虚栄心の強い人はどうしても社会の中で浮いてしまいますよね。これは虚栄という言葉の意味を考えればすぐに分かることなのですが、虚栄に身をやつしている本人は気がつかないようです。
虚栄心というのは、見栄を張って、自分を実際以上の存在に見せようとすることです。自分を実際より大きく見せたいという欲求は人間に限ったことではなくて、例えば動物でも、敵と戦うときには羽根をひろげたり、毛を逆立てたりして、自分を大きく見せます。
敵を威嚇するために自分をより強く価値あるものに見せたがるのは、動物の本能と言っても良いのです。ではどうして人間社会では同じことをしても嫌われるのか、不思議に思うところですよね。ということで今回は、虚栄心が強い人が嫌われる理由についてお伝えします!
虚栄心の強い人が嫌われるのは、動物的だから!
最初にも書きましたように、動物でも自分の身体をより大きく見せることはよくあるのです。これは主に、天敵と闘うときやオスがメスにプロポーズするときに見られます。
より美しく、強く、魅力的に見せるため、奇声を発したり、激しいジェスチャーを見せたりということもあります。つまり、自分を自分以上に見せたいという欲求は、むき出しの動物的本能ということなのです。こうした動物的本能に対し、人間社会というのは、本能をさりげなく隠すことを求められています。
例えば、犬猫などのペットを除く大多数の動物が生まれたままの姿で一生を終えるのに対して、人間は毎日衣装を着替えますね。裸身を隠すわけです。同様に、動物は感情をまっすぐに表しますが、人間は感情もオブラートに包んで表現します。
普通の大人なら、自分を誇示したくなる欲望があっても、それをモロに見せず、控えめに表現するということです。虚栄心の強い人というのは、こうした人間的な配慮が出来ていないから嫌われると言っていいでしょう。
虚栄心というのは、一見人間的な厭らしさのようですが、実のところ動物的な本能なので、自分自身が心の奥底にしまってあるそうした本能を人から見せ付けられることが嫌なんですね。
虚栄心の強い人が嫌われるのは、勝ち負けを気にしすぎているから!
虚栄心の強い人というのは、他人を過剰に気にしている人です。人より大きく見せよう、強く見せよう、美しく見せよう、お金持ちに見せよう、充実してるように見せようといった思いが膨らんで、現状を「盛って」虚栄心をひけらかしてしまいます。
つまり、虚栄心の強い人というのは、他人との間に常に勝ち負けの基準をおいて暮らしているということなのです。世間一般の人々は勝ち負けだけに基準を置いて生きているわけではありません。
心の満足を何より大事に生きている人もいます。虚栄心の強すぎる人というのは、こうした他人の価値観を無視して自分の虚栄を押し付けてくるから嫌われるのです。
実際、順位や地位にこだわる人に、虚栄心の強い人が良く見られます。例えば、会社の提供する社宅などに暮らしている奥さんの中に、夫の地位や高給をひけらかして充実した生活ぶりを見せつけようとする人がいます。
また、名門校に子供を通わせている親の中にも、自分をよくみせるために、子供の出来が良い事を吹聴する人がいますね。他の人は誰もそこまで勝ち負けを気にしていないのに、一人だけ勝ち負けにこだわって、自分を人より上に置かないと気がすまない人というのは、正直言って、滑稽なのです。
虚栄心の強い人が嫌われるのは、自分からも他人からも逃げているから!
虚栄心の強い人というのは、常に飾り立てた自分を人に見せています。常により良い自分を追いかけ、本当の自分の姿から眼をそらせている状態です。
虚飾を取り去った裸の自分には全く関心がないので、自分を磨くことはせず、上辺を飾るだけです。ところが実際はというと、本当の自分を見せない人というのは、実際の自分に自信がない人なのですね。
自分の実力や才能に自信があれば、自分の現状に満足がいかなくても、将来を期待することが出来ます。そういう人は、自分を虚栄で飾る必要はないのです。自分を飾り立て、盛りに盛って見せ付ける虚栄心の強い人というのは、大きな事をいっても、実は自信のない小心な人です。
こうした虚栄心の強い人々は、本当の自分から逃げ、より華やかな自分を装うことで、他人との交流からも逃げているのです。自分の上に無駄な飾りをどれだけ盛ろうと、そんな上辺だけのお飾りで本当の付き合いが出来るわけがありません。
等身大の自分を見せられない人に、心を開く人はいないのです。自分を大きく、素晴らしく見せようとばかり腐心している虚栄心の塊のような人をみると、人々は、この人とは本当の付き合いはできないと思ってしまいます。それは、彼らが自分の姿を一切見せようとしないからなのです。
虚栄心は自分を自分以上に見せようとする心理です。自分をより大きく立派に見せようとすることは、動物の本能に根ざす欲望といっていいものですが、これが人間社会で嫌われるのは、第一に、動物的だからです。
動物は本能を隠さず、自らを誇示して大きく見せようとする本能的な欲求は、社会人ならば覆い包むべきもの、それがむき出しになっていることを人は嫌うのです。
また、虚栄心というのは、勝ち負けに根ざす判断ですので、しょっちゅう見栄をはり虚栄を飾っている人というのは勝ち負け以外の価値観を度外視している点で、普通の人から見るととても滑稽です。
虚栄心の強すぎる人というのは、結局自分の虚像だけを追っている人、自分の実像から目をそらし、他人との真の交流を拒んでいる人です。こんな人と付き合いたいと思う人はいませんよね。もし、心当たりがあるなら、自分を見直してみてください!
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自分は控え目で、温厚。のつもりが、控え目だー温厚だーなんて自分の事思ってる事自体、虚栄心の始まりなのかな!? 知らず知らずのうちに、身の丈以上のことをしてるというより、装ってる自分に気づいた気がします。このページを読んで、これって俺じゃん…って思いあたる事が多くありました。虚栄心の始まりどころか、虚栄心の塊じゃん。て、思いました。ですが、こうなっちゃったら、もう後に引けない気がします。急に怖くなりました。
レクサス・ロレックス 身内にいるんですよね
進物持って行っただけでスグに借りができたとか。。
いい歳して本当に大切な物がまだ見えていない悲しい限りです。
心の目がある人に見られたら虚栄心や見栄なんて透明のビニールみたいに
見過ごされてしまいます。人間って経験や年齢ではないです。
こちらの記事は笑えました。身内そのものだったので。。
通りすがりが失礼いたしました。
正に自分です。
最近、早く結果を出した方が凄いと思われると考え、精度が低い物を出してしまい逆に怒られてしまいました。
また、飲み会でも弱い自分を隠す為、大声で話したり、上から目線で話したり、大変失礼なことをしてしまい怒られます
ほんとありのままの自分で生きて行きたいと最近考え直しています。
耳に痛い話です。
周りにもこういう人います。
別に気取ったり、自分を大きく見せる必要はないはずなのですが、家の自慢や収入の額、乗っているクルマなどの話を、自慢気に話す人がいます。
外見でしか人を見ない、判断しない人のほうがさびしいですよね。