将来の夢を明確にするために一度は読んでおきたい名作本

将来の夢を明確にするために一度は読んでおきたい名作本

将来の夢について、こんな仕事をしたい、何か社会に役立つ活動をしたい、あんな家庭を築きたい…など、漠然とした希望や思いを持っていても、具体的にきちんと考えるのは難しい。

そう考えている方は、学生、社会人に関わらず多いと思います。また、そもそも将来の夢について、まだ何も考えられていないという方もいらっしゃるかもしれませんね。

将来について考える時、身近な人生の先輩方に相談したり、著名な成功者の話を聞いたりするのも参考になりますが、名作と呼ばれる書籍からも良いヒントがもらえることが多々あるんですよ。

そこで今回は、将来の夢を明確にするために一度は読んでおきたい名作本を5作品、様々な視点やジャンルからお伝えします。

「星の王子さま」(著:サン=テグジュペリ)

読んだ事がなくてもタイトルだけは知っているという方も多いのではないでしょうか。将来の夢を思い描くにあたり、自分自身のことや人生そのものについて改めて考えながら読んで頂きたい不朽の名作です。

この物語に登場する「いちばんたいせつなものは、目に見えない」(河野万里子訳 2006年発行 新潮文庫版)という言葉は、名言としても広く知られていますね。

この物語の語り手であるパイロットの「僕」と、彼が出逢った小さな王子さまは作者のサン=テグジュペリ本人の分身であると言われていて、「星の王子さま」は大人が幼かった頃の自分と対話する物語だという見方もあります。児童文学として扱われていますが、年齢を問わず人生を通して手元に置いておきたい名作の1つですよ。

 

「13歳のハローワーク」(著:村上 龍)

こちらも若い世代を対象とする本ながら、将来の夢を具体的な職業として考える時にオススメな1冊です。様々なジャンルの職業を紹介する図鑑のような本です。

タイトルの通り小学校高学年から中学生向きに書かれているので、「国語」「音楽」などの興味のある科目や「学校行事が好き」といったキーワードから職業が分類されています。

ですが、大人でもすぐには思いつかないような職業も掲載されているので、将来の夢や現在の職業について漠然と悩んでいる方には、視野が広がるという意味で参考になるでしょう。

「戦争」や「武器・兵器」など、10代の子どもの興味の対象として扱いの難しい分野についても触れられていますので、将来の夢を現実的に見据える良いきっかけになりますよ。

 

「夢をかなえるゾウ」(著:水野 敬也)

続いては、社会人になる直前、あるいはすでに社会に出て悩みながら日々を過ごしている世代に読んで頂きたい名作です。TVドラマ・アニメ化もされて、とても話題になりましたね。

自分を変えたいと思いながらも、なかなか実現できないでいる主人公が、突然目の前に現れたインドの神様「ガネーシャ」に課題を与えられ、それをクリアしていく中で少しずつ成長していくというお話です。

ファンタジーやコメディの要素もあって小説のようなのですが、ジャンルとしては自己啓発本、あるいはビジネス書に分類されます。

ガネーシャが主人公に次々と課す課題は、松下幸之助やココ・シャネル、タイガー・ウッズなど古今東西の成功者のエピソードにちなんだもので、偉人伝のダイジェスト版のような読みごたえもありますよ。将来の夢を叶えるためのヒントが盛りだくさんです。

 

「年収200万円からの貯金生活宣言」(著:横山 光昭)

さて、将来の夢を明確にするということを、よりシビアに考えればお金の問題は避けて通れないでしょう。そういった経済的な視点からオススメするのは横山光昭さんの「年収200万円からの貯金生活宣言」です。

横山さんは序文の中で「お金のコントロールができない人はお金の面だけでなく、自分が思い描く理想の生き方や人生を実現する可能性を著しく下げてしまう」こと、そして、めざすのは「一時的な預貯金の増加ではなく、(中略)景気にも影響されない“貯められる自分”を作ること」だと述べられています。

たとえ思い描く将来の夢にお金が必要なくとも、お金をきちんとコントロールできる力を身に付けることは、生きていく上で決して無駄にはなりませんよね。

普段の生活にも非常に役立つ名著です。ちなみに、この本を元にした家計簿や90日間の実践ノートなどもありますので、まず実践してみるのもいいですよ。

 

「スーパーリアルRPG」(著:ゆうきゆう イラスト:ソウ)

最後は、かなり変化球な1冊をご紹介します。この作品の正式タイトルは「心理研究家ゆうきゆうのスーパーリアルRPG マンガで分かる理想と現実の115の違い」。

ロールプレイングゲームを題材に、人気心理研究家のゆうきゆうさんが理想と現実がいかに違うのかということを、ブラックユーモアを交えて解説しています。

将来の夢を描く時、高い理想を掲げることは、珍しくないですよね。正に“夢”なのですから、それは決して悪い事ではありませんし、その高い理想がモチベーションに繋がるなら、むしろ良い事です。

ただ、現実というものを見失ってはいけません。これから将来の夢を描こうとしている方には水を差してしまうかもしれませんが、現実の厳しさや理想との違いをしっかり自覚しておく事で、困難に直面した際に心構えができるはずですよ。

尚、Web版(「スーパーリアルRPG」で検索 「セクシー心理学」内に掲載中)で書籍未掲載のエピソードも読むことができるので、こちらも合わせてぜひチェックしてくださいね。

 

将来の夢を明確にするために一度は読んでおきたい名作本5作品をご紹介しました。自己啓発書から児童文学、実用書、コミックエッセイなど、幅広いジャンルから選び、様々な視点からヒントになり得るよう選びました。

どのような作品でも、たった1冊の本で人生観が変わる事や、自分の将来の夢が決定づけられる事は珍しくありません。

もちろん、そこに書かれていること全てが正しいとは言えないですが、将来の夢に向かって進むための大切な支えになるでしょう。星の数ほどある作品の中から、そうした自分にとっての特別な1冊と出会える事は、とても貴重で素晴らしい事ですよね。

将来の夢や現在の生活に悩む方は、今回ご紹介した名作本5作品の中から1冊でも読んで頂きたいです。また、この5作品を参考に、自分が読んでおくべき特別な作品を、ぜひ見つけてくださいね。

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