんあります。

しかし、この子供を守るための行為が、徐々に親離れを始めている子供にとってはひたすらうざいのです。「一人で大丈夫!」と主張する時は、確実に親の心配を「うざい」と思っています。

 

子供の話を親身に聞ける親を目指そう

親としては子供のためを思っての言動が、子供にとってはとにかく「うざい」。そうならないようにするためには、子供の話をきちんと聞ける親になることが大切です。

人は、自分がしてもらったことに対して、自分もそうしようと思います。親の言葉を子供が素直に耳を傾けるようになってもらいたいのであれば、まずはあなたが先に子供の話に耳を傾けましょう。

忙しい毎日「ねぇねぇ聞いて」と子供が笑顔で話しかけてきても、つい「忙しいから後で」と断ってしまい、そのまま聞かずに1日が終わってしまうこともあるでしょう。

親としては些細な気にも留めないことですが、子供にとっては「親なんてウソつきだ」「全然話を聞いてくれない」と小さな失望を繰り返し、それが募ると自ら口を開かなくなり、そして親の話にも耳を傾けなくなってしまいます。

子供が親の話を「うざい」と思うきっかけを作っているのは、親自身なのです。子供の目を見て、子供の話を聞く時間は、良好な親子関係にとても大切なことなのです。

 

本当に危ないこと、やってはいけないことは毅然と叱ろう

子供が親をうざいと思うのは、親の世界から抜け出し、自立しようとしている証です。一生懸命成長しようと頑張っている子供の行為を細かくチェックし、いちいち口を出している親は、子供にうざいと思われるだけではなく、強い反抗心を抱かせてしまいます。

なので、ある程度子供の判断に任せることが必要です。例えば今日何を着るのか、宿題をやる時間、休日の過ごし方など、親の目から見たら「もっと上手にやる方法があるだろうに…」と思うことでも、子供が自分でやろうとしているならば、見守ってあげる姿勢が大切です。

しかし、まだ成長過程の子供は、判断が甘く、間違ったことをしてしまいます。子供に失敗させることは大切ですが、子供の命を守り、子供が社会のルールを守れるようになるためには、やはり親の助けが必要なのです。

本当に危ないこと、やってはいけないことは、どんなに子供が反抗しても、「うざい!」と嫌がられても、毅然とした態度で叱り、教えましょう。

 

さて、反抗期を迎えた子供は、どんなに親が最良の道を選んでも「うざい」と思うものです。しかし、うざいと思いつつも「やっぱり親の言うことは一理ある」と耳を傾けてくれるのか、「うざい!」と完全に親に背を向けてしまうのか、その境目は親子の信頼関係にあります。

子供が親を信頼しようと思うのは、「親は、自分のことを信じてくれている」と感じた時です。先に子供を信頼してあげてください。そして、子供が一人で歩けるように見守ってあげてください。その上で、「迷ったり、壁にぶつかったりした時は、いつでも助けてあげるから」と、態度で示してあげましょう。

親がいなければ何もできない時期は過ぎました。今度は、親が子供にとって安心できる港になってあげる時期です。一人で広い海原に出るのは勇気がいること。だけど、振り向けばいつでも帰れる場所がある。

そんな信頼関係が、子供にただうざいと思われるだけの親ではなく、いざという時、子供が頼ってくれ、子供の危機を助けることができる親になるために、一番大切なことなのです。

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