仕事の生産性を上げたいけど自分だけの力では難しいと思うことってありますよね。たしかに会社のシステムなどを変えると生産性アップにつながりますが、それを提言して実行に移してもらうのはなかなかに厳しいことでしょう。それなら仕事の生産性を上げることは不可能かというと、そんなことはありません。自分の決断力を磨けばよいのです。
決断力を磨くと、仕事中の判断だけでなく、仕事の取り掛かりも早くなるので、生産性が大幅に上がります。これをやった方が良いかと迷う時間が多かった方は特に、決断力向上による生産性アップが明白に感じられるでしょう。
そこで今回は、決断力を磨いて、仕事の生産性を上げるコツについてお伝えします。
ぶれない芯を持つ
決断をするときには、自分としての方向性を持っていなくてはいけません。一回一回の決断の時に自分の方向性を考えているようでは、時間がいくらあっても足りなくなってしまいます。
自分の最終的に向かいたいところ、目標のようなもの、絶対に曲げたくない信念をきちんと持つことで、判断にかかる時間を短くすることができます。この記事を読んだのを機に、改めて自分と向き合ってみてはいかがでしょうか。
期限を決める
物事の判断には数えきれないほどの観点があり、多くの懸念材料があることでしょう。決断力を上げるためには、ある程度の懸念は切り捨てていかなければなりません。すべてについて考えるてしまうときりがないので、まずは優先順位をつけましょう。
優先順位の低いものにたくさん時間をかけても仕方がありません。自分で定めた期限になったら、それ以上は考えずに切り捨ててしまいましょう。社長でもないかぎり、上の立場の人がいるわけですから、もしどうしても不安だというならチェックしてもらえば良いのです。「自分ですべて」ではなく、「期限内にできるだけ」考えることが決断力アップのコツです。
問題を明らかにする
決断をするとき、何を迷っているか分からなくなった経験はありませんか。問題が何なのか、なんのために決断が必要なのかを明確にしましょう。Yes・Noだけの問題であればそこまで重要ではないかもしれませんが、複雑な問題の時は必ず事前にそれらを明らかにするように努めましょう。
情報を集めておく
決断力は情報量に大きく左右されます。情報量といっても幅広い情報を集めればよいという単純な問題ではありません。ただ単に多くの情報があるだけでは、かえって迷う時間を増やしてしまいます。自分にとって必要な情報を取捨選択して、それについてのより深い知識を身につけることが大切なのです。
情報を「集める」、知識を「身につける」と書きましたが、理想は決断の前の段階で情報・知識を「持っている」ことです。決断を迫られてから調べても問題はありませんが、事前にそれらを持っていれば、より短い時間で決断できますよね。つねに自分の仕事に関する情報にアンテナを向けておき、必要な知識を身につけるという習慣をつけていきましょう。
一歩引いて考える
決断力がないと思う人は、自分がなぜ迷うのかを考えてみてください。会社のための重大な決定だから…それによって取引先との関係が崩れうるから…などなど、それぞれ様々な理由があることでしょう。
では、他の人がなかなか決断せず、悩んでいるのを見ると、どう感じるでしょうか。きっとそんな小さなことで長々と迷わなくても良いのに、と心の中では思うことでしょう。つまり何が言いたいのかというと、あなたが決断できない理由は「あなた自身が決断を下すから」なのだということです。
そこでおすすめしたいのが、他人にアドバイスをするつもりで考えることです。そうすると些細な問題に時間を取られることなく、決断力を上げることができるでしょう。客観視するのは初めのうちこそむずかしく感じるかもしれませんが、少しずつ慣れていって一歩引いて考えられるようになりましょう。
「決断力」を磨くためには、その決断の瞬間だけでなく、事前(日常)も大切だと分かっていただけたでしょうか。日ごろから来たる決断に向けて、自分の芯を考えなおしたり、仕事に関する情報を集めたりしていきましょう。
これらの小さな準備の積み重ねがきっと他の人との大きな差になることでしょう。今回ご紹介したコツを実践すると、仕事の生産性が上がって、上司や同僚から一目置かれること間違いなしです!
また、決断力の向上はチャレンジできる回数が増えるということにつながります。チャレンジできる回数が増えると、もちろんその仕事の生産性アップにもなりますし、なにより自分にとって貴重な経験が増えていきます。経験が積み重なると、次の仕事の生産性が上がり、さらに経験ができ…という素晴らしい循環ができます。
さらに、迷う時間が減ることで精神的な負担も軽減できます。決断力が上がるとこんなにも良いことばかりなので、今日から決断の際はご紹介した5つのコツを実践してみてください。
コメントをお書きください