記憶術を高めるための基礎☆楽しいから続く5つの練習法

誰でも1度は物忘れをした経験ってありますよね。物忘れをしてしまう人にお勧めなのが記憶術。ヒトの記憶は脳の側頭葉にある海馬という場所で行われますが、認知症などで記憶力が低下した脳は、この海馬の萎縮が見られたりします。

つまり、記憶力を鍛えるには海馬を含めた脳の機能を鍛えるトレーニングが重要。しかし、一般的に紹介されている記憶術はなかなか続かないものです。

それは、多くの記憶術が取っ付きにくいと感じるからでしょう。楽しければ毎日続けて出来るはず。今回は、楽しみながら記憶力を鍛える方法をお伝えします。

今回紹介する方法全てを行わなくても構いません。あなたも、これなら毎日できそうと思えるものから始めて下さい。

感じたことを意識しよう

ヒトの記憶には短期記憶と長期記憶がありますが、物忘れを無くしたり、知識として蓄えたりするには、情報を長期記憶として保存させる必要があります。

では、ヒトはどのように短期記憶を長期記憶として保存しているのでしょうか。その役割を担うのが前頭前野という場所。前頭前野は記憶の取捨選択を行っています。

つまり、前頭前野が大切だと判断した内容だけが長期記憶として保存されます。前頭前野に拾ってもらう方法はただ1つ。それは、注意を向けることです。

注意を向けるために、記憶する情報に加えてあらゆる感覚情報を取り入れてみましょう。例えば人の名前を覚えるには、その人の容姿、匂い、握手をしたときの体温などあらゆる情報を取り入れておくことが必要です。

人に会った時に、そこまで意識することってないですよね。まずは、記憶術のトレーニングとしてあらゆるものを意識することから始めてみましょう。

人と積極的にコミュニケーションを取ろう

ここまで記憶するために必要な方法についてお伝えしましたが、ここからは、脳の機能を高めて記憶力を倍増させる方法についてお伝えしますね。

まずは、人と積極的にコミュニケーションを取るというもの。ここで、ある実験を紹介しましょう。複数のマウスと一緒にいた場合と一匹のみでゲージに入っていたマウスの脳の血流量を比較した所、複数のマウスと一緒にいたマウスの脳の血流は、一匹でゲージに入っていたマウスよりも増えていたという結果になりました。

つまり、脳の血流を増やすには、多くの人とのコミュニケーションが大切だと言えますよね。最近は、メールや電話で要件を済ませてしまう人も多いもの。

しかし、実際に会って伝えると脳の血流も増えることが実験で証明されています。記憶術のトレーニングだと思って、人との会話を楽しんで下さい。

楽しかったことを思い出してみよう

何かを覚えること自体が苦手という人もいるでしょう。そう訴える人の多くは人生を悲観的に考えています。実際、不安や心配などネガティブな感情に囚われていると記憶力が低下してしまうとうデータも。

まずは、ネガティブな感情になりそうになったら、良いことに意識を向けるようにして下さいね。そんな方にやって頂きたい記憶術は、楽しかったことを思い出すという記憶術。

どんな小さなことでも構いません。楽しかったことを思い出す習慣をつけると、記憶力が改善するだけでなく、前向きに物事を捉えられるようになり生活の質も改善されますよ。

興味のあるものから覚えてみよう

ヒトが何かを始めるには、欲求が必要だと言われています。つまり、記憶力を上げる1番の方法は、記憶したいという欲求を創りだすことなんです。

ここでお勧めしたい記憶術は興味のあることを掘り下げるという方法。あなたも興味のあることとなると、覚えようと思っていなくても自然に覚えてしまいますよね。このように自分の知識欲を満たしていくと自然に記憶力が向上します。

さて、記憶術というと何か難しい、高い器具が必要と思っていた方も多いのではないでしょうか。しかし、記憶するために必要なプロセスはたったの3つ。

「注意を向ける、関連付ける、繰り返す」です。この3つのプロセスをしっかりマスターして物忘れを予防して下さい。また、ヒトの記憶力はあなたのちょっとした心がけで改善することが出来ますよ。

今回紹介したように人生を前向きに捉え楽しく過ごせるようになると記憶力は向上していきます。つまり、自分の記憶力だけに注意が行き過ぎてしまうと効果がないんです。

このコラムを読んでいる人のなかには多くの記憶術を既に試したという人もいるかもしれません。今までどの記憶術を試しても上手くいかなかったという人は人生を楽しく過ごし生活の質を上げることから始めてみて下さいね。