企画書作りで、説得力がアップする書き方とは


企画書作りはプロジェクトの要で、企画が通るのも通らないのも企画書にかかっていますよね。ポイントを抑えた企画書が作れるとどんなプロジェクトでも重宝されますので、是非、効果的な企画書作りを身につけておきたいものです。

企画書で大切なのは説得力です。イエスでもノーでもない真っ白な状態の上司やクライアントをイエスに引き込むのが、プレゼンの目的。企画書はそのための最大の武器です。企画書の力で相手をうんと言わせなければいけないので、否が応でも説得力が必要になってきます。

とはいえ、慣れないうちは、なかなか説得力のある企画書が作れないものです。説明を増やせば良いというわけではなく、無駄に字数が増えると、聞き手の集中力が落ちてしまうこともあります。

ということで今回は、説得力のある企画書の作り方をお伝えします。

まずはCTPTをきっちり抑える!


企画書作りで大切なのは、CTPTと呼ばれるマーケティングのポイントを抑えておくことです。

CTPTというのは、C(Concept)、T(Target)、P(Process)、T(Tool)の頭文字をあわせたもので、マーケティングの基本になります。企画書はマーケティングの端緒、CTPTをきっちり抑えておくことが勝てる企画書の基本です。

まずはC、コンセプト。コンセプトでは、企画書で提示されているプロジェクト、商品、サービスなどの基本となる考えを示します。どういう商品であるか、どういうサービスであるかという概念説明です。コンセプトは企画説明の要となる部分で、マーケティング調査などの結果から打ち出します。

コンセプトで大切なのは、次項のターゲット、プロセス、ツールと合致していることです。コンセプトが根幹なので、ブレないようにしましょう。

T、ターゲットは商品などの購入層。サービスならそれを受ける層、プロジェクトなら来場してくれそうな層となります。どんな客層を狙うのか、年齢、性別、既婚、未婚などでターゲットを絞り込んでいきます。そのターゲットに向けてコンセプトを練り上げていきます。

P、プロセスは経緯。ターゲットにコンセプトをどうやって伝えるか、どういう展開をしていくかという経緯を説明します。

最後のT、ツールは、どういう手段でそのプロセスを実施していくかについての説明です。

この4点を端的にまとめることが企画書作りの基本ですので、曖昧な点があれば情報を補充しましょう。ターゲット、プロセス、ツールは具体性がないと説得力が出ませんので、曖昧な部分は曖昧なままにしておかないようにしましょう。

 

数値を出す!

企画書における説得力の要となるのが、具体性。企画している事業や商品、プロジェクトを実施したらどんなメリットがあって、どれくらいの収益があがるのかといった点をできる限り具体的に提示するようにします。

具体性を出す上で有益なのが、数値を出すことです。日常の会話でも、数値を出すと分かりやすくなりますよね。「あんまり高くない○○を買いたい」というより、「****円くらいの○○を買いたい」と言った方が思い通りの物を手に入れやすくなります。

企画書を作成する際にも、できるだけ具体的な数値をだしていきましょう。特に、ターゲットやプロセスは具体性が大切ですので、数値で絞り込んでいくようにしましょう。

新しいサービスのターゲットが若い女性だとして、ただ単に「ターゲットは若い女性」とするのではなく、「10代後半から20代前半の女性」とする方が具体像が浮かびやすくなります。

「ターゲットは中年男性」とする場合も、「30代後半から40代後半、収入400万ー600万の男性」とした方がターゲット層が明確になると同時に、商品のコンセプトもクリアになります。

プロセスでも、「3ヶ月間の無料お試し期間を設ける」「980円のミニセットを販売」というように数値をあげていくと具体的になります。実際の導入までには数値も含めブラッシュアップされていきますが、企画書段階でも出来るだけ数値を入れていくと、聞き手がイメージを想起しやすくなります。

 

見せ方を工夫していっそう具体的に!


内容が固まってきたら、企画書の構成を工夫しましょう。見せ方を工夫すると、コンセプトが伝わり易くなります。

企画書は企画を書けば良いというものではありません。企画書を読む相手がその企画を受け入れやすいように、出来るだけ工夫しましょう。未知の商品を紹介するのは難しいものですが、商品像が明確にならないと、見るほうとしては受け入れられません。

そこで物をいうのは、ビジュアル資料です。一言でいうと、表や画像、イラストなどで見る人に具体的なイメージを与えること。企画説明といっても、言葉だけではなかなかイメージがわかないもの。ダイレクトに目に飛び込んでくるヴィジュアル資料は、この点で助けになります。時には、数ページ分の文字資料よりも数点の写真資料の方がインパクトを与えることもあるのです。

副次的な資料として、過去の類似商品、類似イベントなどを紹介するのも効果的です。企画書の中で提示している商品と同系列の商品がどういう受け入れられ方をして、どういう売れ方をしたのか、どれくらいの収益をあげたのかという点について具体的な数値を示し、表やグラフを提示すると、商品の全貌が見えてきます。

類似商品といっても、見かけが似ているとか機能が似ているとかいったことではなく、商品コンセプト、商品戦略の似ているものを選びましょう。

 

企画書つくりはポイントさえ抑えれば、難しいことではありません。

基本はCTPTをしっかりさらうこと。コンセプトとターゲット、プロセス、ツールがズレないこと。また、ターゲットとプロセス、プロセスとツール、ツールとターゲットとの間にも齟齬がないように気をつけましょう。

企画書の説得力を増すためには、数値を活用するのも効果的です。ターゲットやプロセスを提示するときは、出来るだけ具体的に。読む人に分かりやすくなるのは無論、自分の頭の中でアイデアを改善していく助けとなります。

さらに、表やグラフ、画像などを添えると、企画が立体的になってきます。言葉だけでは伝わりにくい部分を表現したいときはビジュアルを加えましょう。インパクトが足りないと感じたら、過去の類似商品などの売れ筋、売れのプロセスなどを紹介すると一層分かりやすくなりますよ!

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